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魔王ふたり・3

タグ:魔王ふたり LOVE魔王

琴葉 葵
戦争をしよう。
琴葉 茜
藪からスティックだな
琴葉 葵
私は戦争が好きではない。
琴葉 茜
話が見えないな。
琴葉 葵
破壊と混沌の支配者である我ら魔王。

なのに我らは戦争をしたことがないのだぞ?
琴葉 茜
してるではないか、人間どもと。
琴葉 葵
だが、魔王同士の戦争は有史よりこのかたあったことがない。
琴葉 茜
魔王同士でいくさをしてどうする?

無意味だ。
琴葉 葵
戦争とはつまるところ、「資源」の奪い合いだ。

なら魔王同士が戦争することは充分ありうる。
琴葉 茜
我らの場合なら魔力・・・が妥当かな?
琴葉 葵
我らの究極の目的は世界征服。
琴葉 茜
当然だな。
琴葉 葵
ならばそれを人間相手に限定する理由がどこにある?
琴葉 茜
まあ、実際に世界征服に成功した魔王などいたことはないのだが。
手軽な相手として人間からということだろう。
琴葉 葵
でも誰も成功しない。
琴葉 茜
勇者がいたからな。
琴葉 葵
ならば勇者に対抗するため他の魔王の魔力を奪って戦力増強を図る魔王がいてもおかしくはない。
琴葉 茜
もしくは我らのように手を組むか、だな。
琴葉 葵
すまんがそこのジャムをとってくれ。
琴葉 茜
喉が渇いたか?

まあ私自慢の紅茶で渇きを癒してくれ。

紅茶の生産者も本望だろうさ。
琴葉 葵
この香りは好ましい。

1000年以上生きてきて未体験の快楽だ。
琴葉 茜
人間が生みだしたものだ。

あんなにも弱いのに、こんなにも素晴らしいものを生む。
琴葉 葵
貴公は人間が好きか?
琴葉 茜
好きだ。愛してる。

だからこそその世界を全て手に入れたい。
琴葉 葵
私にはない視点だな。
琴葉 茜
ならば貴公は?
琴葉 葵
貴公は夜空に輝く月に、

「なぜ昇るのか?」と尋ねるか?
琴葉 茜
魔王としてはそれが普通だな。

私は少々、奇矯が過ぎるたちのようでな。
琴葉 葵
ふ、それはいわずもがな。
琴葉 茜
くく、皮肉かな?

北と南の魔王にも尋ねてみたいものだ。
琴葉 葵
そうだな。

貴公が訪れるまで、他の魔王と会おうという発想すら出なかった。
琴葉 茜
それがいきなり戦争か?
琴葉 葵
実験だ。
琴葉 茜
他の魔王の魔力を奪えるか?
琴葉 葵
いや。
琴葉 茜
ではなんだ?
琴葉 葵
勇者以外にも魔王が倒せるか否か、だ。
ト書き
続く。→ http://inove.jp/ivsid1023