魔王ふたり・7
1話http://inove.jp/ivsid958 2話http://inove.jp/ivsid975 3話http://inove.jp/ivsid1003
4話http://inove.jp/ivsid1023 5話http://inove.jp/ivsid1029 6話http://inove.jp/ivsid1042
7話http://inove.jp/ivsid1052 8話http://inove.jp/ivsid1069 9話http://inove.jp/ivsid1086
10話http://inove.jp/ivsid1096 11話http://inove.jp/ivsid1111 12話http://inove.jp/ivsid1111
13話http://inove.jp/ivsid1110 14話http://inove.jp/ivsid1114 15話 最終回http://inove.jp/ivsid1115
姉妹作 LOVE魔王http://inove.jp/ivsid1120
4話http://inove.jp/ivsid1023 5話http://inove.jp/ivsid1029 6話http://inove.jp/ivsid1042
7話http://inove.jp/ivsid1052 8話http://inove.jp/ivsid1069 9話http://inove.jp/ivsid1086
10話http://inove.jp/ivsid1096 11話http://inove.jp/ivsid1111 12話http://inove.jp/ivsid1111
13話http://inove.jp/ivsid1110 14話http://inove.jp/ivsid1114 15話 最終回http://inove.jp/ivsid1115
姉妹作 LOVE魔王http://inove.jp/ivsid1120
良し! モンスター倒しました!
これでどうです?!
レベルがあがった!
あたらしい呪文をおぼえた!
あたらしい呪文をおぼえた!
来たーーー!
移動呪文!
移動呪文!
ようし、さっそくこんな山奥からはオサラバです!
「帰還」!
「帰還」!
(びゅーーんびゅーーーん!)
やれやれ。2週間近く道に迷ってましたが、
これでなんとか人里まで戻れましたよ。
これでなんとか人里まで戻れましたよ。
あれれ?
あら? 呪文失敗?
「帰還」の呪文を使えば最寄りの村まで瞬時に移動できる、
ハズなんですけどぉ・・・?
ハズなんですけどぉ・・・?
荒れ地じゃないですか。
おややや? あちこちにある残骸は・・・?
人家じゃないですか!
それもこの木材の傷跡からしてつい最近ですよ!
それもこの木材の傷跡からしてつい最近ですよ!
もしか件のモンスターの大軍勢の仕業?
ひーー!
街道までめちゃくちゃで道筋もわからくなってる!
街道までめちゃくちゃで道筋もわからくなってる!
これではまた道端のキノコを食す生活に逆戻りですねえ。
うわー、じんましんが出るのはもうイヤだーー!
また「帰還」の呪文使ってもこの場所に戻るのがオチですしねえ。
あ。そうだ。村人の安否は?
勇者のくせに今頃気が回るなんて如何かと。
まさかアンタにいわれるとは。
返す言葉もないですよ。
返す言葉もないですよ。
勇者はこの世界のロールモデルなんですから、
言動には気をつけてくださいですよ。
言動には気をつけてくださいですよ。
(コイツがマトモなこというなんて、この前のキノコが当たったですかね?)
まあ村人が生き残ってたにしても、この惨状じゃとっくにどっかに逃げ出してるでしょうけど。
むう、私らができることはここにはないようですね。
いいえ。
おや、なんです?
火事場ドロをしましょう。
アンタ、さっきなんつった?!
ひとのものは勇者のもの。
勇者のものは勇者のもの。
これが、勇者哲学ですの!
勇者のものは勇者のもの。
これが、勇者哲学ですの!
確かに人の家のもの勝手に持ってちゃうけどねー・・・。
その上我らは危急存亡の時。
道理的にも倫理的にも問題ナシ!
ですわ。
道理的にも倫理的にも問題ナシ!
ですわ。
まあ、さすがにしゃーなしですね。
もうキノコは御免ですし。
もうキノコは御免ですし。
どうしてモンスターって食べられないのでしょうね?
倒したらフィールドから消えますからね。
試しようがないです。
試しようがないです。
考えてみればモンスターも変な生き物ですよねえ。
生き物なのかな?
それっぽい外見のはいるけど。
それっぽい外見のはいるけど。
どうして人間たちを襲うのでしょう?
魔王が命令するからでしょ?
というか、なぜ魔王は人間を襲わせるのです?
それは魔王に聞かないとね。
その魔王を倒せば世界は平和になるですよね?
そのために私たち勇者がいるんでしょうが。
なぜ勇者が魔王を倒すと平和になるとわかるのです?
勇者のくせになにいってるの。
大昔からの伝承で・・・。
大昔からの伝承で・・・。
ということは大昔に魔王を倒した勇者がいるんですよね。
耳タコになるほど聞いた話ですよ?
じゃ、なぜ勇者が魔王を倒したのに、
世界は未だ平和になってないんですの?
世界は未だ平和になってないんですの?
へ?
大昔の勇者が魔王を倒したんですよね?
なのにまだ魔王がいて、勇者が必要ですの?
魔王を倒しても、平和にならないって証拠では?
なのにまだ魔王がいて、勇者が必要ですの?
魔王を倒しても、平和にならないって証拠では?
あ・・・・。
ええ・・・?
ええ・・・?
子供の頃からの疑問でしたの。
魔王を倒せばモンスターも消えるから、
世界は平和になる、はず。
世界は平和になる、はず。
でも魔王は復活する。
そして倒される。
復活する。
これではキリがありませんわ。
そして倒される。
復活する。
これではキリがありませんわ。
でも、歴史でそうなってるから・・・。
さらに不可思議なのが魔王の目的です。
世界征服のこと?
魔王は無限に近い魔力と無敵のモンスターの軍勢を持ってます。
さらにいうなら広大な領地だな。
その領地ですが、だいたい荒れ果てた荒野ですよね。
作物なんて育たないような。
作物なんて育たないような。
伝承ではそうだね。
あとモンスターが食糧を奪った、なんて話も聞かないですよね。
モンスターはものを食べないようだから。
つまり魔王は
ほとんど食糧を生産できないような領地にいながら、
あの大軍勢を維持できるわけですよね。
ほとんど食糧を生産できないような領地にいながら、
あの大軍勢を維持できるわけですよね。
すごいエコだよね。
ならなぜ他国を侵略するのでしょう?
領土を奪ったところでこの村のように荒廃させるのがオチなのに。
領土を奪ったところでこの村のように荒廃させるのがオチなのに。
・・・あれ?
無敵の軍団があるのですから
自分の領内でおとなしく過ごしていれば、
わざわざ危険を冒してまで倒しに来る勇者を呼び寄せることもなくなるのに。
自分の領内でおとなしく過ごしていれば、
わざわざ危険を冒してまで倒しに来る勇者を呼び寄せることもなくなるのに。
確かに私らだって、好き好んで魔王城を目指してるわけじゃないからねえ。
人間に無用の危害を加えさえしなければ、
魔王は自国の領内で悠々自適に暮らせるのではなくて?
魔王は自国の領内で悠々自適に暮らせるのではなくて?
確かにそうだけど、こればかりは魔王が決めることだからねえ。
どうにも腑に落ちないですわ。
(なんかマジメなこといってる。やっぱキノコ?)
勇者ふたりを物陰からうかがう影がふたつ。
ふうむ。
あの娘、なかなか鋭いこというじゃないか。
キノコの食べ過ぎじゃないのか?
仮にも勇者の扱いひどすぎだって、たはっ。
どう見た?
ああ。魔王の後釜にはちと物足りなさを感じる。
他がいないからな。
北か南の勇者は?
ここだけの話だが・・・。
うん?
そやつらは今、この世界に存在せん。
はあ?! それってどういう意味よ。
そのままの意味だ。
だから使いようがない。
だから使いようがない。
さすがの私たちもこの世界の外までは追えないわ。
なんでこんなことに?
なんでこんなことに?
わからん。
「C」ならわかるのかもしれんが。
「C」ならわかるのかもしれんが。
「C」は私たちをずっと放置だもんね。
まあ、私たちはそのための存在なんだけどさ。
まあ、私たちはそのための存在なんだけどさ。
愚痴ても仕方ない。
有りモノで済ませるしかない。
有りモノで済ませるしかない。
はあ、なんだか思ってたよりずっとめんどいことになりそう。
なに、基本的には1000年前の繰り返しだ。
問題ない。
問題ない。
だといいけど。
仕事が終わる前に、一度北の王国で
アイスクリームを食べておきたいわ。
次に目を覚ますのがいつかわかんないし。
仕事が終わる前に、一度北の王国で
アイスクリームを食べておきたいわ。
次に目を覚ますのがいつかわかんないし。
つきあおう。
嬉しい。
ちと、感傷が過ぎるか?
ううん、あなたらしい。
ふ・・・。
ありがとう。
続く。