EXボイスを求めて #5
お久しぶりです。なんかやる気が出たので執筆。春香(はたまのちーちゃん)のアイコンはオム烈(@om2kiwo)さんの物をお借りしました。
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注意:この物語はフィクションです。登場する人物、団体、組織名、VOICEROIDにおける恋愛感情は架空の物です。
ゆかりとずん子は、exボイス開発のアドバイスを請うべく彼女らの生まれた研究所へと足を運んだ。
「それにしても…相変わらず薄気味悪いところね。」
「…」
ずん子は浮かない表情を浮かべている、道中ずっとそうだ。
「ねぇ、ずん子。ホントに大丈夫?」
「…大丈夫ですよ。さあ!早く中に入りましょう!」
「…えぇ、そうね。」
明るく振る舞ってはいるがどう見てもやせ我慢だ。ずん子をこんな風になったのは、研究所の話をしてから。つまり、ここに原因があるのは間違いないのだがその原因が分からない。
私が悩んでいても仕方ないので玄関のチャイムを鳴らす。すると中からはーい、と柔らかい声が返ってきた。
ガチャリ
「はいはーい。どちら様ですかー?」
「お久しぶりです。ご無沙汰してます。」
「こ、こんにちは…」
「ゆかりちゃんとずん子ちゃん!?久しぶりー!元気にしてた?今日はどうしたの?」
「所長に用がありまして。今大丈夫ですか?」
「あぁ、うん!大丈夫大丈夫。今しがた何かの作業が一通り終わったみたいだから!さぁ!上がって上がって!」
「おじゃまします。」
私たちを出迎えてくれた彼女は御船春香。御船所長の妹さんで、兄である所長の手伝いをしている。良く気の利く優しい方だ。年は…幾つくらいなのだろうか。恐らく私たちと同じくらいの年齢なのだろう。
「兄ぃ!ゆかりちゃんとずん子ちゃん来たよー!」
そういってドアを開けたそこには、いくつものモニターや何に使うか分からない機械に囲まれた中に佇んでいる青年がいた。
「やぁ、二人とも。久しぶり。」
「お久しぶりです。所長。」
「お、お久しぶりです…」
「ん?どうした?東北は少し体調悪そうだけど。」
そう言うと所長は椅子から立ち上がり私たちの方に来る。
ペタペタ
「ふぇっ?!」
所長がずん子の頭やら肩やら触っている。触診ってやつだろうか。触られているずん子は顔が真っ赤で目をグルグル回している。やっぱりムリして来てたのか…
「んー…特に問題はなさそうだけどな。」
「ちょっ…///やめ…て…下さい…///」
すると、いきなりずん子の頭から煙が吹き出した。
「ええ!?おい!東北しっかりしろ!!春香!!急いでドックの準備してくれ!!」
「う、うん!ずん子ちゃん?大丈夫?…よいしょっ。」
そういってずん子は春香さんによって別の部屋に運ばれていった…部屋には私と所長が残った。
「大丈夫か?あいつ…」
「分かりません。でもここに来る前からあまり気分が優れなかったみたいで。」
「そうなのか…結月は大丈夫か?どこかおかしいところとかあるか?」
「いや、特には。とりあえずずん子は妹さんに任せて私の話を聞いてくれます?」
「あぁ、そういやそうだったな。とりあえず聞かせてくれ。」
私はこれまでの経緯を所長に伝え、それが可能か尋ねてみた。
「…そうか。やっぱり欲しいよな。EXボイス。」
「えぇ、まぁ。」
「…まあ確かに、抑揚、関西弁ツール、SAA(全アクセント分割機能)があれば作れるかも知れない。」
そう語る所長の顔はなぜか渋い顔をしてる。
「でも…あまりお勧めは出来ないな。どれも元々の機能じゃないし、バグが出る可能性だってあるし」
「不具合とか不都合とかそんなのはどうだっていいんです!!」
「お、落ち着け。」
「失礼しました…」
ついつい声を荒げてしまった…EXボイスに関する話だと感情が抑えられなくなってるな、私。
「まぁ、結月がやりたいって言うなら俺は止めないよ。但し、俺は責任取らない。」
「構いません。情報をくれただけで十分です。」
「即答かよ…
はぁ、分かったよ。」
はぁ、分かったよ。」
と所長は頭をガリガリと掻きながら答え、こう続けた。
「責任は取らないが、協力はしてやる。」
「とりあえず結月は素材を集めてここに持ってきてくれ。お前用にプログラム改変する。」
「あ、ありがとうございます!」
そんな会話をしてると部屋のドアが開き、
「兄ぃ。とりあえずずん子ちゃん、ドックに突っ込んどいたけど…」
「突っ込んどくって言い方悪いな。まぁいいや、ありがとう。俺も今からそっち行くよ。
…あぁ、そうだ。結月。」
…あぁ、そうだ。結月。」
部屋の外へ行こうと歩き出した所長が私の方に振り向き、こう付け足した。
「抑揚に関してはずん子の物を使えば一応どうにかなるから、あと2つを集めてくれ。偶然、最近ここに琴葉茜が来てな。その時に、連絡先教えて貰ったからとりあえず連絡とってみろ。机の上にメモ置いてあるから。」
そう言って部屋の外に出ていった。春香さんからずん子のメンテナンスは1,2日かかる、と言われた。ずん子の回復を待っても良いがやれることはないので、私は一つ目の素材を集めることにした。ここからは一人行動だ。
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「しかし、急に倒れた時はびっくりしたな…」
「完全に兄ぃのせいだと思うけど。」
「俺のせい?なんでだよ。」
「…」
「なんだよ。」
「別にー」
(この唐変木…)
#5終わり。#6へ。