VOICEROID育成計画
魔法少女育成計画読んでたらバトル小説書きたくなってしまったので書いてみたい。(執筆前)書いてます.今回めっちゃきつい(執筆中)終わりました。(執筆後)もう二度と書かないでしょう。自分の能力の無さに愕然としました。まさか書いてる間に魔法少女育成計画シリーズの新作が出るとは思わなかった…(・・;)少しでも興味をもっていただければ幸いです。好きなコンビはラピスとベルです。(追記)誤字修正&一文追加しました。
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○キャラ説明○
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○キャラ説明○
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◇結月ゆかり◇
ものをかくすことが出来るよ
ものをかくすことが出来るよ
◇東北ずん子◇
放った矢は狙った獲物に必ず当たるよ
放った矢は狙った獲物に必ず当たるよ
◇琴葉葵◇
触ったものの重さを変化できるよ
触ったものの重さを変化できるよ
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☆結月ゆかり
「ハァ…ハァ…。」
上手く撒けたかしら…
カツッ……カツッ……
?!
足音が聞こえる。この階みたいね…
場所は建設中のビル。なぜそんなところに、そしてなぜ結月ゆかりが追われているのか。理由は簡単だ。緑の悪魔、東北ずん子に追われているからだ。
けれど原因は分からない。私がいったい何をしたというのか。
今原因を考えていても仕方ない。対処法を考えなけれ…
?!!
背後の気配に気付いた時にはもう手遅れだった。何者かに背後から頭と顎をホールドされた。
「しまっ…!!」
☆東北ずん子
「…さて。どうしたものか。」
紫髪の少女。結月ゆかりを抹殺するように本部の人間から言われた私は、コンビニ帰りの彼女を背後から射殺しようとしたのだが、彼女の付き添いである琴葉葵に邪魔されてビルの中へと逃げられてしまったのだ。
「あいつに邪魔されなければこんな面倒なことにはならなかったんだけどなぁ。」
さっきの戦闘で倒しておくべきだった。そう思うのも無理はない。ずん子が使っている武器は弓。狭く入り組んだ屋内で使う分には少々不便な代物である。また、追いかけて殺すという目的においても同様である。
「はぁ…しょうがないなぁ。」
やれやれ、と深い溜め息を吐きながらビルの中に入る。ビルから出てくるのを待っていてもいいが長引かせるのも面倒だ。
「さっさと片づけますか…」
☆琴葉葵
「ゆかりさん、私です。」
声をかけ、私の方に身体を振り向かせるとゆかりさんは涙目になっていた。あれ?可愛い。
…ああ、しまった。びっくりさせないように後ろからそっと抱きしめたつもりが頭と首の部分に手があり、完全に首を捻るポーズになっている。これじゃあアサシンと変わらない。
「すみません…大丈夫ですか?」
「葵…。」
一瞬安堵の笑みを浮かべたが、直ぐに目に溜まっていた涙を拭い、いつもの凛とした表情をして話し始める。
「どこから入ってきたの?外には緑のずんだが居たはずだけど?」
「ええ。なので、隣のビルの屋上からこっちのビルの屋上へ。」
私達2人は夜食を買いに行くべくコンビニへ向かい一通り買った後、そのままキャッキャッうふふしながら帰路についていると突然緑の悪魔に襲われた。
「ゆかりさん、屋上まで行きましょう。隣のビルに行けばそのまま逃げれるでしょう。」
「その前に、これどうにかしてくれないかしら…」
ぺらりと服をめくると脇腹が抉れ血がドクドクと溢れ出している。さきほど急襲された際に負ったものだ。私は隣のビルから拝借してきた救急箱から一通り必要なものを取り出し処置を行う。
「あの緑髪の矢はおかしい軌道をしてましたね。」
「おそらくそれが彼女の能力なんでしょう。弓から離れた矢は対象者へ必ず中る、とかかしらね。」
多分そうだろう。あの襲われた時にゆかりさんを庇い矢の軌道に手を出したのだがその矢はフォークボールよろしく軌道を変え、私の手を貫くことなくゆかりさんの左の脇腹を貫いた。
手を出していなかったら心臓を突き刺さっていたと思うとゾッとする…致命傷は避けられたが応急処置で対処するには重すぎるほどの怪我である。早く病院に連れて行かなければ…
「一応の処置は終わりました。早くこの場から離れましょう。」
「逃げられると思ってるの?」
!!?
☆東北ずん子
ビルの中に入り結月ゆかりを見つけると何故か琴葉葵の姿があった。
「琴葉葵、なぜあなたがここにいるの?」
「ゆかりさんと私は親友よ。そんな人が危険に晒されてたら助けるのは当然でしょ?」
「葵…」
なんだこれ?百合か?ゆるゆりなのか?
「…?ちょっと待って。何故貴女が私の名前を知ってるの?やはり貴女、只の無差別殺人犯じゃないわね。」
「当たり前でしょ?そんな非道なことするわけないじゃない。」
「じゃあなぜ私を狙うの?」
「…私の直属上司からの命令。その際に結月ゆかりの身辺について色々聞いた。」
「その時に私の名前を知ったのね……ところで、ゆかりさん。何か命を狙われるようなことしました?」
「覚えがないわね。」
「市内でチェーンソーを振り回す、村の作物の強奪、TNTによる地形破壊、許可のない広範囲における森林伐採…などなど。各方面から苦情がきており、私たちの組織では結月ゆかりを第一級犯罪者として認定し、見つけたら殺すように命を受けました。」
「とんでもねぇな。」
「いや、アレはその…」
必死に弁明しようとしている結月。それを見て呆れた表情をした琴葉は溜め息混じりに告げる。
「………あー、東北さん。」
「なんでしょうか。」
「罪を問われてるのはゆかりさんだけなんですよね?」
「はい、そうです。」
「私、お家に帰っても?」
「ええ、構いませんよ。無関係の人を巻き込むのは気がひけるのでこちらとしてもその選択はありがたいです。」
「では…」
そう言って葵はスタスタと歩いてその場を後にした。カツンカツンと階段を降りる音がビル内に響き渡る。
「ちょっとおおおおおお!!!?葵さああん!!?戻ってきてよおおおおお!!!!」
「素敵な友人ですね。」
「嫌みかこらぁ!!」
「…さて、そろそろ死んでもらいますね。」
☆結月ゆかり
「くっ…!」
東北が弓を構える。彼女との距離は20メートルほど。避けようと思えば避けれる。
しかしそれは普通の武器だった場合の話である。彼女の弓から放たれた矢は私に必ず当たる。
しかしそれは普通の武器だった場合の話である。彼女の弓から放たれた矢は私に必ず当たる。
結月の持ってる武器はチェーンソー型の双剣。この距離ではどう考えても利はあちら側にある。
どうしようか考えていると東北が第一射を放ってきた。結月は飛んできた矢を当たる寸前のところで横っ飛びをして避ける。が、矢は90度向きをギュインと変え結月の方向に再び放たれた。
「やっぱ追跡弾かよっ!!!」
もしくは壁に当たっても壊れない赤甲羅か。そんな文句を言いつつゆかりはビルの入り組んだ内部を駆け回る。
駄目だ…どう逃げても確実にずん子の放った矢は私の方に向かってくる。しかも私に触れるまで矢はスピードを緩めることなく飛んでいる。
「…第二射、放ちます。」
(どう逃げても必ず私に向かってくる…?)
どこぞの偉い人は言った。当たらなければどうということはない、と。
いやいや…当たるから。どうがんばったって。ホーミングしてくるんだから。ならどうするか。当てさせればいい。触れさせればいい。触れればいい。
いやいや…当たるから。どうがんばったって。ホーミングしてくるんだから。ならどうするか。当てさせればいい。触れさせればいい。触れればいい。
あいにくずん子の矢は“必中”であって“必殺”ではない。当たれば終わりというものでないのは既に初撃で身を持って知らされている。
「だったら…っ!」
突如、結月は逃げるのを止め二本の矢に追われながら東北の方へ駆け出す。
「…第三射。
言っておきますけど、私に矢をぶつけようとしても無理ですよ?対象は結月ゆかりに設定して撃ってるんですから。」
言っておきますけど、私に矢をぶつけようとしても無理ですよ?対象は結月ゆかりに設定して撃ってるんですから。」
「知ってるよ。」
後ろから二本、前から一本の矢に挟み込まれた結月は左手を前に出しそのまま矢に刺された。正確には自ら刺されにいった。
「はぁ!!?」
左手に矢を刺した後、ゆかりはぐるりと回転しながらしゃがむ。後ろから飛んできた二本の矢は結月の頭の上で角度を変え結月を襲う。
はずだった。
が、角度を変える一瞬のラグを突き、立ち上がり様に両手で二本の矢を掴みその勢いのまま飛び上がり東北との距離を詰める。
が、角度を変える一瞬のラグを突き、立ち上がり様に両手で二本の矢を掴みその勢いのまま飛び上がり東北との距離を詰める。
「当たると分かっていればどうということはないいいいったい!!!」
「しまっ…」
結月は二本の矢を捨て双剣を抜き、落下によって加わる重力分の力を双剣に込め弓の弦を断った。
東北が“弓”という武器を使ってくれていてホント良かった。銃のように連射されてたら私の身は持たなかったし、弦を切ってしまえば無力化できる…
「これで終わりね。」
「ひっ…!!!」
武器を失った東北に先程までの冷静さは一切なく顔を真っ青にして後退り、最後の足掻きと謂わんばかりに必死に矢を次々と結月に投げつけるが、どれも的外れな方向へ飛んでゆく。
「や、やだ……お願い…助けて…。」
「助けるわけ無いでしょう?このまま放っておいたらまたいつ殺されるか解らないもの。」
「それじゃあ、さようなら。」
観念したのか東北は俯いて何も言わなくなった。丁度いい。このまま首を切ろうとしたその時
「…なんてね♪」
「?!」
突如身体のあちこちで鋭い刃物で刺されたような激痛が走る。
「…う゛ッ!!」
痛みの原因を確認すると先ほど闇雲にに投げていたずん子の矢が両肩、右腕、腹部、左足、そして心臓に刺さっていた…
「な……んで…」
バタッと倒れたゆかりの方へとずん子がゆっくりと歩いてゆく。
「まさかあんな風に私の矢を攻略するとは思わなかった。けど詰めが甘かったね。さっさと殺せば良かったのに。」
「別に私の能力を発動するのに弓を使う必要はないの。私が矢を放つということが重要であって、その方法は厭わないの。さっきのは後ろから矢が刺さるように調整して投げてたわけ。」
「さて、本部に連絡して死体を回収してもらいますか。」
スマホを取り出し本部に連絡しようとしたその時、突然足元が揺れ始めた。
「!!?なに?地震?」
「地震じゃありませんよ?」
聞き覚えのある声がしたので振り返ってみると既にここには居るはずのない少女、琴葉葵の姿があった。
☆琴葉葵
私があの場を後にして行ったことは2つ。
一つは病院以外で結月ゆかりの治療を行える場所を見つけること。
そしてもう一つは、
一つは病院以外で結月ゆかりの治療を行える場所を見つけること。
そしてもう一つは、
「ビルの壁の質量を2/3にしました。」
「…は?」
「建築物っていうのは壁の重さで上の部分を支えてるみたいよ?なんか上の質量の1,5倍は必要らしいです。なのでとりあえず上の荷重にギリギリ耐えきれない位の壁の重さにしました。」
「ですので早く脱出した方が良いかと。ゆかりさん、いつまで寝てるんですか。行きますよ。」
琴葉が声を掛けると結月はビクッと反応してふらふらしながらもゆら~っと立ち上がった。
「もうちょっと、打ち…合わせとか、あっても、良かったん、じゃない?」
「いや、だってゆかりさんすぐ感情が表情に出ますから。」
うっ…と結月は核心をつかれしょぼんとし肩をがっくりと落とす。
完全に殺したはずの結月がふらふらながらも立ち上がり喋っていることに東北は動揺が隠せないまま疑問を投げつける。
「ど、どうして…?!完全に心臓を貫いたはず…!!」
「私の心、臓を、なかったことにし…ただけよ。まぁ、正確には隠しただけなんだけどね…」
「『隠れている』という、ことは、とどのつまり『見ること』が出来ないということ…『見ること』が出来な、けれ、ば『認識』だって出来ないし…『認識』出来ないものは『存在』して、いると、は言えない…」
「そんなふざけた理論が通用するわけない!!」
「…ふざ、けた能力、持ってる貴女、が何言ってるのよ…」
「まぁ、そういうわけなので私たちは失礼します。東北さん、ここは痛み分けということで。」
ゆかりさんに肩を貸し窓際にまで近づき窓をガラッと開け出て行こうとしたら後ろから声を掛けられた。
「あなたはなぜその人を助けようと思ったの?」
東北ずん子にとっては不可思議な、しかし私にとっては当たり前である問に笑ってしまいそうになるのを抑え振りむき私は応える。
「結月ゆかりは無差別に、無意味に、無価値な行為はしたりしない。私はゆかりさんを信用しています。」
「ただそれだけです。」
☆東北ずん子
崩壊しかけているビルから脱出した後、上司へ報告の為電話をかける。
「…ずん子か。ターゲットは殺したか?」
「申し訳ありません…取り逃しました…。」
「そうか…。」
落胆している様子が電話越しに伝わってくる。
「まあ、いい。お疲れ様。今日はそのまま直帰していいよ。明日、今日のことを報告書にまとめて提出してくれ。」
「分かりました。
…あの。」
…あの。」
「ん、なんだ?」
「…いえ、何でもありません。」
「…ん。そうか。では切るぞ。」
ピッ…という電子音とともに通話が切れる。
「分からない…。」
どうして結月ゆかりは死ななかったのか。矢は確実に心臓に刺さっていた…はず。まさか本当に心臓を隠し消したのか?
そんな疑問を上司に尋ねようと思ったが、これ以上自分の醜態を晒すのはあまりにも惨めだったため聞くのを止めた。
「…帰りに矢と弓を新調しないとなー。」
こっちのダメージは武器以外はほぼ0なのに酷い敗北感に苛まれたまま東北ずん子はビルを、ビルだった瓦礫の山をあとにした。
☆琴葉葵&結月ゆかり
「うぎゃああああああああ!!!!い、痛い痛い痛い痛い痛いいいいいいいい!!!し、死ぬ死ぬ…!!!」
治療室からゆかりさんの悲痛な悲鳴が聞こえてくる。
心臓をなかったことになんて出来るわけがない。痛覚を隠した、そんなわけでもない。そりゃあそうだ。出来るなら最初からやっているはずだ。
「うぐううううう!!!!ああああああああ!!!!」
…彼女がしたことは心臓とそれ以外の部分のダメージ、そして出血量を“角した”だけ。比較し、その優劣をつけ最重要部分である心臓のダメージを小さいものとしたのだ。比較し、優劣をつけ、差を広げる。それが結月ゆかりの本当の能力。
「はっ…はっ…んぐっ…んんんんん!!!」
……そのおかげで他の部位の損傷具合は酷いものになっている。出血で死ぬギリギリのところで踏みとどまっている…そんな状況である。
「……………。」
「悲鳴が止まった…まさか死んだ?」
私は焦って治療室のドアを開き、ゆかりさんの近くまで行き顔を見ると、涙やら汗やらよく分からない液体でぐちゃぐちゃになってぐたっとなっていた。
「気絶してるだけだよ。ショック死…じゃないよ。多分。」
主治医のイマイチ自信のない言い方に不安しかない。
「ホントに大丈夫なんですか?」
「大丈夫だよ。うるせーな。人がせっかく久々に休みを満喫してると思ったら急に治療してくれって。そりゃあ麻酔無しで治療位したくなるわ。」
鬼か!!と心の中でツッコミを入れ、ひとまず一命を取り留めたことに胸をなで下ろす。
「当然しばらく安静な。あと、お前から話を聞いたところだとこいつは命を狙われてるみたいだけど、どうするつもりだ?」
「そのゆかりさんを殺そうとする組織を潰します。」
それしか方法はない。結月ゆかりを悪と決めつけてしまっている以上、説得は無理だろう。なら方法は一つしかない。
「ふうん…あっそ。まあ頑張んな。私は干渉しないから。」
「はい。ありがとうございます。」
ぺこりと頭を下げると主治医、弦巻マキは苦々しい表情をし、後頭部を掻き、私は少し休むから何かあればその辺のナースコール押して呼べ。というセリフを捨ててこの場を去っていった。
主治医が去った後、部屋に備え付けてある小さな椅子をゆかりさんのベッドの近くにまで持ってきて腰を掛けた。
「…ゆかりさんが正しいということを証明してみせましょうね。」
琴葉は寝そべっている結月の手をぎゅっと握り声をかける。声を掛けられた結月の表情はどこかホッとしたような非常に安らかな表情をしていた。