魔王ふたり・13
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4話http://inove.jp/ivsid1023 5話http://inove.jp/ivsid1029 6話http://inove.jp/ivsid1042
7話http://inove.jp/ivsid1052 8話http://inove.jp/ivsid1069 9話http://inove.jp/ivsid1086
10話http://inove.jp/ivsid1096 11話http://inove.jp/ivsid1111 12話http://inove.jp/ivsid1111
13話http://inove.jp/ivsid1110 14話http://inove.jp/ivsid1114 15話 最終回http://inove.jp/ivsid1115
姉妹作 LOVE魔王http://inove.jp/ivsid1120
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なるほど。
私が今見てる自分の手も、「実在」していないというわけか。
私が今見てる自分の手も、「実在」していないというわけか。
さらにいうなら、この世界そのものすべてが実在していない。
電気が生み出している影にすぎないのーよ。
やれやれ。神学論争じみてきたな。
おまけに我らの魂は、「自立型人工知能プログラム」とかいうずいぶん無粋そうなシロモノらしい。
それで?
だからなんだと?
消される。スイッチひとつでな。
「あるべきシナリオ」に沿っていないと、ね。
世界消滅か。
それは困るな。
私たちも嫌だ。
消えられないのーよ、私はね。
(アイツと再び巡り合えるまでは、な)
(あの子の分まで生きるって決めーたのさよ)
「実在」しないものが生きるために必死になるというのも。
はは、滑稽ではあるがな。
なんとでもいえ。
あんたらも、いきなり消えたくないでしょーさ。
まあな。
我らにも得難い出会いというものがある。
まさかあんたら、友達同士とでもいうのー?
違うな。
生憎、我らの関係を表せる言葉を知らぬ。
自分が消えることなど頓着せぬが。
相手が消えるのは、嫌だな。
魔王が好きなひとのために行動するなんて、出来すぎなーの。
妬むか?
!
魔王。此度のためなら私はお前の足もしゃぶろう。抱かれもしよう。
が、今の言葉は……。
が、今の言葉は……。
……ふむ。
詫びよう。許せ。
詫びよう。許せ。
次は即座に削除してくれる。
怖いな。本当に。
消えたくないと願う魔王など……ふふ、前代未聞だな。
くく、いずれ勇者に倒される定めというのにな。
それが悲しいなら互いに慰めあうがいい。
そうするとしよう。
……出来るうちにな。
……出来るうちにな。
魔王……?
そうするがいい。
……さあさ、とっとと話を進めるーの。
「世界の真理への扉」の話だったな?
そうだ。あの扉はこの世界の秘中の秘。
私も知らされてなかったくらいだからーね。
そんな大層なものを君はどうやって見つけたのだ?
それが、恥ずかしい話なのだが、記憶がはっきりせんのだ。
世界の構造を変えたときの後遺症か?
ふむ。そうだろうという予想はしていた。
もしかコンピューターウイルスとかのせーい?
今となっては想像するしかないがな。
なんだそれは?
呪いの一種だとでも思ってくれ。
東の魔王はそれに取り憑かれたせいで不調をきたし、「真理の扉」に触れられるようになったと思われる。
東の魔王はそれに取り憑かれたせいで不調をきたし、「真理の扉」に触れられるようになったと思われる。
そいつらを退治するのも私らの仕事なんだけーどね。
さすがに私らも万能じゃないから見逃すのも出ちゃうのーね。
さすがに私らも万能じゃないから見逃すのも出ちゃうのーね。
物騒な話だ。
しかもとても面倒だ。
が、今回ばかりはそれが幸いした。
が、今回ばかりはそれが幸いした。
しかも東の魔王に取り憑いたーのよ。
ん?
西の魔王は重力を操るのだな?
そうだが?
東の魔王は?
電気だ。使い勝手が悪いので使うのは限られるが。
褥の中ではずいぶんと活用していたようだが?
はて?
いちゃつくのはあとにしてもらうーよ。
「真理の扉」を通り抜けるにはその力が必要なのだ。
電気的なシロモノなのか?
そうだ……といっても我々は誰も見たことがないのだ。
というか、本来この世界の住人には存在を感知すらできないものーなのよ。
そんなものがなぜこの世界に存在する?
我々のためではない。「C」のために存在しているのだ。
神様モドキか。
なにに使う?
扉だからね、決まってるーよ。
出入りするためのものだ。
この世界のな。
この世界のな。
世界の外に出られる、のか?
そこからならな。
そして「C」と接触して、この世界を直してもらうーの!
それはそれは……。
一介の魔王にはいささか荷が重そうだな。
他のものには不可能なのでな。
でなきゃーこんなとこ来ないーし。
気が重い。
引きこもりが基本の魔王に旅に出ろとはな。
あなたが一緒なら行っても良いが。
そうか。
……え?
……え?
続く。