LOVE魔王 第9話
第1話http://inove.jp/ivsid1120第2話http://inove.jp/ivsid1121第3話http://inove.jp/ivsid1131
第4話http://inove.jp/ivsid1137第5話http://inove.jp/ivsid1144第6話http://inove.jp/ivsid1145
第7話http://inove.jp/ivsid1160第8話http://inove.jp/ivsid1161第9話http://inove.jp/ivsid1162
第10話http://inove.jp/ivsid1163第11話http://inove.jp/ivsid1166第12話http://inove.jp/ivsid1169
第13話http://inove.jp/ivsid1184第14話http://inove.jp/ivsid1188第15話http://inove.jp/ivsid1189
第16話http://inove.jp/ivsid1190第17話http://inove.jp/ivsid1196第18話http://inove.jp/ivsid1204
第19話http://inove.jp/ivsid1209第20話http://inove.jp/ivsid1211第21話http://inove.jp/ivsid1218
第22話http://inove.jp/ivsid1220第23話http://inove.jp/ivsid1229第24話http://inove.jp/ivsid1235
第25話http://inove.jp/ivsid1237第26話http://inove.jp/ivsid1239第27話http://inove.jp/ivsid1240
最終話 第28話http://inove.jp/ivsid1241
姉妹作:魔王ふたり→http://inove.jp/ivsid958
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うーむ、ッス。
どうした、腕組みなどして。
いや、他の仲間が世界征服のために働いているのに、私ら四天王がこうしてのうのうと過ごしていていいのかなあって罪悪感に悩んでいるッス。
確かに、閑職もとい四天王としての職務があるとはいえ暇を持て余しているのは好ましい状況とは言えないな。
かといって、やることもないッスからねえ。
ウチの仲間はみんな優秀ッスから。
ウチの仲間はみんな優秀ッスから。
なら、勇者に会いに行くというのはどうだ?
行ってどうするッス?
まさか倒しにはいけないッスよ、さすがに。
まさか倒しにはいけないッスよ、さすがに。
なに、会いに行くだけだ。
そして勇者に会ったことを魔王さまに自慢……もとい報告しようじゃないか。
そして勇者に会ったことを魔王さまに自慢……もとい報告しようじゃないか。
ええー、それって遊びに行くも同然じゃないッスか。
なんなら、仲良くなればさらに魔王さまを悔しがらせることが出来るぞ!
次から次へと……よく魔王さまへの嫌がらせを思いつくッスねえ。
思い立ったが吉日。
さあ行こう。すぐ行こう。今行こう。
さあ行こう。すぐ行こう。今行こう。
やれやれッス。
勇者と仲良くなりに行く四天王なんて聞いたことないッス。
勇者と仲良くなりに行く四天王なんて聞いたことないッス。
ふぁっふぁっふぁっ!
待ってろ、勇者よ!
待ってろ、勇者よ!
とある村外れ。
うーん、このままでいいんだろうか?
どうしたの? 難しい顔して。
こうして私らで一緒に旅をしてるわけだけど、このままでは魔王に対抗出来ないと思う。
先代の勇者も結局倒されちゃったしね……。
そこで思い切った手を打つ必要があると思うんだ、勇者さま。
その勇者さまって呼ばれ方、未だに慣れないなあ。
あんたはまだ自覚が足りないからこうして呼び方から始めないとね。
うん、そうなんだけど……。
で、話の続きだけど、魔王の情報が必要だと思うんだ。
でも魔王の情報なんて、伝承ぐらいしかないよ?
そこで私がどうにかして魔王の近くにいられるようにして情報を勇者さまに送ろうと思うの。
スパイってこと? それってすごく危険なんじゃない?
だろうね、けど情報がないことには対策も立てられない。
これは必要なんだよ。
これは必要なんだよ。
で、でも、そんなこと、あなたがしなくても。
他にそういうひと探した方が……。
他にそういうひと探した方が……。
ダメだよ。魔王の懐に飛び込むんだ。
信頼出来る人間でないと、万が一に裏切られる可能性もある。
そうなったら勇者としては大ピンチになる。
信頼出来る人間でないと、万が一に裏切られる可能性もある。
そうなったら勇者としては大ピンチになる。
確かに1番信頼出来るのはあなただけど、けど、それじゃあ、私……。
今から泣くな!
すぐって話じゃない。実行できるチャンスがあればという話だよ!
すぐって話じゃない。実行できるチャンスがあればという話だよ!
うん、そうだよね、そんなチャンス、そうそうあるわけないし……。
ほらほら、ぎゅっとしてやるから泣き止め。
チュッチュもして、チュッチュも。
わかったわかった。
えへへ。
(それにしても私と同い年とは思えないくらい幼さが抜けないなあ、この子。なんでだ?)
うっふっふ、楽しそうでなによりだねえ!
何者?!
魔王直属の四天王……ッス!
ふたりなのに四天王なの?
待て待て、四天王は3人いるぞ。
言い訳になってないッス。
(魔王直属の四天王だって?!)
別にとって喰おうってんじゃないんだ。
今日は仲良くしようと思ってねえ、あんたたちと。
今日は仲良くしようと思ってねえ、あんたたちと。
こ、このオバサン、怖い!
なっ! 私は……!
若い! 若い方だ! 魔王軍では!
若い! 若い方だ! 魔王軍では!
実年齢を言えない魔族の哀しさッスねえ。
えいっ!
ひゃっ!
な、なんだいいきなり勇者を殴り飛ばしたりして!
予想外の展開ッス。
私はもうこんな弱っちい勇者には愛想が尽きた!
だから魔王軍に寝返ることにする!
だから魔王軍に寝返ることにする!
ええーっ! そ、そんなぁ!
(バカ! 演技だ。本気で泣くな!)
うわーーーん!
ゆ、勇者が泣き出しちゃったッス……?
魔王軍に寝返るって本気かい、あんたは勇者の相棒じゃないか。
だからこそ、勇者のダメさもわかるんだ!
このままじゃ人間は滅ぼされるだけだ。だから私だけでも生き残る!
このままじゃ人間は滅ぼされるだけだ。だから私だけでも生き残る!
おやまあ……。
魔族もびっくりのエゴイストっぷりッスねえ。
うわーーーん! 行かないでよぉーーー!!
(だから本気で泣くな! まったく!)
ど、どうするッスかねえ?
そうだねえ……。
……。
うわーーーん! うわーーーん!
ふっふ、懐かしい顔を思い出したねえ。
同じく……ッス。
?
良かろう! 来るがいい!
ちょうど魔王城では人手不足ッス。
我軍に人間が加わるというのも面白かろう!
歓迎とまでは行かないッスがね。
ありがたい!
行かないでーーーっ! 行かないでよーーっ!
(泣くな! こっちまでツラいだろうが!)
ふっふっふ、勇者に挨拶に来たら思わぬ土産が手に入った。
では、勇者よ、次に会うのを楽しみにしてるッス。
あばよ! ダメ勇者め!
うわーーーん! うわーーーん! うわーーーん!
続く。