あぁっ……おっきくなっちゃらめぇ!
Q:「Hになればなるほど硬くなるものなーんだ?」A:「エンピツの芯!」みたいな系統のなぞなぞはセクハラです!出題するなよ!絶対にするなよ!
――ぱしゃっ。ぱしゃっ。
収穫期を迎え、真っ赤に色づいたリンゴが実る青森の果樹園に、カメラのフラッシュ音が輝きます。
しかし、ノリノリのイタコ姉さまはともかく、その場にいる全員が「心ここにあらず」の様子です。「あの」きりたんの視線さえも、「ある場所にあるリンゴ」に釘付けになってしまっていました。
そう! そうですわずんちゃん!(≧▽≦)ゞ 今日はいつにも増してカメラ目線ですわね…………って、そらさん? あたしに何か?(´・ω・`)
『イタコさまの頭の上に乗ってるリンゴのアクセサリーですよぉ……。まーくつー、それが気になって気になってぇ(汗』
それだ!ヽ(`Д´)ノ 姉さま、それなんです!? ポーズを取ってても、そのリンゴが気になって気になって……(。・´_`・。)
ずん子とそらさんに詰め寄られたイタコ姉さまが、何気なく頭の上を払います。彼女としては、何も乗っけてないつもりで勢いよく手を振ってみたのでしょうが――
――がつん。と、固そうなリンゴになぎ払いチョップをかます形になってしまいました。
アウちゅっ!?( ;∀;) な……なんですの!?
それを含めてツッコミ待ちってことはないわよね?
涙目になったイタコ姉さまが手をさすりながら抗議します。なんと、抗議のために激しく身体を動かしても、頭の上のリンゴは落ちそうな気配がありません。
イタコ姉さま、鏡持ってきましたよ(o'∀'o)ノ といっても、私が撮影前に身だしなみを整えるために使ったやつなんですけど。
――ドラ○もんの尻尾みたいに生えてますね。あるいはオプ○ナ。頭を振っても落ちてこないから、てっきり自分でつけたものかと。
こんなアクセサリーつけませんわ!・゚・(*ノДノ)・゚・ というか、もっと早く教えてくださいですわ! ここに来るまでの道中、ずっと恥かいてたなんて……。
? つまり、どういうことだってばよですわ……?(´・ェ・`)
――タコねえさま、もう一度鏡をどうぞ。
…………う、うん……?(´゚ェ゚`) な、なんかこのリンゴ……。
ちょっ……!?(´゚д゚`)
イタコ姉さまがチョップして刺激したからでしょうか。少しずつ大きくなっていたリンゴは、さらにその巨大化スピードを早めたような気がします。
はっ……早く引き抜いてくださいですわ!?。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 なんか、どんどん力が抜けてるような気がしますわっていうかそれ以前に! おっ、重っ!? 首がァアアアアアアアっ!
イタコ姉さまに駆け寄ったずん子が、慌ててリンゴを両手で抱えます。しかし――。
『まっ、また巨大化するスピードが加速しました~(汗) 直径に+10センチ/分のペースです~……(汗)』
すでにイタコ姉さまの顔より大きくなっている「リンゴ」の側面を、めたんが恐る恐る突っつきます。
んっ……吸われっ……/// つ、突っついただけでこんなに……///
『めたん様の推測が当たってるみたいですね~……。ペースのさらなる上昇を確認しました~♪ あとついでに、ご主ずんさま(78)とめたんさま(78)の女子力の向上も確認です~』
『……イタコさま(7)はぁ、下がってますね~(汗)』
――ものすごい踏ん張ってますからね……。触ったら巨大化するってことは、手で支えられないってことでもありますし(ツンツン
今や大玉転がしの大玉レベルになりつつあるリンゴを、きりたんが背中の「きりたん砲」で突っつきます。そらさんが何も言わないところを見ると、どうやら自分の「肌」で直接触らなければセーフのようです。
(あの背中の『きりたんぽ――ガン○ャノン――』……「肌」とは違う扱いなのかしら……)
『う~ん、おかしいですねぇ……(汗) まーくつーの「反重力装置」でも持ち上がりませんよぉ、このリンゴさん……』
『ああん~/// おっきいです~♪///』
……無理してずんちゃんたちの真似しなくていいですわ……(;-ω-)ゞ でも、おかげさまで少し楽できそうですから、今のうちになんとかしちゃわないとですわね。
とはいえ、今のところ分かっているのは肌で触らずに何とかしなければならない、ということくらいです。調子に乗っためたんが「ハイド」で突っついていますが何も起きないので、とりあえずこれは確定のようです。
でも、きりたんさんの「きりたん砲」も、わたくしの「ハイド」も……少なからず妖力は帯びていると思うんだけど。それは吸われないのかしら。
――肌フェチなんですよきっと。
肌フェチのリンゴなんて聞いたことありませんわ!ヽ(*`ェ´*)ノ いいから真面目に…………って、そういえば。
以前にもきりちゃんから似たようなことを言われたような……といってもだいぶ昔のことですから、言った本人のきりちゃんは全然覚えていないでしょうけど。確か、あの時は……(ノω=`)(ウーン
――……わたしですか。では、思い出せないならショック療法しましょう。まずタコねえさまがそこに突っ立って、そしたらわたしが「はい!」と「きりたん砲」を撃ちますから、そこでさらに一言。
はい歌○さん早かった……じゃねえですわ!ヽ(`Д´)ノ 思い出しましたわ! むしろその「きりたん砲」のせいで調子狂ったんですわ!
イタコ姉さまが口を尖らせて抗議します。アンドロイドであるそらさんはともかく、ずん子の「ずんだアロー」やきりたんの「きりたん砲」の力の源は、イタコ姉さまが口寄せするときのそれと同じ、一種の「妖力」のようなものですから――妖力に敏感なイタコ姉さまには、劇薬のようなものです。
そう。先日行われた芋煮会で、イタコ姉さまはめたんのドリル「ハイド」によって思い切りぶん殴られたのでした。「ハイド」の具体的な動力源はもちろんメタンハイドレートですが、それを可能にしているのも、ある種の妖力です。つまり――。
『すごいですねぇ~♪ イタコを職業にする人はぁ、リンゴのたんこぶを生やすんですね~♪』
う、う~ん……( ´Д` ) はっ!∑(゚◇゚ノ)ノ
――あ、ずんねえさま起きちゃいましたか。絶好のイタズラチャンスだったんですが。
うん! 起きたよー!(o´∀`o)ノ …………って暗っ!?∑(゚ω゚ノ)ノ
目を覚ましたずん子が驚くのも無理はありません。イタコ姉さまの頭の上のリンゴは今や相当でかくなっていて――あのいまいちイメージできない単位、「東京ドーム1個分」ほどになっていました。
とっ……とにかく割りましょうですわ!・゚・(*ノДノ)・゚・ ずんちゃん! このリンゴめがけて「ずんだアロー」をぶちかましてくださいな!(#゚皿゚)
本当に何があったの!?∑(゚д゚*) とっ、とにかく撃ちます!
どんどん大きくなるリンゴのせいで、支えているそらさんもいよいよ辛そうです。きりたんとめたんという二人の「前科持ち」を避けて指名されたずん子は、慌てて「ずんだアロー」を構えました。
このサイズならウィリアム・テルでも外しません。ずん子の放った「ずんだアロー」は問題なくリンゴに突き刺さりました。その瞬間――。
うりゃあああぁぁぁぁっ!! 妖力開放ですわ!!(#゚皿゚)(バッチコーイ
――イタコ姉さまがそう叫び、彼女の周囲が、金色の光に包まれたのです。
――おお。矢が刺さったところからヒビが。
そう。風船を割るのと同じ要領でした。穴をあけて、中から圧力を加え続ければ――自然と、膨らんだものは割れるわけです。
崩れていく……。『妖力のリンゴ――ダモ○レスの剣――』が……。
ちょっとした空中要塞レベルのリンゴに、次々とヒビが広がっていきます。ヒビの中からは金色の光が漏れだしていて、リンゴの赤と、きれいなコントラストを描いていたかと思うと――。
――ばちゅーん!!
――という音をたてて、破裂しました。
『わあ~♪ 中から金色のリンゴが~♪』
――すごい飛び散りようですね……。これ、どのくらい飛ぶものなんでしょうか。
「『妖力の林檎』が破裂すると、中から無数の『小さな金色の林檎』が霧散し――地球上のあらゆる地へ飛び去るのだった! 人はその『金色の林檎』を『異世界への鍵――ドラゴンボ○ル――』と呼び!! そして!!」
……めたんちゃん、よくそんな設定がすぐに思い付くね……( ゚ω゚;)
だって見なさいよ! イタコさんのお尻!
めたんが興奮気味にイタコ姉さまを指差します。めたんの言うとおり、金色の光の中で目をつむって瞑想している彼女のお尻には――ふっさふさの尻尾が、七本。
……やっぱり、ですわ……(;-ω-)ゞ 尻尾が一本増えたせいで、妖力の塊が外に溢れてたんですわね。
普段は隠してるんですわ(o´∀`o)ノ そらさんのソーラーパネルと同じ原理ですわ。
――し、知らなかった……。そういえば、尻尾が複数あるって妖狐の特徴でしたね。頭の「アレ」のこと、意識しないとネコミミと思って見ちゃうんですよね。
前に尻尾が増えたときは、きりたんが物心ついてない頃だったからねえ(ノ∀`;) 覚えてなくても無理はないかもね。
『むしろ、そんな幼い頃から「肌フェチ」なんて言葉を知ってるきりたんさま(6)ってぇ……』
ありがとうですわ!ヽ(≧▽≦)ノ では早速、ずんちゃんのブロマイド撮影会に戻りましょ……ん?
思わぬハッピーエンドに、ずん子たちの間に和気藹々とした空気が流れます。――もっとも、その中でも特に喜んでいるのは――いま、イタコ姉さまの肩に手を置いた白ロリの少女、でしたが。
うふふふふふ☆(キラキラキラキラキラキラキラキラ カッコイイ! カッコイイわよイタコさん!!!!! さあ!! 一緒に考えましょう!! そんな『能力――チカラ――』を持っておきながら、「うりゃあああぁぁぁぁっ!! 妖力開放ですわ!!(#゚皿゚)」はない! ないわ!!
ちょっ、そ、それは恥ずかし……………………///プルプル((( ゚д゚;)))プルプル
そうね……。『終焉の一撃――テ○ロ・フィナーレ――』なんてどうかしら!? ああでも開放系の必殺技だし和風の職なんだから漢字メインで『幻影狐鏡壁』とか!? そうねポーズも決めた方がいいわ! こう気持ち左肩を突き出して右手は腰に当て左手を相手の方に伸ばして「……甘い。その技は見切っ
――その後。
すごい勢いで日本中に飛び散ったリンゴ。そのうちの一つが、とある地方の、とある少女の足元に転がってきました。
……………………??
「ずんだアロー」と「イタコ姉さまの妖力」。二つの不思議な力に包まれたリンゴは、金色に発光しています。幼い女の子の背格好をしたその人影は、気怠げな様子でそのリンゴのへたの部分をつまみ、くるくると回転させ、しげしげと眺めていたかと思うと――。
…………これ、妖力。籠められてる。危険。
……………………ぼーん。
――ばちゅっ。
――彼女は、「視線を送っただけ」で、そのリンゴを粉々にしたのでした。
…………これ。あっちから飛んできた。――行こう、「いなば」。
少女は風の音に掻き消されそうなくらいのか細い声でそう呟きます。そして、まるで幽霊のようにゆらりと振り返ると――彼女の膝のあたりに気配もなく寄り添っていた「もう一人」の手を取って、リンゴが飛んできた方角へと、歩き出すのでした。
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です! コメント欄に投稿していただいたイラストに限り、公式から転載させていただく可能性がありますので予めご了承くださいね。)
※大変申し訳ございませんが、中の人出張により来週のtwitter小説はお休みとさせていただきます。再来週には新キャラが登場です! お楽しみに!
先週のコメント欄にいただいたイラストをご紹介しますー! 今日も荒ぶっていためたんちゃんのイラストです! http://twitter.com/yuiya_ayama さま、ありがとうございました!
一足先にめたんさま描いたーv
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31052245
ずん子ちゃんは皆さんにお任..
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=31052245
ずん子ちゃんは皆さんにお任..
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1341
























