ニッポン文化終了のお知らせ。相撲の萌えキャラがあらわる
「女の子+戦車」の某アニメの最終回がようやく各地で放映されつつある昨今、もはや「女の子+○○」の組み合わせには限界なんてないように思えてきました。ということで、「女の子+相撲」もアリなのは間違いないのですが、一歩間違うと過度に下品になりかねないので、ガワはロボットにしてー、操縦者を女の子にしてー、もちろんパイロット乗り込み型で!って重ねてみまし……スパ○ボに出れそう……。
(――春休み最後の平日・とある公園――)
――キリキリキリ、と。凛と背を伸ばして、ずん子が弓を構えます。彼女の狙う先は、つい先日に出会ったばかりの、巨大な「力士ロボ」です。
矢尻の吸盤にずんだペーストを塗られた矢は、相手を傷つける意思を見せぬまま、春風を切り裂きます。そして、その「ずんだアロー」は――力士のマゲ部分の『俺、このボタンが押されたら彼女と結婚するんだ……』と書かれているボタンを、見事、押し下げました。
『チッ……』
囮になっていためたんのガッツポーズを見て、「力士ロボ」のスピーカーから舌打ちが漏れました。それと同時に、「ロボ」の内部から蒸気が立ち上って、その頭部がぱっくりと開き――中から、若干七歳の幼女が、姿を現わします。
口を尖らせて拗ねていたちゃんこが、何か名案を思い付いたようでした。彼女が両手を合わせると、力士ロボの両腕がピコーンとバンザイをします。
――ガパッ。
ずん子がOKの返事を出すと、なんと、ちゃんこの「力士ロボ」のお腹部分が開きました。内部は真っ黒な空洞になっていて、どこか、ブラックホールを想起させます。
――きゅぽん、と。オッサンみたいな断末魔を上げて、ずん子は完全に吸い込まれてしまいました。それを確認したちゃんこは、「力士ロボ」の前面装甲を元に戻すと――、
と言い残して、その巨体に似合わぬ速さで走り去ってしまいました。
(――数時間後・「大都会」東北拠点――)
超重量のため、しっかりと地面を抉り取っていた力士ロボの足跡を追って、めたんたちが「ちゃんこのおうち」に駆けつけたころには――ずん子は、すっかり飼い慣らされていました。
前回(20話参照)では割烹着だったため、ずん子がオーソドックスなメイド服を着ているのは初めてかもしれません。普段は露出しているふとももと膝下を隠すロングスカートを身に纏ったずん子は、そのエメラルドのような長い髪も相まって、貞淑な有能メイドの風格を漂わせています。
うさぎの指摘通り、ちゃんこの隣に立つずん子は、確かに、どこか虚ろな目をしています。まるで、誰かに操られているかのようです。
ずん子の様子に気を取られた三人に向かい、ちゃんこが「力士ロボ」を操作して、何かを振りまきます。口に入るとしょっぱくて、お相撲さんが撒くものです。
今にも踊り出しそうな笑顔でそう言うと、ちゃんこの髪がアメジストの色に輝き始めます。すると、髪留め代わりに彼女の頭についている軍配が回転を始め、青色のオーラのようなものが、辺り一帯を包み始めました。
その凄まじい妖気の前では、巫女たるうさぎといえど、抵抗はできません。彼女の細い指が自動的に緋袴のリボンをほどき、その白磁のような薄い身体が、衆目の元へと晒されます。
なんだかとても複雑に腕を動かしながら、それでも、めたんの服が着実に減っていきます。彼女が着痩せするタイプであることは誰もが知っていますが、可愛らしい下着姿などは、滅多に見られるものではありません。
そして、脱がなくても豊満なそらさんも、容赦なく脱がされます。めたんはアンドロイドだと言いますが、瑞々しい肌などは、完全に人間のそれです。もっとも――まだ幼いちゃんこにとって、彼女らの裸はどうでもいいことのようですが。
下着姿のままちゃんこを睨み付け、ダメ元で彼女の指示に抵抗しようとしためたんでしたが――なんと、普通に腕が動くことに気が付きました。
ちゃんこの頭の軍配はぐるぐると回っています。彼女自身の妖力は切れていませんから、どうやら、塩の品質に問題があったようです。
ずん子のフォローを聞いて、半べそになっていたちゃんこが満面の笑みに変わります。もはや噛み付かんばかりに連続してアイコンタクトを飛ばすずん子と、期待の眼差しで三人のことを見ているちゃんこの姿を交互に見ていると――三人とも、言葉を失ってしまいます。
(――日没後――)
アジトへの帰路を連れたって歩きながら、しのびとつるぎが深刻な顔をしています。どうやら彼女たちの懸念は、先日現れた「総帥」に関することのようでした。
それには、ずん子を見つけないとどうしようもありません。前途多難な道のりに溜息をついて、二人はアジトの扉を開けました。
思い思いのメイド服を身につけたずん子たちに出迎えられて、つるぎたちは硬直します。無理もありません。一日中探しても見つからなかった尋ね人が、誰にも知られていないはずの自分たちのアジトにいて、しかも楽しそうに働いているのですから。
予想外の事態にパニックになっているつるぎとしのびを待ちわびたかのように、ずん子手製のずんだペーストをほっぺたにつけたちゃんこが出迎えます。リビングの机の上にはかなり手の込んだ料理が用意されていて、かなり長い間、ずん子たちがここにいたことを示していました。
キャピキャピとはしゃぎながら仕事を進めるずん子たちは、すっかりアジト内部の構造に精通してしまっているようでした。当然、皆の可愛らしい姿を録り逃さないよう、そらさんの録画モードはONになっています。
要するに――まあ、色々と手遅れです。壊滅的な現状を知ったつるぎは、この世の終わりのような勢いで、頭を抱えました。
――その後、連日ちゃんこに使役されたずん子たちは、春休みの宿題を徹夜でこなすハメになってしまいますが――、それはまた、別のお話。
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1433











































