兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん 第十五話 Mother②
★作:朱鴉更紗 画:萩茶漬
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★内容は美少女ラノベ作家達が出版業界の裏側をゆるふわに紹介していくものです。
が、約一名がナチュラルボーン・クレイジー・サイコレズだったことから、物語は一変。
十四話→http://inove.jp/ivsid1546
幕間②→http://inove.jp/ivsid1542
幕間→http://inove.jp/ivsid1075
十三話→http://inove.jp/ivsid1065
十二話→http://inove.jp/ivsid878
十一話→http://inove.jp/ivsid1002
十話以前はこちら→http://inove.jp/ivsid701
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【ネタバレガチ前回までのあらすじ】
仲良くなった兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃんとオタク作家たん。しかし、常識人だと目されていた兼業作家さんは実は狂人で、ライターちゃんを妻という名の性奴隷にするため、他の二人を殺そうとしていた。ライターちゃんを守護する”かみおにさま”からそのことを知らされたオタ作たんは漫画喫茶に身を隠し、悲惨な未来を回避するために動き出すが……そこに母親から一本の電話が。
仲良くなった兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃんとオタク作家たん。しかし、常識人だと目されていた兼業作家さんは実は狂人で、ライターちゃんを妻という名の性奴隷にするため、他の二人を殺そうとしていた。ライターちゃんを守護する”かみおにさま”からそのことを知らされたオタ作たんは漫画喫茶に身を隠し、悲惨な未来を回避するために動き出すが……そこに母親から一本の電話が。
「母 『ごめん、おかあさん、少しお下品に取り乱してた?』」
「うん……かなり」
「母 『無事なのね?』」
「う、うん。ちょっと特殊な作品を仕上げる関係でしばらく帰れなくて……」
「母 『心配して小説家のお友達が来てるわよ……』」
「……え?」
「母 『ご、ごめんなさい』」
「母 『あなたが一方的に友達だと思って付き纏っているだけで、向こうは羽虫程度のクソ虫とも思っていないわよね』」
「……をい」
「母『小学校二年生の夏のスイカ持って謝りに行った事件みたいに……』」
「キリッ……人のトラウマ……えぐらなくて……いいから、誰が来たのか、早く……」
「母 『こんなイタイ子、誰に似たのかしら……(間違いなくあの白ブタね)』」
「てめぇ! ババぁ! 早くいわねえと腹パンするぞコラ!」
「母『まぁ! あのクソ白ブタそっくり!』」
「普段の家での地の姿か出たか……最悪じゃな、このガキ」
「あんまりイラつかせるなよクソババア! 誰がオヤジと一緒だ!? ハゲ! さっさとゲームでも買ってこいやァ!」
「……どうでもいいがな?」
「……ん?」
「その訪ねてきてる作家は間違いなく、あの女じゃぞ?」
「へ?」
「電話口で耳をそばだてておる。あと、おぬしの母は今夜にも拷問にかけられ、悪くすると切り刻まれて、用水路にポイじゃぞ?」
「ま、まさ……か?」
「その電話が母との最後の会話になるじゃろうから、悔いのないようにな?」
「……………………ひっ」
「そこまで凶暴な女じゃないと思ったか?」
「根拠がないと行動しない女に思ったか?
「おぬしがあの女に違和感を感じた。それは出会いからそうじゃった。しかし、われが予知夢をみせたことで確信に変わったじゃろ?」
「そのおぬしの姿が、あの女に不信感を与えた。彼奴はそれだけで行動に移す女じゃぞ?」
「う、嘘だよね?」
「嘘なものか? おぬしを痛めつけて何を知っているのか、吐かせようとでも思ったのじゃろう。しかし、おぬしがおらぬから、かわりに母親を痛めつけようという魂胆じゃ」
「い、いや、そもそも、兼作さんがおかしいってのだって、さ、かみおにさまが勝手に言ってるだけだし!
勝手に予知夢を見せてくれたけだし!」
勝手に予知夢を見せてくれたけだし!」
「ぼ、ボクは関係ないよっ! う、ウソだよね? 兼作さんがうちのおかあさんを……」
「その兼作とやらが、どこまで、”さいこやろう”なのかを、調べにわざわざこんな遠くまで来たのではないかや?」
「だって……そんな……」
「われとて全能ではあるが、完璧ではない」
「人の未来や過去について大抵のことは分かる。が、人をやめ、神になって久しいので、近頃の世事が理解できないことも多い」
「じゃが、あの女の精神がドロドロに腐り果てていることだけは、一目でわかった。あの生気のない眼を見れば一目瞭然じゃ」
「や……やだ……」
「おかあさんが死んじゃうなんて……やだッ!」
「おかあさん! ……逃げ……逃げ……逃げ……」
「母 『? どうしたの? あんた声、変よ?』」
『――オタ作たんですか? かわりましょうか?』
「ひっ!」
『オタ作たん、どうしたの?』
『帰って来ないから、おかあさん、凄く心配してるよ?
「(――舌なめずり!?
今、舌なめずりしたッ!?)」
今、舌なめずりしたッ!?)」
「(小声)切るのじゃ! 今のおぬしの声を聞かれたら、ヤツに完全に勘付かれる!」
ガチャン……。
「……ガクガクガクガクガクブルブルブルブルブルブル」
「……こ、こわい」
「もうやだ……あんなこわい人…………やだ」
「……」
「でも……」
「でも……」
「お、おかあさんを……助けに行かないと……!」
「(こ……怖い……。あ、足が動かない……)」
「(電話で……だめ、それだとあの女をかえって刺激しちゃうかも知れない!)」
「(ああ……神様……)」
「(……どうか、おかあさんをお守りください!)」
「(おかあさんを助けてくれたら、ボク、もっとちゃんとします!
人としてちゃんとしますから!)」
人としてちゃんとしますから!)」
「(もうゲームもしません。勉強も小説もがんばります。昼まで寝ません!)」
「(バイトもします! ネトゲのアカウントも凍結させます! ニコ動も裏サ●デーもほどほどにします! おかあさんのクレカもブクロのとらやコミックZ●N西新宿店で使いまくりません! もうシネとかクソババアとかボンレスハムとかドラクエ並べとかいいません!)」
「……もうDVも壁パンも腹パンもしませんからぁ! これからはいい子になって、ちゃんと親孝行しますから!)」
「(おかあさんが死んだら、ボク……ボク!)」
「ガタン(転倒)」
漫画喫茶店員 『だ、大丈夫ですか!?』
「足! 動け!」
「おかあさんが死んじゃう!」
「死んじゃやだぁ――!! 助けなくちゃ! おかあさんを助けてぇ!」
「……あいわかったのじゃ!!」
「………………」
「…………」
「……へ?」
「おぬしのような卑怯で内弁慶で、生産性もなく、エロ妄想しか取り柄のないヘタレが震えながらも、母の元にはせ参じようとする心意気やあっぱれ!」
つづきます。
「母親にドラクエ、並ばせるって昭和かや?」
「母親にドラクエ、並ばせるって昭和かや?」