ファンタジー

マコトFullぱわー☆Lv0.6

ライブ会場へと到着した加茂川マコトとイシハラ氏。
ふたりは無事、3次元へ戻れるのか…?

タグ:加茂川マコト イシハラ ことまきプロジェクト

ト書き
定期公演の会場は阪急の大宮駅近くのビルの中に入っている。
駅前なので人通りが多い場所なのだが、道を行き交う人々に会話はなく、皆ひとえに無言で歩いて行く。
加茂川マコト
なんか、誰も話せぇへんとか不気味やな…。
この世界ではこれが普通なんかな?
モブ2
どうなんかな。知らんわ。
加茂川マコト
何や、イシハラさん。何怒ってんの?
モブ2
怒ってないわ。
加茂川マコト
えー…何か機嫌悪いやん…。
あ、分かった!さっき自分の話めっちゃしたから照れてるんやろ!
絶対そうやろ!
モブ2
知らんわ。
加茂川マコト
照れてるとか珍しー♪2次元で照れてると、それなりに萌えキャラやなw
でもウチ結構気になってる事やったし、話聞けて嬉しかったですよーw
なんてなー♪
ト書き
ドヤ顔で騒ぎ立てるマコトの声と、キャスターを引きずる音だけが静かな街に響く。
加茂川マコト
しっかし、ほんま誰も口聞かへんな…。
ト書き
ビルのエレベーターに乗り込むまで、結局マコトとイシハラ氏以外の声は一切聞く事ができなかった。
加茂川マコト
2次元とも、3次元とも違う世界とか、最初はワクワクしたけどなー。
なんや景色以外はつまらんと言うか……寂しいわ。
ト書き
ポツリと呟くマコトの言葉に、イシハラ氏も無言で頷く。
僅かな浮遊感の後に「チン」と乾いた音を立てて、エレベーターは5階への到着を告げた。
加茂川マコト
こんな状況やけど、皆来てるんやろか…?
ト書き
開いた扉の先には、見慣れたファン達の姿があった。
が、マコトの到着に誰ひとり関心を持たないようだった。
加茂川マコト
こ…こんにち、はぁー…?
ト書き
何となく話しかけてみるものの、やはり反応はない。
マコトが近付く事で2次元化して行っても、無表情なまま立ち尽くしている。
加茂川マコト
Twitterでは反応あったのにな…。
ここにおる人とは別人なんかな…。
ト書き
ツイートを見てみると、皆会場で待っているようだった。
そこには「いつもならそろそろ来るのに来ない」とか「何かあったんだろうか」などと言う心配する発言がちらほらと見える。
加茂川マコト
ウチ、向こうでは来てない事になってるみたいや…。
ト書き
時間を見ると、公演開始まで20分を切っている。
加茂川マコト
(準備あって今日は早めに到着してたわヾ(*´∀`*)ノ
 心配かけてごめんよー今日も楽しもなo(*゚▽゚*)o)
加茂川マコト
目の前の人宛にツイートするって言うのも、変な感じするわ…。
モブ2
どうする。
ここでライブしても抜け殻みたいな人しかおらんで。
ト書き
無言の人達がバラバラとスマホを開くのを見て、マコトは確信する。
加茂川マコト
やる。
ここの人達は3次元の人達と繋がってる。
きっとウチの声は届く筈や。
モブ2
分かった。なら準備せな。
音は俺が流すわ。
ト書き
反応のないスタッフを見て、イシハラ氏が音源を取り出す。
加茂川マコト
ありがとう。
それじゃ、準備してくるわ。
そっちは任せたわ。よろやで。
ト書き
頷き合うと、マコトは控え室へ、イシハラ氏はスタジオへそれぞれ入っていく。
ライブ開始まであと10分。
遂に2次元以上3次元未満での公演が始まる。
ト書き
今回の「ふるぱわー☆」は。


「「きっとウチの声は届く筈や。」」

公演に向けて静かにふるぱわー☆
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