真実 第1話 旅立ち
中学校の時に書いていたファンタジー漫画をリメイクして晒します。
ここは山奥のへんぴな村。その名もヘンピ村。
この世界は魔王が支配しており、村人達は貧困生活を強いられていた。
これは、魔王に立ち向かう若者たちの物語である…
この世界は魔王が支配しており、村人達は貧困生活を強いられていた。
これは、魔王に立ち向かう若者たちの物語である…
暑い!!
ぐだぐだ言わず働け、ルイよ。
どうしてさ、父さん!
こうも毎日働いてばかりじゃ嫌にもなるよ!
こうも毎日働いてばかりじゃ嫌にもなるよ!
仕方ないのだ。
金がないのだから。
金がないのなら働くしか無いだろう。
金がないのだから。
金がないのなら働くしか無いだろう。
そりゃそうだけどさ。
あまり逆らうと、魔王様の耳に入る。
そんなことになったら余計大変な事になるぞ。
だから黙って働け。
そんなことになったら余計大変な事になるぞ。
だから黙って働け。
…ねぇ、魔王ってどんな奴なんだよ。
偉いお人だ。
私たちが毎日飯を食えるのも、魔王様のおかげなのだ。
私たちが毎日飯を食えるのも、魔王様のおかげなのだ。
偉いねぇ…。
だったら、働かずに過ごせるようにしてほしいものだね。
だったら、働かずに過ごせるようにしてほしいものだね。
お前はまだまだ子供だからわからんのよ。
労働こそ最大の喜びなのだ。
労働こそ最大の喜びなのだ。
ちえっ…
大人になるって、働きアリになるって事かよ…
大人になるって、働きアリになるって事かよ…
なんか言ったか。
別に。
そういえば、リーネがお前のことを探していたぞ。
リーネが?
なんだ珍しい。
なんだ珍しい。
納屋の方にいたぞ。
行ってやれ。
行ってやれ。
お、ラッキー。
じゃ、父さん、この薪運びよろしく!
じゃ、父さん、この薪運びよろしく!
あ、こら!馬鹿者。
…行ってしまった。全く、逃げ足だけは早い…
…行ってしまった。全く、逃げ足だけは早い…
ルイは、家の隣にある納屋に足を運んだ。
中は古びてガラクタにまみれている。
窓からの明かりに映るほこりが人気のなさを際立たせていた。
中は古びてガラクタにまみれている。
窓からの明かりに映るほこりが人気のなさを際立たせていた。
うわっぷ…きったねぇなぁ…
おーい、リーネ!
おーい、リーネ!
あ!おにーちゃん!
がはごほげへ
がはごほげへ
なにやってんだよ、こんなとこで。
えへへー
なんだよ気持ち悪い。
じゃーん!!
リーネは、ほこりにまみれた紙を取り出してルイに見せた。
所々がはげていて、今にもやぶれそうだ。
所々がはげていて、今にもやぶれそうだ。
なんだそれ、汚ぇなぁ。
いいからよく見て!
なんだよ…
地図…?
地図…?
そう、地図よ!
見たこと無い地名ばかりだな。
そーなの!すごくない!?
何が?
だってさ、地名があるってことはさ、そこに人が居て、町があるってことだよ!
いや、あたりまえだろ。
ホントに当たり前?
えっ?
だってさ、私達、ほとんど村の外に出たこと無いじゃない。
精々トナリの町ぐらいでさ!
精々トナリの町ぐらいでさ!
そりゃなー。仕方ないよ。
お兄ちゃんは、それで満足なの?
えっ?
ね、見たいと思わない??
何を。
この地図に載ってる世界よ!
文字でしかわからないこの世界を、肌で感じてみたくない??
文字でしかわからないこの世界を、肌で感じてみたくない??
まぁ、そりゃ…
でも、無理だよ。
でも、無理だよ。
なんで?
なんで無理なの??
なんで無理なの??
なんでって。
仕事があるだろ。
仕事があるだろ。
いいじゃん、投げ出しちゃえば!
アホか!!
…あたし、こんなに毎日朝から晩まで働かないとやってけないのおかしいと思ってるの。
それも、何もかも、魔王がいけないと思うの。
それも、何もかも、魔王がいけないと思うの。
…まぁ
だからさ、旅に出て、魔王に会いに行こうよ。
!?
魔王に会って話をするの。
こんなに毎日働かなくていい世の中にしてほしいってお願いするの。
こんなに毎日働かなくていい世の中にしてほしいってお願いするの。
頭大丈夫か?
今日は暑いからな。
水飲めよ。
今日は暑いからな。
水飲めよ。
ねぇ、お兄ちゃんはこのまま働き続けて死んじゃって、満足?
いや、そんなことあるわけないだろ。
じゃ、何かやってるの?
いや、それは
ね、行こうよ。
何かが変わるかもしれないよ。
それが旅だよ。
何かが変わるかもしれないよ。
それが旅だよ。
いや、おかしいだろ!?
父さんどうすんだよ!
父さんどうすんだよ!
話は聞いていたよ。
聞いてたのかよ!!
いきなり出て来んなよ!!びっくりしたわ!!
いきなり出て来んなよ!!びっくりしたわ!!
ね、お父さん、行かせて。
お願い。
お願い。
いいわけないだろ!
よかろう。
いいのかよ!!
やったぁ!!
話が早い!!
話が早い!!
早すぎだろ!!
その地図は、お前達の母さんの持ち物だ。
!?
!?
生前、母さんが故郷から持ってきたものだ。
…そうか、そんな所にあったのだな。
…そうか、そんな所にあったのだな。
お母さんの…
…
母さんも、お前と同じ事を言っていたよ。リーネ。
えっ
こんな世の中はおかしい。
強い者が弱い者を虐げる世界はおかしい、とな。
強い者が弱い者を虐げる世界はおかしい、とな。
母さん…
……
父さんは大丈夫。うまくやるさ。
付き合ってやれ、ルイ。
付き合ってやれ、ルイ。
いや、ちょっと…まいったなぁ…
準備は出来てるから、すぐ出発出来るよ!
わしもこんな事があろうかと、教会でお守りのロザリオをもらってきた。持っていけ。
用意良すぎだろ!!
…わかったよ。
…わかったよ。
夕飯までに帰るんだぞ。
帰るかー!!
大丈夫。魔王とお話したら、すぐに戻ってくるよ。
ね、お兄ちゃん。
ね、お兄ちゃん。
二度と帰れる気がしない条件だな。
次に会うときには、いい世の中でな。
うん!
こうして2人は旅に出ることになりました。