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美佐對論(時々鹿目と曉美が口挾み)Γʹ

因みに筆者は渡邊姓で<del>したが、今年から牧瀨姓になりました</del>す。實家でも節分に豆を撒く習慣なんてありませんね。豆が勿体無いし。納豆大好き。

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美樹
美樹家では正月、いや正月どころか年中餠を食はない習慣があるのである。
佐倉
何たる所以?
美樹
時は將軍綱吉の時代、吾が先祖美樹尹均(みき ただなお)は陸奥弘前藩の某村の肝煎であつた。此の尹均が自らの農學知識で糯米の栽培を奬勵した所物の見事に病害に蝕まれ村は飢饉に陥る。尹均は下々の農民の怒りを買ひ、以來美樹一族は餠を目にすることすら厭つたといふ。
佐倉
其處々々筋の通つた「傳説」だな。「傳説」だらうけど。美樹の癖に生意氣だ。多分、その尹均とか云ふ肝煎さんの農學知識、「勘」だつたんだらうな。
曉美
其れ、今となつては「美樹家では正月に餠を食べない習慣が有る」なのか「美樹家では正月に餠を食べる習慣が無い」なのかちと氣になる。
美樹
細い事言ふなよ!「渡邊綱が鬼退治をしたから、渡邊家では節分に豆を撒かない」よりは合理的だろ!
佐倉
いや、渡邊姓が節分に豆を撒かうが撒くまいが、美樹姓が正月に餠を食はうが食ふまいが、直接禍福に繫る訣、あるまいし、どつちの「習慣」も不合理と云へば不合理だ。
鹿目
美樹ちやん、お餠食べてみたい?
美樹
うむ、煎「餠」なら好きだぞ、粳だしな。特に海苔巻煎餠。
佐倉
何、あたしやサラダ煎餅が好きだ。バリボリ食ふも好し、砕いて吸い物の鍋に入れて少し煮る、あたしや之こそ「雜煮」と呼びたい。
鹿目
いや、柔かいお餠は嫌なの?
美樹
うーん、あんなグニョグニョした見た目の物、良く食ふ氣になるな。「正月に餠を食ふ習慣」こそ、佐倉云ふ所の「不合理」ではあるまいか。
曉美
伊達卷とか、不味いわよね。
佐倉
成程、年中行事の類一般、或意味不合理と云へば不合理だ。然しあたしゃ元旦には何としてもゲーセンに往かなきやなんない。『凛として咲く花の如く』、« Turii », “LOVE IS ORANGE”, « Macuilxochitl »...
美樹
何の話だ?而も最後の單語、聞き取れなかったぞ。何語だ?[答:ナワトル語]
曉美
うん、解つた。あの人の事ね。美樹、餘り詮索しなくていいわよ。「すけべ」の事だから。
鹿目
え?佐倉ちやんつてすけべなの?
佐倉
違ふ!!!!!(色んな意味でちと嬉しい⋯⋯)