兼業作家さんとライターちゃんと同人作家ちゃん 第二話 パーティーに行こう! ②
★作:朱鴉更紗 画:萩茶漬
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★内容は美少女ラノベ作家達が出版業界の裏側をゆるふわに紹介していくものです。
作者の経験も含まれてはいますが、ラノベ業界にはさほど通じてないので、一応、フィクションです。
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【前回までのあらすじ】
出版社のパーティーに来た兼業作家さんの前に、ライター系の作家さんがあらわれ、自己紹介して勝手に沈んだ。
出版社のパーティーに来た兼業作家さんの前に、ライター系の作家さんがあらわれ、自己紹介して勝手に沈んだ。
「ず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん」
「あ、あの! 気をとり直して、お寿司でも食べに行きませんか?」
「しーすー?」
出版社のパーティーには大きな会場だとお寿司の屋台みたいなブースが出ています。
「ご飯食べてきてないの?」
「え? それはパーティーだから」
「ダメだなぁ。出版社のパーティーは先に何か食べてくるのが理想だよ」
「ええええ? なんでですか?」
「期待の新人さんや売れっ子の作家さんは挨拶攻めにあって、料理なんて食べてる暇がないよ。全然売れてない新人さんも名刺交換したり、売り込みをしないとなんないから忙しいし」
「ひええええ」
「のんびり料理なんて食べてる人なんか、ボンクラだよ。
まぁ、自分を売り込む必要がなくなった中堅どころは別だけど」
まぁ、自分を売り込む必要がなくなった中堅どころは別だけど」
「厳しい世界なんですねえ」
「でも、ごちそうは食べたいから、あらかじめ、軽食を食べてきた方がいいんだ」
「ちゃっかりしてますね」
「さぁ、しーすーの列に並ぶよ。しーすー」
寿司コーナーの列に並ぶ二人。
「………………?」
「もうやですぅ! 商業なんてしませんわぁ~~!」
ゴスッ! ゴスッ! ゴスッ!
「イデデデデデデ!」
「もしもし、ライターちゃん」
「ライちゃんでいいよ。なに?」
「あそこで編集さんに超人絞殺刑をかけられている、綺麗な人も作家さんなんですか?」
「ああ、あれは超人絞殺刑じゃないよ。マッスルミレニアムっていうんだ。キン●マン2世の必殺技だよ」
「へぇ、わたし、ロープを使った技はみんな超人絞殺刑っていうんだと思ってましたぁ!」
何故、パーティー会場にリングとロープがあるかは永遠の謎である。
「ちなみに、今、吐血したのが、うちのレーベルで今、人気ナンバーワンの同人美少女作家。 “同作ちゃん”だよ」
「へぇ、あんなに綺麗でかわいい人が……」
「ギブ……ギブ……ですわぁ! 誰!? タオルと間違えてロロノアの杖をリングサイドに投げ込んだ方は!?」
「同人界って作家人口が多いから、たまに無駄なまでに綺麗な人がいるよね。あいつみたいに」
「そういうもんですか?」
「うん。彼女の場合、もともとは同人ノベルゲームの壁サークルだったんだけど、編集さんにコミケでスカウトされたんだって」
「(……壁サークルってなんだろ? コンクリート型枠大工とかの同人誌かな?)」
「でも、同人の売上だけで生活できるから、編集さんの言うことを全然、聞かないらしいよ?」
「……ボソボソ」
「あの編集さん、今度はナパームストレッチをかけながら何かつぶやいてません?」
「……ボソボソ(てめえ、原稿あげないで、なんでパーティーに来てるんだよ? あ?)」
「ひ、ひぃ、怖いですわぁ~~!」
「……ボソボソ(夜景の見える部屋で愛人にするぞコラ)」
「ひぃいい、こんな扱いなのに女として見られてる!? 気持ち悪いですわっ!」
「…………!?」
「あれは熟練の編集さんだけがマスターしうる出版界究極の裏奥義、
”作家本人にしか聞こえない声で公衆の面前で脅す(サイレント・ボマー)”だよ」
”作家本人にしか聞こえない声で公衆の面前で脅す(サイレント・ボマー)”だよ」
「怖い世界だなぁ……」
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