EXボイスを求めて。 #2
続きです。皆大好き弦巻マキ登場です。例の如く家の娘設定です。このマキ、かなりかっこいいです。やっぱり主人公のカラーといえば黄色ですよね。(某落語漫画の影響) 次→http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=692
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注意。この物語はフィクションです。登場人物、団体、組織名、偉大な電気の炎は架空の物です。
喫茶店内
頼んでいたウインナーコーヒーが来て、二口三口飲んでいると喫茶店のベルがチリンチリンと鳴った。
「やぁ、ゆかりん!お待たせ!」
そう言って私の向かいに座った、金髪おっぱいは弦巻マキさん。以前、私がVOICEROIDになるための研修の際に大変お世話になった先輩だ。
「今、ゆかりんにスッゴい失礼な事言われた気がするんだけど…」
「き、気のせいですよ。」
「そうだった…この人テレパシー持ちだった。だから、私が心の中でマキさんのことをおっぱいさんとかマキマキマウンテンさんとか思ってると伝わってしまうのだ。怖い怖い」
「ゆかりん、漏れてるよー。だだもれだよー。鍵カッコついてるよー。」
「すみません。先輩に会えたのが嬉しくてついはしゃいでしまいました。」
「真顔で言われてもねぇ…嬉しいなら嬉しさを表情に出してよ!せっかくの美人が台無し…って、今日はその話は置いといて、本題に入ろうか!」
「そうしましょうか。」
そうして私はずん子に話したことを大まかにマキさんにも伝えた。
「EXボイス…聞いたことあるよ。あれ凄いよね!私もちょっと前に使える娘に会って聴かせてもらったけど、中に人が居て喋ってるみたいだったよ!」
マキさんと感想が被った。ショック。
「私びっくりしちゃってさぁ、中に人が居ないか確認するために服脱がせようとしちゃったよw」
しかもその後の行動も同じだった。超ショック。
「えっと…単刀直入に言います。私のEXボイス制作を手伝ってください。」
「うん!いいよ!」
またしても即答。なんかデジャヴ。しかし私は別に驚かなかった。なぜなら…
「それで?幾らくらい貰えるのかな?」
これがあるからだ。そう、私がマキさんに物を頼むのが苦にならないのは、つまりはこういうことだ。
「あの…マキさん。私を手伝うのはあくまでビジネスなんですか?マキさんには善意とかボランティア精神とかはないんですか?」
マキさんの意図は理解していたがマキさんのテンパる姿が見たかった私は其とはなしに煽ってみた。
「いやいや?!もちろんあるよ!ゆかりんが困ってるから助けてあげたいと思って依頼を受けてるんだから!!」
と言ったマキさんの表情がさっきまでの慌てふためいた表情から一変して真面目な顔になる。
「でもね、ゆかりちゃん。私がお金を要求するのは、ちゃんと責任を持つという誠意の表れだと思ってほしいの。私がお金を貰った以上、私はその依頼を途中でほっぽりださずに最後まで遂行するという義務がある。」
「ゆかりちゃんの頼みだからね。やるからにはきちんとやりたいし、それくらい厳格にしておいた方が良いでしょ?」
「もちろん上手くいかなかったときは依頼を達成出来なかった訳だからそのお金は返すし。」
こういう人だ。真面目で明るくて優しい、それでいて現実をしっかり見つめている。
「解りました。それで?マキさんの希望の金額は幾らなんですか?」
「そうだなぁ…3万円でどうかな?」
「解りました。今で宜しいですか?」
「今持ってるの?!ゆかりんお金持ちー」
私はマキさんの言葉をサラッと流し、ポケットの財布から3万円を取り出しマキさんに渡す。実際のところずん子にもお金を支払うつもりでいたから、正直言って3万円ですんで良かった。
「では、宜しくお願いします。」
「うん。頑張ろうね!ゆかりん!」
「とりあえず私はEXボイスについて色々調べ廻ってみるよ。とりあえず報告は一週間後、その前に核心みたいなのを掴んだらゆかりんに電話で報告する。みたいな感じで良いかな?」
「はい、では一週間後に…場所はここで良いですか?」
「そうだね。私の家からも近いし。」
「では改めて宜しくお願いします。」
そういって私は先輩に頭を下げ喫茶店を後にした。マキさんはお腹が空いていたのか軽く食事をとると言って喫茶店に残った。
私はというと、ここではこれ以上やることも無かったので帰路についた。家で夕飯の支度もしなければならなかったし。
ゆかりが去った喫茶店にて
「うーん…ゆかりの前でカッコつけたは良いもののどうしたもんか…モグモグ」
「EXボイスねぇ…昔はVOCALOID結月ゆかりを買えばその中にデータが収録されてたから、それをVOICEROID+結月ゆかりにインストールすれば良かったんだけどね…モグモグ」
今はもう生産終了しちゃって入手困難なんだよね…しかも一回インストールしちゃうと他の娘は使えないっていうね。
技マシンかよ…あれ?最近のポケモンは技マシン繰り返し使えるんだっけ?
ポケモンは水晶で止まってるので良くわかってない。あのラジオの機能は面白かったなぁ…あとはお父さんの携帯借りて通信とかするのが凄く楽しかった。
…脱線した。最初の思考に戻す。多分お金でEXボイスを手に入れるのは相当厳しい…ゆかりから貰った3万円、少なくともこれの100倍は欲しい。
また、300万あったからといって手に入るのかというのも疑わしい。未使用のEXボイスデータが果たして幾つ残っているのか…
手に入れたとしてそれが本物かどうかを見分ける必要もある。巷ではパチモンが流れていて、酷い物だとデータ内にウイルスを仕込んでいる物もある。
「他の方法なら多分ゆかりは試そうと思ってるだろうし。私はそっち方面でいこうかなぁ…モグモグ…ふぅ。」
ごちそうさまでした。と手を合わせ心の中で唱える。
「さて、可愛い後輩の為に頑張ろうかな。」
喫茶店内なので大声では言えなかったけど、それでもはっきりと、そして丁寧にそのことを口にして決意を固めた。よし、これで頑張れる。
私は料理の代金を払ってその店を後にした。
「とりあえず資金繰りの前に地球上に残ってるEXボイスが幾つあって、どこに存在してるかから調べるとしよう。」
と、そういって私は携帯を取り出し電話をかける。
「プルプル…ガチャ。もしもし?…うん、私だよ。あのさ、いきなりで悪いんだけど結月ゆかりのEXボイスの残数とその場所について調べてくれる?…うん、後輩が欲しがっててね。…うん、宜しく。大至急でお願い。…じゃあお願いね。それじゃ。」
そういって電話を切る。
「情報はまぁ、これで大方大丈夫でしょう。あとは…」
とりあえず私は繁華街に向かった。財源を探すために。資金繰りをするために。
#2 終わり。#3に続きます。