EXボイスを求めて。 #3
コメディ色の強い回です。(笑えるかどうかは別ですがw)あと、他作品名を滅茶苦茶出してますが大丈夫です…よね?
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注意。この物語はフィクションです。登場人物、団体、組織名、じゅん子は架空の者です。
ずん子、マキに協力を仰いだその日の夜
ゆかり家 防音室
~♪
「はぁ…」
どうにも身に入らない…ボイストレーニングは毎日やっているが、この方法が正直どこまでEXボイスに役に立つか解らなくなってしまったせいで、急にやる気が出なくなってしまった。
あぁぁ!!…駄目だ駄目だ!!●vexやら●HSやらを背負っているこの私が!こんなことでへこたれる訳にはいかない!!
「…とりあえずもうワンセットやろうかな。」
結月ゆかりの夜は永い…
そして翌日
「はぁ…結局あの後3セットやって、別の効果的なボイトレを探し一通り試してたら朝になってしまった…」
そんだけやってもオーバーワークにならないのは私たちの利点と言えるだろう。人間の脳みそと一緒だ。使えば使うほど練度が上がる。
「まぁ、それでも精神的疲労や眠気は半端ないんだけどね…はぁ、しんどいなぁ。」
「…シャワー浴びてこよっと。」
そうして私はお風呂場に向かった。正直しっかり湯船に浸かりたかったのだが、今日はずん子が来るからあんまりのんびりもしていられなかったのでシャワーで済ませた。
その後ずん子から連絡があり、見つかった資料が思った以上に多く持ってくるのが大変なため、家に来てほしいと言われたゆかりはずん子家へ足を運んだ。
「資料が多いから家に来てほしいって言われたけど…」
「家…大きいわね…」
ずん子家は、家というよりは“邸”とか“亭”と形容した方が良いレベルのものだった…
「別に大したことありません。この辺は都心から遠いですので、地価は安いですし。」
と、謙遜していたが…まぁ、それくらいのお金がないと自己経営でずんだカフェをやるなんて、そんな大それたこと言えないわよね。開業資金だけで1000万とかかかるらしいし。
「まあ、立ち話もなんですし。上がって下さい♪」
「そうね、おじゃまするわ。」
そういって玄関を上がり、先導してくれるずん子の後ろを付いていくと、ずん子の私室らしき所に着いた。
部屋の中は床が畳、そして襖があるということを除けばそこまで和風な感じはなく、本棚やデスク、部屋の真ん中には脚の低いテーブルが置いてあるので和と洋が混ざった感じの部屋だった。
ずん子に、とりあえずテーブルを挟んで座るように促された。
「それで?なんか思いついた?」
「はい!やっぱり修行をするのがいいんじゃないかなって思うんですよ!」
と、ずん子は何か作業しながら受け答える。どうやらお茶を用意しているようだ。
「どうぞ♪」
と言って、ずん子はお茶とお茶請けを出してくれた。
「…うん、ありがとう。頂くわ。」
「話戻すけど、修行って何…?」
「そう!修行です!ゆかりさんも昨日言ってましたよね?EXボイスを手に入れた方の中にはボイストレーニングで手に入れた方がいると。」
「えぇ。言ったわね。」
「でもゆかりさんの事ですから、恐らく世間一般的なボイストレーニングは毎日やってると思うんですよ。」
「えぇ…まぁ。」
「そこで!少し趣向を変えたトレーニングをするべきではないかと思いまして、そのトレーニングに参考になり得るものを探していたんです!」
「なるほどね…」
確かにずん子の言うことも一理ある。
「とりあえず、その修行とやらの内容を教えてくれるかしら?」
「はい!ちょっと待って下さいね…」
そういってずん子はすくっと立ち上がり、襖を開けて中からダンボールを二箱取り出す。非常に重そうにしている。トレーニング器具か何かなのか。
「これです!!」
自信満々にずん子が私に差し出した一つ目のダンボールの中に入っていたのは…本だった。
「やっぱり修行といえばこれかなぁと思いまして!さっそく悟空の重力修行から始めましょうか!!」
後から思えば、恐らくこの時のずん子の行為はずん子なりのボケだったのだろう。しかし、その時の私には全くもって何を言っているのか理解できなかったので、私は思ってたことをそのまま口にした。
「ねぇ、ずん子。この…ドラゴンボールって何なの?」
「え?」
場が凍った。何かマズいことでも言ったのだろうか…
「ゆ、ゆかりさん?ちょっとぉ、冗談は止めて下さいよぉ。」
冗談じゃないことを無言でいることで証明していると、ずん子が切り出した。
「嘘ですよね…まさかドラゴンボールを知らない人がこの世に実在してるなんて…」
そう言ったずん子の顔は酷く青ざめていた。どうやら目の前にある漫画は有名なものらしい。
「悪いわね。私そういうのあまり読まないから。」
「え?!でも私色々ゆかりさんに色々お貸ししてましたよね!?」
「うん。だからずん子に借りたものとか教えてもらったものは一通り目を通してるけど、他の物は別に。」
「…質問していいですか?」
「何よ急に。別にいいけど。」
質問1
「ループを題材としている作品といえば?」
「ガールズ・ゴー・アラウンド」
質問2
「RJといえば何の事?」
「國鉄の分割民営化を目標に過激な活動を繰り返すテロ組織」
質問3
「軽音楽部を題材にした漫画といえば?」
「ハレルヤオーバードライブ」
終了
「ゆかりさん…酷いです。」
ずん子がわなわな震えている。そんなにマズい回答はしていないと思うんだけど…
「ゆかりさん!!最近の一般の回答なら順番に、シュタゲ、龍驤、けいおん!って答えるはずなんですよ!!なんなんですか!知識偏りすぎですよ!!!」
注!この回答に関しては恐らく意見が別れると思います。あくまでずん子の一般論です。怒らないでください。
「だから言ってるじゃない。ずん子に薦められたらものしか目を通してないって。そういったサブカルチャー知識はほとんどないわよ?」
「だからってドラゴンボール知らないって酷すぎませんか?聞いたこと位はあるでしょうに…この様子じゃ某有名な海賊物も知らないんじゃ…」
「むっ、失礼ね。それくらい知ってるわよ。」
「そ、そうですよね。流石にワ…」
「爽海バッカーニアーズ!でしょ?」
「やっぱり分かってないじゃないですかぁぁあ!!」
閑話休題
「…今度からボケるときは私が貸した作品のパロだけにしておきますね。」
「そうしてちょうだい。」ペラペラ
フムフム…玉を7個集めるとなんでも願いを叶えてくれる…これでいいじゃない。EXボイスよこせって言おうかしら。ペラペラ
「ゆかりさん?」
「ん…あぁ…それで?結局ずん子の考えってなんなの?ずんだ餅?」ペラペラ
フムフム…え!?何これ?精神と時の部屋!?これ欲しい!!あーでも外で一年経ってるってのは困るなぁ…ペラペラ
「…ずんだ“餅”ってなんなんですか。せめてずんだを使う修行?とか聞いて下さいよ!上の空の成り方下手くそすぎやしませんか?
はぁ…とりあえずこちらを見て下さい……
あの…ゆかりさん、ドラゴンボールは一旦読むの止めて下さい。後で貸しますから。」
はぁ…とりあえずこちらを見て下さい……
あの…ゆかりさん、ドラゴンボールは一旦読むの止めて下さい。後で貸しますから。」
ちっ。取り上げられた。今良いとこだったのに…そうしてずん子はもう一つのダンボールを開けた。中身は…
目の前の少女。
東北ずん子。そして、琴葉茜・葵の設計資料の束だった。
#3終わり。#4に続く。