東北ずん子ノベル『世の中には脱がない方がせくしーな衣装も存在する。そう、巫女服のことだね』
なんと「あの人」が降臨します! 青森とずんだのだめに!
『しゅるり、と、イタコ姉さまの細いウエストに和服を繋ぎ止めていた帯が舞います。彼女は、身体をひねるたびにまとわりつく自慢の銀髪を時折かき上げながら、艶めかしい動きで、一枚一枚、和服を床へと落としていきます。』
『拘束から解放された彼女の胸がふよん、と震え、普段は四枚の布の下に隠されている姉さまの白い肌が露わになっていきます。屈辱に耐えているのか、それとも単に照れているのか――彼女の頬はリンゴのように上気して、その視線はなかなか落ち着きません。』
――そして、イタコ姉さまは目の前に用意された「巫女服」に手を伸ばし……。
ちゅあああああああああっ∑(・ω・ノ)ノ!!!???(ガバァ
あ……悪夢でしたわ……((( ;゚Д゚)))
いや、脱ぐ夢は結構見るんですけれど……巫女服だなんて……。何かの悪いしらせでしょうか?
いや、脱ぐ夢は結構見るんですけれど……巫女服だなんて……。何かの悪いしらせでしょうか?
昼寝を貪っていたイタコ姉さまの額には、悪夢を見たせいか、脂汗が浮かんでいます。
彼女は枕元に置いてあった濡れタオルで顔を拭くと、障子戸を開けて、ぴょこん、と廊下に顔を出しました。
彼女は枕元に置いてあった濡れタオルで顔を拭くと、障子戸を開けて、ぴょこん、と廊下に顔を出しました。
イタコ姉さま――――!!!!
……って、あいたっ!?∑(o'д'o)
……って、あいたっ!?∑(o'д'o)
ちゅっ!?∑(・ω・ノ)ノ!
と、その瞬間。
焦った顔で廊下を駆けてきたずん子の額と、イタコ姉さまの額がごっつんこ。ぶつかりました。
焦った顔で廊下を駆けてきたずん子の額と、イタコ姉さまの額がごっつんこ。ぶつかりました。
――ああ、ずんねえさま……。だから廊下は走るなと、あれほど……。
ほら、起きてください。
ほら、起きてください。
あとから追いかけてきたきりたんが、呆れた声を出してずん子を助け起こします。
激突の衝撃で意識を飛ばしてしまったずん子に比べて、イタコ姉さまは額がちょっと赤くなった程度。結構な石頭です。
激突の衝撃で意識を飛ばしてしまったずん子に比べて、イタコ姉さまは額がちょっと赤くなった程度。結構な石頭です。
……はっ!?∑(゚д゚*) なんか切ない涙を流して意識を手放す夢を見ていたような……。
――あながち間違っていませんね。ずんねえさま、お身体の調子はどうですか(サワサワ
ん? 別に何とも……って、あ、あ――――っ!! そ、そうでした!
イタコ姉さま、お願いがあるんですよ!
イタコ姉さま、お願いがあるんですよ!
さりげなくずん子の身体に触れようとするきりたんの手をやんわりと押し止めながら、ずん子は飛び上がってそう叫びました。きりたんが小さく舌打ちをしますが、まあそれはどうでもいいことでしょう。
実は――! 素晴らしいずんだの魅力、その口どけ! その風味! そのヴィヴィッドな見た目! 汎用性! 歴史! 伝統! その他もろもろを(=ず・ω・だ=)ノ(=ず・ω・だ=)ノとアッピールするためにですね、(省略されました)
――ずんねえさまにずんだの話をさせると長くなるので、わたしが要約すると……、ずんだの素晴らしさを訴えるプレゼンの機会を手に入れたので、胡散臭いけど口がうまいタコねえさまの知恵を借りたい、ということですね。
ちゅっ∑(゚ω゚ノ)ノ!?
うさんくさいは失礼ですわ! あたしだって全力でずんちゃんのプロデュースを行ってますのよ!
……まあ、女の子の可愛さを訴えるプレゼン以外はしたことないですけども……(´;ω;`)
だから、食べ物のプレゼンは無理ですわ。ごめんなさい。
うさんくさいは失礼ですわ! あたしだって全力でずんちゃんのプロデュースを行ってますのよ!
……まあ、女の子の可愛さを訴えるプレゼン以外はしたことないですけども……(´;ω;`)
だから、食べ物のプレゼンは無理ですわ。ごめんなさい。
いえいえ、私には考えがあるんですよ!
イタコ姉さまの耳飾り!(*´∀`*) 青森のりんごです!
イタコ姉さまの耳飾り!(*´∀`*) 青森のりんごです!
――りんご。りんごだったんですね、アレ。妹なのに知りませんでした。生存戦略ですね。
ほら、リンゴって全国の食卓に欠かせない食べ物ですよね? ずんだも、そんな存在になってほしいなあって(〃ω〃)
だから、『リンゴを全世界に広めた人(*'ω'*)』とか、そういう感じの人に会ってみたいんですけど……。
こーいう漠然とした口寄せって苦手なんでしたっけ?
だから、『リンゴを全世界に広めた人(*'ω'*)』とか、そういう感じの人に会ってみたいんですけど……。
こーいう漠然とした口寄せって苦手なんでしたっけ?
できますわよ!(`・д・´) ずんちゃんのためなら、なんのそのですわ!
控えめに提案してみたずん子でしたが、イタコ姉さまの自信満々な答えに、両手を顔の横に広げて身を仰け反らせます。
「わーお!」とでも言いたげなその姿はまるでアメリカの通販番組で感激する子どものよう。
「わーお!」とでも言いたげなその姿はまるでアメリカの通販番組で感激する子どものよう。
ワーオ! それは本当かいメアリー!?
ええ、本当よ。世界イタコ通販で取り寄せたこの魔法のアイテム、「ジップイタコ」を使えば誰でも簡単に……ほぉら!
ですわ!
ですわ!
イタコ姉さまは大仰な動きで胸元から人形に切った和紙を取り出すと、流れるように腕を伸ばして、きりたんに貼り付けました。
二人のやり取りをぼーっと見ていたきりたんは反応することもできず、その柔らかそうなほっぺたに、ぶにっと、和紙を付けられてしまいます。
二人のやり取りをぼーっと見ていたきりたんは反応することもできず、その柔らかそうなほっぺたに、ぶにっと、和紙を付けられてしまいます。
――ちょ、このタコねえさm――ぽぁっ!!??
ちゅちゅっと合体! GO! きりりんごん!
慌てて紙を引っぺがそうとするきりたんでしたが、時既に遅し。
イタコ姉さまが空気椅子をして、パイロット風の中腰になって叫ぶと、きりたんの「きりたん砲」から二本の八木アンテナが生えてきて――そこに、稲妻が直撃します。
イタコ姉さまが空気椅子をして、パイロット風の中腰になって叫ぶと、きりたんの「きりたん砲」から二本の八木アンテナが生えてきて――そこに、稲妻が直撃します。
すると、無表情なきりたんの存在感が徐々に薄くなっていき――、背筋をぴんと伸ばして、貼り付けたような笑顔を浮かべる怪しい男性が、彼女に憑依しました。
『――ハロー。今夜、私たちは最高のZUNDA体験を共有します』
ワーオ! すごいじゃないかエミリー!
(メアリーじゃなかったんですの……(´;ω;`)?)
これは素晴らしい発明だよ、相棒! 他人を依り代にしてるから、語尾もそのままだ!
それでジョニイ、彼は誰なんだい?
それでジョニイ、彼は誰なんだい?
『――私はAppleを愛する人の完璧な相棒であるのと同時に、みなさんが望む全ての感動を与えることができる者だ』
アポォ∑(゚ω゚ノ)ノ!?
は、はあ……?
は、はあ……?
憑依された「きりたん」のあまりに大仰な口ぶりに、通販番組の驚き組になりきっていたずん子も、思わず素に戻ります。
確かに、「リンゴ」を条件として指定したには不自然な口ぶりです。まるで英語を無理矢理日本語にしたかのような――。
確かに、「リンゴ」を条件として指定したには不自然な口ぶりです。まるで英語を無理矢理日本語にしたかのような――。
(リンゴ……アポォ……Apple……全世界に広めた……)
ま、まさか……!!??
『――さあ、これまでのどんなずんだ餅よりもクールで、刺激的なずんだ製品を作ろう』
ジョブ○氏!?
ええ∑(゚д゚*)!?かの有名なリンゴのマークの!?
ジョブ○さん、次のiPh○neはいつ出るんですか!?
ジョブ○さん、次のiPh○neはいつ出るんですか!?
『これまでのどんな携帯機器よりも革命的で、使いやすいものになるだろう』
そうなんですね!(*´∀`*)楽しみです!!
(答えになっていないのに、ずんちゃんが納得してるですわ……)
ずん子の瞳はキラキラと輝いています。
彼女がきりたんに感服している姿は、身長差を考えても奇妙な光景のはずなのですが――どうしてか、きりたん(feat. ジョブ○氏)が一回り大きく見えるせいか、違和感がありません。
彼女がきりたんに感服している姿は、身長差を考えても奇妙な光景のはずなのですが――どうしてか、きりたん(feat. ジョブ○氏)が一回り大きく見えるせいか、違和感がありません。
こ……これが、カリスマ……ですわ!?。・ ゚・。* 。 +゚。・。* ゚ + 。・゚・(ノД`)
そうです! 彼からプレゼンの方法を教えていただきましょうよ、姉さま!(*'ω'*)
ジョブ○氏の方法さえ教われば、世界のZUNDAも夢じゃないですよ!
ジョブ○氏の方法さえ教われば、世界のZUNDAも夢じゃないですよ!
『――今日という日をみなさんと共有できたことは幸せだ』
ほらほら、本人も乗り気みたいですし!(*≧艸≦)
具体的に何を言いたいのかよく分かりませんけど、パッションは伝わってきます!ビンビンです!
具体的に何を言いたいのかよく分かりませんけど、パッションは伝わってきます!ビンビンです!
……イタコ姉さま?
えい。
ぴとっ、と。
ずん子にくっつけられたのは、さっきの人形の和紙でした。
ずん子にくっつけられたのは、さっきの人形の和紙でした。
えれめんとちぇーんじ( *^皿^)!!
「ああああぁぁぁぁぁ……」と、断末魔の叫び声を上げてずん子の存在感が消えていきます。
代わりに戻ってくるのは、きりたんの存在感。
代わりに戻ってくるのは、きりたんの存在感。
――ちょっと、タコねえさm……。
『……と、このように、驚きの体験をすることになるでしょう。そう、ZUNDAならね』
(――また阻まれた……)
ずんちゃんが彼のプレゼンを身に着けるより、ずんちゃんを依り代にして彼にプレゼンをしてもらった方が手っ取り早いですわ!
ジョブ○氏! よろしくですわ!
ジョブ○氏! よろしくですわ!
『勝利の栄光を、君に!』
(――わたし、この人きらいです……)
そんなわけで、ずん子のずんだプレゼンは、究極の助っ人を得て行われることになりました。
――では、その驚くべき練習風景にカメラを近づけてみましょう。
舞台は、プレゼン用の視覚素材を作るための撮影スタジオです。
舞台は、プレゼン用の視覚素材を作るための撮影スタジオです。
『……ふとした時に、あなたのちょっとした空腹を満たしてくれるんです』
Tohoku Zunko
CEO, The Committee of ZUNDA
CEO, The Committee of ZUNDA
(フェードアウトするネームプレート)
(白背景の部屋の中、椅子に座って身振り手振りを交えて口を動かすずん子)
(白背景の部屋の中、椅子に座って身振り手振りを交えて口を動かすずん子)
『――そう、ZUNDA-MOCHIならね。』
……はーい!カットですわ!(´>∀<`)ゝ
見たこともない白さのスタジオに嬉しそうな声が響きます。そう、イタコ姉さまのね。
カメラが止まっても、依然、身振り、手振りを交えて歩くずん子。その様はまさにカリスマプレゼンターです。
カメラが止まっても、依然、身振り、手振りを交えて歩くずん子。その様はまさにカリスマプレゼンターです。
『喜ばしいことだ。このスティーブ・ジョブ○なら、あなたたちに革命的なCM体験を提供できるでしょう。
今夜、われわれは共に歴史を作ることになる。私は非常にわくわくしています』
今夜、われわれは共に歴史を作ることになる。私は非常にわくわくしています』
――その喋り方、何とかならないんですか。いやプレゼン中はいいんですけど。
『会場のみなさまと最高のずんだ体験を共有しましょう』
その通りですわ!( *^皿^)
圧倒的なカリスマ性、それに感情に訴えかけるプレゼン! ずんだ界に革命をもたらす瞬間ですわ!
圧倒的なカリスマ性、それに感情に訴えかけるプレゼン! ずんだ界に革命をもたらす瞬間ですわ!
『君も参加して、一緒に会場を盛り上げることができる』
ちゅっ∑(゚ω゚ノ)ノ!?
あ……あたしですの!?
あ……あたしですの!?
『革命的なプレゼンのためには、チームは常に活力に溢れていなければならない。
……というわけで、私は君にコスプレを推奨する』
……というわけで、私は君にコスプレを推奨する』
(――唐突ですね!?)
『プレゼンテーションにおいて、視覚的に観衆を引きつけることは信じられない効果を生み出す。
特にそれが、プレゼンテーションのコンセプトに一致しているのが望ましい。今回はジャパニーズ・ZUNDAを売り出すのだから、和風な服装をお勧めしよう』
特にそれが、プレゼンテーションのコンセプトに一致しているのが望ましい。今回はジャパニーズ・ZUNDAを売り出すのだから、和風な服装をお勧めしよう』
……じゃあ、このイタコ和服スタイルで行きたいのですけど……。
『答えはNOだ、ハニー』
ちゅっ∑(゚◇゚ノ)ノ!?
『最高に望ましい視覚的効果を生み出すには、ジャパニーズ・巫女・スタイルが普遍的だ。驚くほどの爆発力はないが、信じられないほど普遍的に作用して、ほとんど全ての観衆に対し、プレゼンテーションのスタイルを印象づけることができる』
……巫女……ミコ・スタイル……。
ぐっ……ぐぬぬ(;゚∀゚)
ぐっ……ぐぬぬ(;゚∀゚)
巫女。それは近くもなく遠くもない、イタコの親戚。
HATSUMOUDEのJINJYAで女子高生に大人気のアルバイトであり、日本のOTAKU BOYSにも信じられないほど効果的な記号です。
HATSUMOUDEのJINJYAで女子高生に大人気のアルバイトであり、日本のOTAKU BOYSにも信じられないほど効果的な記号です。
(――さて、タコねえさまはどう出るのでしょうか。タコねえさま、昔から「巫女さん」をライバル視してますからね……)
『今すぐ最高の体験を共有なさる』
イタコ姉さまの額にかつてないほど濃厚な脂汗が浮かびます。
悩ましい問題です。彼女がジョブ○氏の提案を受け入れさえすれば、最高のずんだプレゼンを提案できるのです。そう、巫女服姿ならね。
悩ましい問題です。彼女がジョブ○氏の提案を受け入れさえすれば、最高のずんだプレゼンを提案できるのです。そう、巫女服姿ならね。
(これはずんちゃんのため……逃げちゃダメですわ! 逃げちゃダメですわ! 逃げちゃダメですわ! 逃げちゃダメですわ! 逃げちゃダメですわ!)
やりますわ! あたし、巫女になります!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
『Good JOOOOOOOOOOOB!!!!!!』
――!!??
急に大興奮したジョブ○氏に対して、きりたんが身を震わせますが――かつてない恥辱体験を強いられるイタコ姉さまはそれどころではありません。
彼女は「着替えてきますわ……」とうなだれて、すごすごと、スタジオから出て行きました。
彼女は「着替えてきますわ……」とうなだれて、すごすごと、スタジオから出て行きました。
(まさか、あの悪夢が現実になるなんて――)
しゅるり、と、彼女の細いウエストに和服を繋ぎ止めていた帯がはらりと舞います。イタコ姉さまは、身体をひねるたびにまとわりつく自慢の銀髪を時折かき上げながら、艶めかしい動きで、一枚一枚、和服を床へと落としていきます。
拘束から解放された彼女の胸がふよん、と震え、普段は四枚の布の下に隠されている姉さまの白い肌が露わになっていきます。屈辱に耐えているのか、それとも単に照れているのか――彼女の頬はリンゴのように上気して、その視線はなかなか落ち着きません。
――そして、とうとう最後の布が(省略されました。続きを読みたい方はまとめのコメント欄に「(=ず・ω・だ=)ノだ(=ず・ω・だ=)ノだ」と書き込んでください)
――十分後。
がちゃりと、かつてない緊張感に包まれたスタジオの状況を一変させるドアノブの音が響きます。
きりたんとお茶をすすって和んでいたジョブ○氏でしたが、その音に伴い、「WOW!!」と叫んで立ち上がりました。
きりたんとお茶をすすって和んでいたジョブ○氏でしたが、その音に伴い、「WOW!!」と叫んで立ち上がりました。
……き、着替えてきましたわ……///
――現れたのは、世界でもっともチャーミングなコスチュームに身を包んだ、とんでもなく魅力的なイタコ姉さまの姿。
ジョブ○氏はそんな彼女に駆け寄ると、満面の笑みを浮かべ、彼女の手を取ってシェイク・ハンドしました。
ジョブ○氏はそんな彼女に駆け寄ると、満面の笑みを浮かべ、彼女の手を取ってシェイク・ハンドしました。
『OH……。サンキュー! サンキュー! ジャパニーズ・イタコガール!!
実は、私の望みはデスねー、あと10年生きたかったのとー』
実は、私の望みはデスねー、あと10年生きたかったのとー』
『次のiPhoneが見たかったのとー』
『アーンド、ジャパニーズ・巫女ガールを生で見ることだったんデース!!
HAHAHAHAHA!!!』
HAHAHAHAHA!!!』
『HAHAHAHAHAHA!! グゥレイトだねジャパニーズ・巫女イタコガール!!
HAHAHAHA………………………………』
HAHAHAHA………………………………』
『…………………………あっ』
……………………ジョブ○氏?
『……ウーップス』
ジョブ○氏らしくない笑い方に、イタコ姉さまの麗しい唇が引きつります。
朱色の緋袴に身を包んだ彼女は、さらに深い紅の瞳――狐の瞳で、ジョブ○氏(in ずん子)の顔をじっと見つめました。
朱色の緋袴に身を包んだ彼女は、さらに深い紅の瞳――狐の瞳で、ジョブ○氏(in ずん子)の顔をじっと見つめました。
あ……あーゆー、「スティーブ・ジョブ○」氏?
『そ……ソーリー。ジャパニーズ・イタコガール……。
限りなく最高に似ているが、決定的に異なる。私はスティーブ・グッドジョブ』
限りなく最高に似ているが、決定的に異なる。私はスティーブ・グッドジョブ』
驚くべきジョブ○氏――いえ、ジョブ氏の回答は、イタコ姉さまに今までにない衝撃を与えました。
イタコ姉さまの超人的な精神に亀裂が入ることによって、彼女の交霊能力がすばらしく減退し、ジョブ氏の声にノイズが入ります。
イタコ姉さまの超人的な精神に亀裂が入ることによって、彼女の交霊能力がすばらしく減退し、ジョブ氏の声にノイズが入ります。
ぐ……ぐっとじょぶ∑(゚ω゚ノ)ノ!?
『そのとおり。君に呼ばれた際の衝撃的な期待に応えるために、私はあえて仰々しい言葉遣いを選択している。
……が、不必要に驚かせてしまったからか、こちらの世界にいられる時間もそろそろ限界のようだねHAHAHAHA!!』
……が、不必要に驚かせてしまったからか、こちらの世界にいられる時間もそろそろ限界のようだねHAHAHAHA!!』
(゚д゚ )ポカーン
『HEY!! ジャパニーズ・イタコガール!!O(*>▽<*)o
YOUの霊能力&巫女コスプレ、ベリーグッジョブ!!∑d(゚∀゚d)』
YOUの霊能力&巫女コスプレ、ベリーグッジョブ!!∑d(゚∀゚d)』
(――チャラい……関わらないでいた方がよさそうですね……)
さ……サンキューべりま~っち……。
『OH!! YOUのSHOCKでMEの維持がDIFFICULTになってるみたいだねHAHAHA!!
そーいうわけで、SEE YOU AGAIN!! HAHAHAHAHAHAHAHA!!』
そーいうわけで、SEE YOU AGAIN!! HAHAHAHAHAHAHAHA!!』
ふわりと、ずん子の身体から何かが抜けていきます。
ジョブ氏の霊魂は、滑稽なまでに楽しそうにカクカクと空を飛び跳ね、イタコ姉さまの前でジャズ風のステップを踏むと、驚くような速さで天へ昇っていき――
ジョブ氏の霊魂は、滑稽なまでに楽しそうにカクカクと空を飛び跳ね、イタコ姉さまの前でジャズ風のステップを踏むと、驚くような速さで天へ昇っていき――
――嵐が、去ったのです。
……はっ!?∑(゚д゚*) なんか豪快な笑顔を浮かべて去っていくカウボーイ風のおじさんの夢を見ていたような……。
――あながち間違っていませんね。ずんねえさま、お身体の調子はどうですか(サワサワ
ん? 別に何とも……って、あ、あーーーっ!! そ、そうでした!
イタコ姉さま、お願いがあるんですよ!
イタコ姉さま、お願いがあるんですよ!
さりげなくずん子の身体に触れようとするきりたんの手をやんわりと押し止めながら、ずん子は飛び上がってそう叫びました。きりたんが小さく舌打ちをしますが、まあそれはどうでもいいことでしょう。
さっきのジョブ○氏を呼んで、プレゼンの練習に付き合ってもらいましょう!!!
ね? きっと今までにない素敵なZUNDAプレゼンになると思いますよ!(o'∀'人)!
ね? きっと今までにない素敵なZUNDAプレゼンになると思いますよ!(o'∀'人)!
どうやら、ずん子には憑依されている間の記憶はないようです。
未だにジョブ氏をジョブ○氏と信じている彼女の無垢な瞳が、イタコ姉さまの傷ついた心に突き刺さりました。
未だにジョブ氏をジョブ○氏と信じている彼女の無垢な瞳が、イタコ姉さまの傷ついた心に突き刺さりました。
……イタコ姉さま? あれ? いつの間に巫女服に着替えたんですか?
似合ってますよ~! やっぱり巫女服はいいですね!
似合ってますよ~! やっぱり巫女服はいいですね!
グッジョーブ……グッジョーブ……ミスター・グッジョーブ……。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。
あれがジョブ○氏ではないのなら……わざわざライバルの巫女・スタイルのコスプレとかしちゃったあたしって、一体……?
あれがジョブ○氏ではないのなら……わざわざライバルの巫女・スタイルのコスプレとかしちゃったあたしって、一体……?
――(笑)
「最高のZUNDA体験」と書かれたパワポが、無機質な白い壁に投影されています。
イタコ姉さまはそのスライドを眺めながら、大変ショッキングな出来事に心を痛めているようでした。
イタコ姉さまはそのスライドを眺めながら、大変ショッキングな出来事に心を痛めているようでした。
……間違ってる、ですわ……!!
――タコさん?(笑) まあ元気出して(笑)
……そうっ!間違ってるのはこの世界ですわっ!!。゚(PД`q*)゚。
巫女が「カワイイ」のシンボルなのに、イタコが「うさんくさい」のシンボルだなんて間違ってますわ!!
巫女が「カワイイ」のシンボルなのに、イタコが「うさんくさい」のシンボルだなんて間違ってますわ!!
え∑(゚ω゚ノ)ノ!?
そこが問題なんですか!? イタコ姉さま、それよりジョブ○さんもう一度呼んでくださいよ!
そこが問題なんですか!? イタコ姉さま、それよりジョブ○さんもう一度呼んでくださいよ!
二度と呼ぶもんかですわああああああああああヽ(`Д´)ノぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
イタコ姉さまはそう叫ぶと、「イタコカワイイは作れるキャンペーンの開始ですわ!」と高らかに宣言して、部屋を飛び出して行ってしまいました。
イタコだってカワイイんだーっ!! 巫女にばかりイニシアチブは握らせないもんねですわ!!
――後日。
なにをどう間違ったのか「イタコは(無理してる感が)痛カワイイ」という一大ムーブメントが訪れ、再び勘違いしたイタコ姉さまがアイドルのように祭り上げられるという事件が発生しましたが――それはまた、別のお話。
なにをどう間違ったのか「イタコは(無理してる感が)痛カワイイ」という一大ムーブメントが訪れ、再び勘違いしたイタコ姉さまがアイドルのように祭り上げられるという事件が発生しましたが――それはまた、別のお話。
――追伸。
『かつてない屈辱に耐え、頬を赤らめながら身を強ばらせて立ちすくんでいるジャパニーズ・イタコガールの画像クダサーイ!!∑d(゚∀゚d) 描いてくれたら挿絵としてまとめに挿入しますよHAHAHAHAHA!!!』
――おわり――
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