ボカロ/ボイロ

日本では年間500本の映画が制作され、そしてほとんどが見られていない件について

日本アカデミー賞が発表されました。今年も素晴らしい作品が選ばれましたねえ。映画の製作本数の話となると、たとえばインドが圧倒的だとか、さすがハリウッド!だとかいう方向へとベクトルが向きがちですが、「映画の影響を受けて、視聴者が創作活動に手を出してみるケース」みたいなのは、もちろん日本も負けていません。ネット上でも同人イベントでも、アマチュアの創作活動の「目標」としてさまざまな機会が存在することが、世界有数の多様性を持つ日本のストーリー構成の裾野を支えてくれているわけですね。

タグ:東北ずん子 SS アイノベ アニメ

なれーたーずん子
日本では年間500本の映画が制作され、そしてほとんどが見られていない件について     東北ずん子小説
本文画像
なれーたーずん子
――カン、カン、カン、カン!!
東北きりたん
――ぽわわわ!? じょ、城内に侵入者です……! 
本文画像
東北イタコ
外へ逃げましたわ!! 不届き者は、『例の文書』を奪って逃走した模様っ!! 
本文画像
なれーたーずん子
――風の強い日のことでした。天下泰平の江戸城に、風雲急を告げる銅鑼の音が響きます。くしくも、その夜は満月。あるいは――その美しい光に人々が見惚れるのを狙って、窃盗を試みたのかもしれません。
なれーたーずん子
城下町に降り注ぐ金色の月光――その光をあえて避けるように駆ける、白い影がありました。
漆黒のめたん(四国めたん)
……ふふっ。天下の江戸城も『寺子屋の坊主――他愛もない――』もんだったわね! 
本文画像
なれーたーずん子
まるでネズミのようなすばしっこさで城下町を逃げる彼女の小脇には、高級な漆で塗り固められた一巻きの書簡が抱えられていました。開放すれば幕府を転覆させるという門外不出の書です。
漆黒のめたん(四国めたん)
ふん、この『純白の』めたんにかかれば、ちょっと江戸城に侵入して巻物を盗んでくるなんて芸当、ちょちょいのちょいってことよ! あとは小うるさい奉行共から逃げおおせれば、一生有り金には困らないわ! 
本文画像
なれーたーずん子
真っ白な衣装は自信の表れか。平屋と平屋の間を舞うように駆けるその華奢な少女の正体は、にわかに江戸の城下町を賑わせている大盗賊、『純白の』めたん、その人でした。
なれーたーずん子
――予め逃走ルートを確保してあったのでしょう。追いすがる町奉行たちをみるみるうちに引き離しためたんは、するすると縫うように城下町を進み、約束の神社にまで逃げ込んで、一息つきます。
漆黒のめたん(四国めたん)
……ふう。ここまで来れば問題ないわね。あとはこの『ラプラスの箱――巻物――』を灯籠経由で投げ込んで、とっととずらかりましょう。これで明日からは布団で寝られる! こんなに嬉しいことは――。 
本文画像
モブ2
――――そこまでや、『純白の』。
漆黒のめたん(四国めたん)
……ッ!? 何者ッ!? 
本文画像
なれーたーずん子
突如聞こえてきた声に、めたんは慌てて周囲を見回しました。まさか自分の足についてくることができる人間がいるとは考えてもいなかったのでしょう。普段は夜であってもフクロウのように敏感な彼女の瞳が、神社の瓦葺きのてっぺんに立つその「影」に気がついたのは、しばらく経ったあとでした。
なれーたーずん子
――その「影」は、満月を背にしてすらりと背を伸ばし、首に巻いた長い襟巻きを、強風にたなびかせています。
漆黒のめたん(四国めたん)
……ううっ!? 『血の色――真紅――』の着物、それに『涙の色――青――』の襟巻き――!? あ、貴方は……まさかッ!? 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
――徳川家直属の隠密集団、「大都会」が斥候、『神速の』しのび――!? 
本文画像
なれーたーずん子
逆光に凛々しいその姿を見ためたんの声が、明らかにうろたえています。そんな少女を見て、屋上の「影」は困ったように笑みを浮かべると、肩をすくめて溜息をつきます。
関西しのび
なんや、参ったなあ……。あまり名が知られると、仕事がし辛くなるんやけど。……まっ、ええか!
本文画像
なれーたーずん子
とても隠密集団とは思えない軽さで開き直ったしのびは、夜の帳の中にあってなお赤いその髪の毛をうっとおしそうに掻き上げると、右手の人差し指と親指を口の中に咥えて、ヒュウッ、と指笛を鳴らしました。
漆黒のめたん(四国めたん)
なに……? 何も起こらないじゃない! ……ふ、ふんっ! 「大都会」は「異能の超人集団」だと聞いていたが――こけおどしか! 貴方一人くらい、私の愛刀・「波ゐ怒」で……。 
本文画像
なれーたーずん子
――しゃらん、と。めたんが腰の物を抜くよりも先に、鞘から刀を抜く音が、境内に響きました。
中部つるぎ
……どこを見ている。貴様の相手は、私だ。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ば、バカな!? その空間は、先刻まで『影法師――無人――』だったはずよ!? 貴方、いったいどこから……ッ!? 
本文画像
なれーたーずん子
何かに気付いたように、めたんが神社の屋根を見上げます。そこに立つ関西弁の少女は、鳩が豆鉄砲を食ったような表情の彼女に対して、まるで悪戯に成功した少年のように、やんちゃに白い歯を見せました。
関西しのび
――『関西流忍術・桜転移』。 ……ほな、後は任せたで、大将。
本文画像
中部つるぎ
……ああ。ご苦労だった。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
たッ、大将ですって!? ま、まさか貴方、「その姿を目にする時、生きては帰れぬと知れ」と噂される妖刀使い――!! 
本文画像
中部つるぎ
――「大都会」・「絶暴の」つるぎ……参る。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ぐっ!? 
本文画像
なれーたーずん子
――ガキィン!
なれーたーずん子
その一撃をめたんが受けとめられたのは、まさに奇跡としか言いようがありませんでした。人智を超えた膂力で五メートル以上もの距離を一気に縮めたつるぎの妖刀は、峰打ちを狙ったのか――その背をめたんに向けているにも関わらず、「波ゐ怒」の刃を抉り取っています。
漆黒のめたん(四国めたん)
は、速い……!? これが『蜃気楼――化け物――』なの……!? 
本文画像
中部つるぎ
ご公儀に背く貴様の親玉、暴かせてもらうぞ――『純白の』。もっとも、貴様も雇われの身だろう。今ここでその正体を吐けば、明日の朝日を拝めるかも知れぬ。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
……っ!? だ、誰が貴方なんかに!! 妖刀だかなんだか知らないけど、わたくしが叩き斬って……!! 
本文画像
中部つるぎ
――無駄だ。荒れ狂え、『秘剣・暴れ牡丹』――!!
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
なっ、攻撃が見えなっ……きゃああああああああああああああっ!? 
本文画像
なれーたーずん子
何が起こったのか理解ができないまま、めたんの華奢な身体が逆さざまに吹き飛びます。そのまま石灯籠に背中をしたたかに打ち付けた彼女は、自身の愛刀、「波ゐ怒」が粉々に砕け散っているのを目にし――その瞳に、畏怖の炎を燃やしました。
漆黒のめたん(四国めたん)
く……くそっ……、異能持ちの化け物共がッ! 貴方たちだって『雇われの身――幕府の犬――』でしょうに! 
本文画像
中部つるぎ
何とでも言うがいい。たとえこの手を汚しても、我々は、己の信じる主君の下で、己の信じる道を進むのみだ。――安心しろ、殺しはせん。
本文画像
なれーたーずん子
夜闇に溶けるかのような漆黒の妖刀を逆手に持ち、淡々と喋りながら、つるぎがゆっくりと接近してきます。そんなつるぎの姿に本能的な恐怖を覚えながら、めたんは、自身の懐から漆塗りの巻物を取り出しました。
漆黒のめたん(四国めたん)
せ、せめて……せめてこの『箱――文書――』だけでも……依頼人に届けるわ! 元より、灯籠の中へとこの巻物を投げ込む手筈だもの! 予定時刻は狂ったが、投げ込んでしまいさえすれば手は出せまい! 
本文画像
中部つるぎ
――ほう、地下道か。確かに、江戸の地下には妙な空間がひしめいているからな。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
あっ……あははははははっ! さすがの貴方と言えど、その距離から私に飛びかかるのでは、投げ込むまでに間に合うまい! 任務は達成された! 「大都会」、破れたり――! 
本文画像
中部つるぎ
――だが、甘いな。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
……この状況で何を――――ッ!? 
本文画像
なれーたーずん子
――ヒュンッ。
なれーたーずん子
巻物を掲げためたんのすぐ脇を、一本の矢が通り抜けます。驚くほどの速度、威力、そして精確性で射られたその一撃は、彼女の手から巻物だけを奪い去りつつ、巻物の本体には傷をつけないよう装飾部分を貫いて――巻物ごと神社の本殿に、深々と突き刺さったのでした。
漆黒のめたん(四国めたん)
そっ、そんなっ……! この『春一番――強風――』の中、文書だけを射貫くなんて……!? 
本文画像
中部つるぎ
――よくやった、ずん子。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ず、ずん子……!? まさか、『妖弓の』――!? 
本文画像
なれーたーずん子
三度、聞き覚えのある名を聞かされためたんが、顔を真っ青にして矢の飛んできた方を見上げ――百メートル以上離れた大樹の枝の上に、一対の金色の瞳がこちらを睨んでいるのを発見して、息を呑みました。
東北ずん子
……………………そこまでです!(`・ω・´) 次は当てますよ! 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ひっ……!? ば、バカな!? 「大都会」の三幹部が集結しているッ……!? そ、そんな――(ガクッ 
本文画像
中部つるぎ
……失神したか。他愛もない。
本文画像
なれーたーずん子
境内から見下ろせる城下町には、活発な声が響いています。夜も更けてきているというのに、この江戸の街は今日もてんやわんや。まさに「不夜城」の名が相応しい百万都市です。
なれーたーずん子
――そう。時は西暦1709年、江戸時代――!!
なれーたーずん子
(――山形・庄内映画村――)
中部つるぎ
……よし、カット! ふう、主演をやりながらの監督業はやり甲斐がある。かのチャップリンを師に迎えたい気分だ。もっとも、「撮影用アンドロイド」のおかげで、当時よりよっぽど手軽になったのだろうが。
本文画像
九州そら
1カメそらさん(mk=17)、2カメそらさん(mk=19)、3カメそらさん(mk=33)『おつかれさまです~♪』 
本文画像
関西しのび
いや……普通の人はアンドロイドなんて使えへんし……。ま、でもいい調子やな! あとは登場人物みんなで踊って完成や! 
本文画像
東北イタコ
インド映画か!(*`ロ´ノ)ノ というかちょっと待てですわ!ヽ(`Д´)ノ 
本文画像
なれーたーずん子
汗を拭いながら清々しい表情をしているつるぎ、突っ込みつつも楽しんでいるしのびに比べて、突然駆り出された他の役者たちの表情はさまざまです。特に不満を持っているのは、イタコ姉さまときりたんのようでした。
東北きりたん
――あの、中部つるぎさ……じゃなくて監督。ちょっと確認したいんですけど、この映画はホワイトデーのお返しのために作ってるから、監督が主人公なんですよね? 
本文画像
中部つるぎ
ああ。その通りだ。「女の子だって戦いたい!」がテーマのプリキ○アが大ヒットしているのを参考にした。それに、中部家と関西家に保管されている当時の史料をもとに世界観を考証していて、子ども向けとは思えないほどに練り込まれている。あの少女も、きっと喜んでくれるだろう。
東北イタコ
で、あたしたちに見せてくれた企画書には、「登場人物それぞれにドラマがある、感動の超長編!」という触れ込みが書いてありましたわよね?(。´・_・`。) 
本文画像
中部つるぎ
ん? そうだったな。
本文画像
東北きりたん
――……………………完全にモブじゃないですかわたしたち! 睡眠時間返してください! 
本文画像
東北イタコ
そーだそーだ!(#゚皿゚) あたしたちワンカットしか出てませんわ!ヽ(`Д´)ノ 
本文画像
なれーたーずん子
昼間から叩き起こされたきりたんと、かなり気合を入れてメイクや衣装選びをしてきたらしいイタコ姉さまが、ぶーぶーと不平を垂れます。二人に詰め寄られたつるぎは、呆れたように溜息をつきました。
中部つるぎ
……何を言う。ちゃんとオーディションをしただろう。その時の醜態、私は忘れていないぞ。
本文画像
なれーたーずん子
(――回想――)
東北イタコ
「魔札」のイタコ推参!(`ω´) あたしの街、江戸の泰平を乱す悪しきやか……ら……は……!?∑(゚д゚;) 
本文画像
東北きりたん
――同じく、「弾丸」のきりたん! このわたしたちが成……ば……い…………!? 
本文画像
東北ずん子
……(゚´ω`゚) お、お助けを……。 
本文画像
東北きりたん
――ずんねえさまアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 
本文画像
東北イタコ
お持ち帰りですわアアアアアアアアアアアアアアアアア!!ヽ(〃∀〃)ノ 
本文画像
なれーたーずん子
(――回想おわり――)
中部つるぎ
アドリブ効きすぎだ馬鹿! 子どもに見せる映画だぞ! あの調子ではR-15確定だぞ馬鹿!
本文画像
東北イタコ
うっ( ゚ω゚;)、ですわ……。 
本文画像
東北ずん子
あ、あはは……、確かに子ども向けじゃあないよね……(ノ∀`;) でも、イタコ姉さまときりたんらしいと言えばらしいし、私は慣れちゃったけど(ノ▽〃) 
本文画像
中部つるぎ
ずん子くんまで……。まったく、いいか? よく聞け東北三姉妹。先天的にせよ後天的にせよ、能力を与えられたものにはこの世界をより良くする「責任」がある。つまり、私たち能力者は、本能の赴くままに生きてはならない。そうは思わないか?
本文画像
東北ずん子
本能……?(´・ω・`) 
本文画像
なれーたーずん子
つるぎの言葉に合わせて、一同が一斉に一人の少女を見ます。
東北きりたん
――……ぽわ?←本能の赴くままに生きている人 
本文画像
中部つるぎ
それに、この脚本は我ら「大都会」が全面監修しているからな。江戸時代三百年の泰平を支えた我々の先祖の記録そのものなのだ! 事実、我が家に伝わる史料には、「源氏」の血を引く「総帥」のもと、「神速」、「絶暴」、「妖弓」の能力者三幹部が「隠密部隊」として時代を駆け抜けたという記述がある!
東北ずん子
え!?∑(゚ω゚ノ)ノ ノンフィクションだったのこの映画!? 
本文画像
中部つるぎ
もっとも、ずん子くんの能力が「妖弓」のそれと同じかは我々にも分からないがな。だが、君には資格がある。他人を思いやれる強い心と、個性派集団を率いるカリスマ性は、まさに「三幹部」の「役」にぴったりだ。それに、自らの力を他人のために使える優しさも持っているな。そう、そもそも能力者とは!
関西しのび
あー、始まってもうた……。大将、こうなると長いで……。 
本文画像
なれーたーずん子
拳を振りかざしながら演説を始めたつるぎからさりげなく距離を取りながら、しのびが苦笑します。畳みかけるような彼女の言葉はほとほと聞き飽きている様子ですが、その表情には、嫌悪感の類はありません。
九州そら
『まーくつーは思うままに生きてもいいと思いますけどね~♪ ご主ずんさまだってぇ、自分の好きなことに一生懸命になれるから女子力が高いんだと思いますよ~♪ しのびさまはぁ、そうは思いませんか~?』 
本文画像
関西しのび
ん、うちか? うちはガキのころから忍術稽古に浸りきりやったし、よく分からんわ! ま、大将のことは尊敬しとるけどな! はっはー!! 
本文画像
九州そら
『……そうですか~♪』 
本文画像
東北ずん子
(ってことは、つるぎさんもあんまり遊びとか知らないのかな?(;´・ω・) なんというか、ハマりやすいし……) 
本文画像
なれーたーずん子
そらさんの質問を軽い調子で流したしのびの一言を聞いて、ずん子の脳裏にアイドルアニメに染まったつるぎの姿が思い浮かびました。
中部つるぎ
……であるからして、我々は先代の意志を継ぎ、再び能力者の力によって、この日本を泰平の世に戻さねばならない! そのためには、優れた志と能力を持つ者が一堂に会す組織――そう、「大都会」が必要なのだ! 分かったか!?
本文画像
なれーたーずん子
そんなずん子の視線はいざ知らず、演説を終えたつるぎはその鋭い目で一同の方を見ます。その表情は使命感と、自分の意見を伝えきったという達成感に満ちていました――――が。
東北きりたん
――ずんねえさま、三幹部用の衣装もすてきですね……。この黒が! 闇堕ちした感じで! 背徳感です! 
本文画像
東北ずん子
ちょ∑(゚д゚;)、きりたんストップ!! 私いま考え事をしてて……! 
本文画像
九州そら
『悪そうだしぃ、ダメージド着物にしてもいいかもしれませんね~♪ うさぎさまを呼び出してぇ、このへんをサラサラーっと~♪』 
本文画像
東北イタコ
男心をくすぐるカメラアングルはあたしが指導しますわ!(≧▽≦)ゞ もっとも、今までの調きょ……指導のおかげで、自然に色気のあるポーズを取れるようになってきてますけれど!(。-∀-)ノ 
本文画像
中部つるぎ
…………こ、こいつら……(ワナワナ
本文画像
なれーたーずん子
彼女の話など我関せず、といった調子できゃいきゃいとずん子を弄る面々に、つるぎのこめかみに青筋が浮かびます。そして、彼女は我慢ならないといった様子で木刀を手に取り――、
中部つるぎ
おいこら!! 貴様ら、そこに直……
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
――ちょーっと待ったー! 
本文画像
中部つるぎ
……!? なんだ!?
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ふふふ……。中部つるぎ! あなたの言いたいことはよーく分かったわ! ほら、これを見なさい! 
本文画像
なれーたーずん子
――どさっ、と。今にもずん子たちに飛びかかりそうなつるぎの前に、厚さ二十センチにも渡りそうな分厚い大学ノートが放り投げられました。
中部つるぎ
……なんだ、これは。
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ふふ、聞いて驚きなさい! その脚本こそ、歴史の闇に葬られたサイドストーリー・『純白のめたん伝』!! 傭兵でありながら情に厚く、義を重んじ、堕天しながらも人々のために命を燃やした伝説の大盗賊が、『漆黒』の存在となりて現代に『転生――タイム・トランスミッション――』して始まる大長編!
中部つるぎ
……………………貴様、私の話を聞いていたか?
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
え? わたくしが非業の消滅を経た『純白の』めたんの生まれ変わりって話でしょう?
本文画像
中部つるぎ
……………………(プチーン
本文画像
なれーたーずん子
何かが切れる音がしました。
東北ずん子
(……あ、ダメだこれ(;゚∀゚)) 
本文画像
中部つるぎ
貴様アアアアアアアアアア! 剣を抜け! その腐った頭を叩き直してやる!
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
ふふ……。もう『撮影――クランク・イン――』だなんて、さすがじゃない! 望むところよ! そら、カメラ回しなさい! 
本文画像
中部つるぎ
せいやアアアアアアアッ!
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
とおああああああっ!! 
本文画像
東北ずん子
ぎゃあああああっ!。゚ヽ(゚`Д´゚)ノ゚。 セットは! セットだけは壊さないでーっ!! 
本文画像
なれーたーずん子
――その後、映像制作に目覚めためたんがイタコ姉さまたちの不満を汲んで、「大奥・イタコカワイイ伝」(イタコ提案)・「悪堕ちずんねえさま伝――禁断の姉妹愛――」(きりたん提案)の脚本を書き上げ、夏コミを目指して制作に入りますが――それはまた、別のお話。
なれーたーずん子
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
なれーたーずん子
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1431