次世代の例のスマフォをひょんなことから手に入れた少女の物語
スマフォに入ってるプリインストールアプリ、別に入れてくれる分にはいいのですが、せめて手軽にアンインストールできるようにしてほしいですよね。全然関係ないですけど「スマホ」と「スマフォ」だと前者の方がスマートに見えるのですが、「スマートホン」と表記すると急に……
(――「ふるさと女学院」・昼休み――)
……『携帯――ワールド・イン・ザ・ポケット――』を入手したわ!(バアァァン http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
おお!(o'∀'人) ついに! しかも最新機種だよ! http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
ずん子、そら、うさぎと一緒にお弁当を囲んでいためたんが、満面のドヤ顔で携帯電話を掲げます。まだほとんど汚れていないピカピカのボディは、あたかもめたんのデコのように輝いて、ずん子たちにその存在感を誇示していました。
『めたんさま、今まで携帯持ってませんでしたからね~♪ これでぇ、住所不定連絡先不明無職(女学生)が住所不定無職(女学生)へランクアップですねぇ♪』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
……………………わたしですら持ってるのに、今までどうしてたの? http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
(――回想――)
(――回想おわり――)
明らかに怪しいのですが、野望に燃えるめたんの姿に気圧されて、ずん子とそらは、何も言えなくなってしまいます。そんな中、うさぎだけがじいっと携帯電話を見つめていました。
めたんの携帯に触れた瞬間、うさぎの眉が吊り上がりました。巫女の彼女は、そういった霊的なものへの感度が人一倍高いのです。しかし――、
――ずん子、めたん、そらの三人は、幽霊とかはあまり信じないうえ、本当に出会えたら喜び勇んで自己紹介を始めるタイプです。そんな彼女たちの雑談に紛れて流されてしまいましたが、うさぎは、思案顔でずっと、携帯のことを見ていました。
(――東北家、ずん子の部屋・夕方――)
髪を下ろしためたんは、ずん子から借りたパジャマを身にまとってすっかり就寝モードですが――、久しぶりに布団の上で寝られるということでやたらテンションが高いめたんとは対照的に、ずん子は落ち着かない表情で、きょろきょろと部屋を見回していました。
うさぎの言葉がずん子の頭をよぎります。不安に駆られた彼女はチラリとめたんの携帯に目をやりますが、目立った異変はありません。
頬を赤らめて小声になってしまっためたんに向かって、ずん子が耳を近づけます。彼女の言葉を聞き取るにつれて、ずん子の表情が、徐々に明るくなっていきました。
そう言うと、ずん子は嬉々として布団に潜り込み、めたんが一瞬ためらったあと、それに続きます。――そう。この時、浮かれている二人は気付かなかったのです。まさか、闇の中から二人を見つめる「目」があろうとは――。
……………………(ジーッ
(――東北家・夜、丑の刻――)
一緒の布団に横になっているめたんとずん子は、すっかり夢の中にいるようです。そんな部屋に――息を殺して、一人の少女が忍び込んできました。
――ふふふ……。今日もずんねえさまの寝顔ゲットです!(スーッ http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
侵入してきたのは、「普通に」きりたんでした。いや、小学五年生がこの時間に起きているのは全くもって健やかではないものの、これが、東北家にとって「普通」の光景なのです。息を殺してそろそろとずん子に近寄った彼女は、持参したカメラをそっと構えますが――、
……………………(カシャッ
――彼女が二人を撮影する前に、謎のシャッター音が響きました。暗闇を切り裂くかのようなその甲高い音に、きりたんはびくりと身体を震わせ、顔を上げます。そこには――。
めたんの携帯「…………………………(カシャッカシャッ」
なんと、めたんの携帯電話が勝手に浮遊し、ずん子の寝顔を撮影していたのです。暗闇のなかに浮かぶその姿はまるで人魂のようで、幽霊に弱いきりたんの顔色が、さあっと青くなりました。
らしくない絶叫。その声に反応して、ずん子とめたんが飛び起きます。
二人が目を覚ましても、携帯電話の動きは一向に止まりません。青白い光をチカチカと揺らめかせる携帯は、一回シャッター音が響くごとにずん子たちの魂を少しずつ削り取っていくかのような不気味さです。まるで予想外の展開に三人パニックに陥りかけた、その時――。
……………………心配には及ばない(シュタッ
東北家の屋上から、黒い影が降り立ちました。
そう言うと、うさぎは手にしていた人形「いなば」から手を放します。すると、拘束具を失った彼女の妖力がうっすらと漏れ出し、携帯電話以上の光量で、青白く輝き始めました。長い髪の下に鋭く眼光を光らせたうさぎは、愛用の幣を手に取り――。
――やる気があるのかないのか分からない声で、携帯電話に向かって一振りしました。
『ぎにゃああああっ!?。・ ゚・。* 。 +゚。・。* ゚ + 。・゚・(ノД`)』
めたんの携帯「…………」(プシュー
ぽてん、と、携帯が浮遊力を失い、ずん子の部屋の床に落ちます。そして、携帯の中からサラサラと、砂となった何かが漏れ出てきました。
うさぎには、何もかも筒抜けなのでしょう。彼女は迷いのない足取りでずん子の部屋を出て行くと、隣の部屋のふすまを、ひと思いに開けました。
な、なんですの今の衝撃は!? まさか、あたしの作った『すやすや寝顔盗撮システム』に何かが……ッ!?( ゚ω゚;) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
ビシィ! と糾弾するきりたんの言葉を受けて、イタコ姉さまはがくりと膝を突きます。
ずん子の言葉に、イタコ姉さまが眉根を寄せます。もっとも――、事件が解決した今となっては、ほんの些細な違和感なのですが。
――その後、失態の責任を取ったイタコ姉さまがめたんに携帯電話を供与し、彼女は無事にバイトの職を手に入れました。それはともかく、その日の晩から競うようにしてずん子の部屋に侵入してくる姉妹が現れるようになったのですが――それはまた、別のお話。
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1441
































