50メートル級の巨人が現れたらどうする?→駆逐してやる!→甘い考えだったよ……
先日、偶然東京スカイツリーを見る機会がありましたが、でかすぎますねアレ。具体的にどうでかいかというと、特撮映画の怪獣たちが小っちゃく見えてしまうレベルででかいのです。これではギ○オスもウルトラ○ンも立体機動もあったもんじゃないです。そう考えると、東京タワーは特撮のためにあつらえたかのような最適なサイズだったんですねえ。
そ、そらちゃーん!?((( ;゚Д゚))) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
『…………_(:3 」∠)_ 』 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-45.html
――それは、何日も雨が続いた、梅雨のある日のことでした。
「女子力を下げる要因」を吸収する掃除機を東北家の部屋干しの衣類に向かって構えたまま、そらさんが動きを停止しています。部屋干しの服に残る嫌なニオイを吸い取ろうとした瞬間、彼女の体内エネルギーが切れたのです。
――そ、そういえば……そらさんは去年の夏に作られたアンドロイドですから、日本の梅雨は初体験でしたね。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
『太陽光――ソーラー・フレア――』で動くから……。ここ数日の曇天に耐えられなかったのね……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
めたんが見上げる空には、灰色というより真っ黒に近い雲が浮かんでいます。雨の強さの割に黒すぎるほどに黒いその雲は、ここ一週間ずっと、日本全土の空を覆いつくしているのでした。
――少し、時間を巻き戻しましょう。
(――ふるさと女学院・放課後――)
……………………どうしたの、この二人。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
両手がやられてしまっては、シャープペンを握るのもつらいのでしょう。本日の授業を全て終えたずん子は、いつもの三倍近くの体力と精神力を消費していました。
――と、いう経緯で東北家に来ためたん、そら、うさぎの三人は、部屋いっぱいに積み上がったダンボールの山に、度肝を抜かれることになりました。
(――東北家・リビング――)
学校をサボったのでしょう。眠そうな目で自室からのっそりと出てきたきりたんの両手にも、湿布が貼り付けられていました。
――ということで、冒頭の状況に戻るのでした。
(――東北家・ずん子の部屋――)
部屋に干してあったずん子の下着やら何やらを身体に巻き込んで倒れたそらさんは、心なしか幸せそうに見えます。心なしか。
めたんが、そう言いかけた時でした。
ヒュン、ヒュンという音を立てて、黒い塊のような物体がずん子の部屋へと飛び込んできたのです。その塊は、そらさんを囲んでいるずん子たちの合間を縫うようにして軽やかに舞い、彼女のアンドロイドの体内に、ごぼっと侵入すると――、
なんと、そらさんが再起動したのです。もっとも――背中に謎の黒い塊を背負い、口調も雰囲気もまるで変わってしまっていますが。
このタイミングで登場する人物が怪しくないわけがありません。ずん子たちはじりじりと後退しながら、「誰かさん」をキッと睨み付けました。
しかし――にこにこと笑う「誰かさん」の表情からは、悪意というものを感じません。
突拍子もない「誰かさん」の言葉に場の空気が固まります。そらさんの声で、しかも飄々とした口ぶりですから、一体どの程度本気で喋っているのか、全く分かりません。
唯一、その言葉の意味に気付いたのでしょう。めたんは突然持っていたドリルの「ハイド」を回転させると、そらさんの背中に取り憑いている真っ黒な塊に向かって突き出しました。
おっとりと動く普段のそらの1.5倍速で動く「誰かさん」によって、彼女の豊満な胸が激しく上下します。「誰かさん」inそらはそんな調子でセクシーに攻撃をかわし続けながら、どんどんと、東北家の外へと逃げていきました。
なんと、どさくさに紛れて「誰かさん」が「ずんだアロー」を持ち出し、中指を立ててクイックイッとずん子を挑発しています。謎の余裕です。
なんとなんと、「誰かさん」はそう言うと、自らずん子に「ずんだアロー」を差し出したのです。もちろん、その矢尻には――。
そらさんを人質に取られては、ずん子もその言葉に従うしかありません。彼女はいつもより数倍重たい矢と弓を受け取ると、そらさんの後ろの黒い塊に向かって高く掲げ、構えました。
風と雨を切り裂いて、ずん子の矢が真っ直ぐに飛びます。矢尻に大量のずんだペーストをくっつけているにも関わらず、それはまるで重力を無視したかのように宙を舞い、勢いを弱めることなく、そらさんの後ろに佇む黒い塊へと、向かっていきます。
きりたんが年不相応のツッコミを返しますが、時既に遅し。「ずんだアロー」が命中した真っ黒な塊は、そらさんの身体から飛び出したかと思うと、晴れ間から差し込んできた陽光に紛れて、どこかへ飛び去ってしまったのでした。
そらさんが呟く言葉の意味を察したずん子が、その身を戦慄に震わせます。
――そう。彼女は気付いてしまったのでした。暗黒大将軍の、正体に。
――べちょっ。
ずん子が叫ぶのと同時に、空の様子が一変します。
なんと――雲が「巨人」の形に変わり、ずん子たちに微笑みかけたかと思うと――「巨人」は細かくちぎれて、ボロボロと雨のように堕ちてきたのです。そう。彼女たちが「梅雨の雲」だと思い込んでいた空の黒い塊は、なんと、雲ですらなかったのです。
突然空から降り注いだ「それ」の雨に、街中が阿鼻叫喚に陥ります。そんな中、一人冷静だったずん子は――自分に向かって落ちてきた「それ」をキャッチして、ひとつまみだけ、口に含んでみました。
そう。それは――甘さひかえめ、ローカロリー。お茶にも牛乳にも合う、日本人のソウルフード。
――その日、気象庁の天候記録に「雨のちおはぎ」の文字が追加されました。
――その後、ずん子の部屋に干してあった彼女の下着が一枚なくなっていることが発覚。きりたん、イタコ姉さまへの家宅捜索も不発に終わった結果、暗黒大将軍に持ち去られたことが確定しましたが――それはまた、別のお話。
――おわり―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1442

































