酔っ払った女子をおもちかえりさせるたった一つの方法
「ワンチャン」って犬のことかと思ってました……。それはそうと飲み会はしがらみのない友人同士なら健全な意味での親睦を深めるのにいい場ですが、初対面の異性とか上司相手だと正直お酒の味なんて分かりませんよね……。
(――東北家・リビング――)
『衝撃! 全国に降り注いだおはぎの雨!』
『――梅雨の空の恐怖! 気象庁「あ…ありのまま今起こったことを話すぜ!」』
『早すぎる彼岸花! あんこの花、日本全土に咲く!』
……ぐぬぬぬ……!(`ε´*) http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-41.html
テレビ、新聞、雑誌にでかでかと「おはぎ」の文字が並んでいます。先日、暗黒(あんこ食う)大将軍が空からおはぎを降らせたことによって沸き起こった「おはぎ狂想曲」のせいで、今や、メディアで「おはぎ」の文字を見ない日はありません。
――という状況を、当然面白く思っていない女の子が、ここに一人。
ず、ずんちゃん落ち着いて……(´ω`;) バーサーカーモードになりかけてますわ……。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-42.html
そうよ。ほら、『ずんだ餅――命の果実――』でも食べて落ち着きなさい。 http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-44.html
我が家のようにくつろぎながら麦茶をすすっていためたんが、ずん子の口にずんだ餅を突っ込みます。外は梅雨が小休止したかのような快晴で、絶好の麦茶日和でした。
大ニュースやでえええええええぇぇぇぇぇ!!!!!!(ガッシャアアァァァン http://tohokuzunko.blog.fc2.com/blog-entry-47.html
――第一報を持って来るはず、というめたんの言葉は、窓ガラスを盛大にぶち破って東北家に飛び込んできた忍者の絶叫によって、遮られました。
しのびはそう言って、自信満々に人差し指を天に突き出します。その瞬間、ついさっきまで晴れていた空から、バケツの水をひっくり返したかのような大雨が降ってきたのでした。
思わず部屋を飛び出したずん子たちが空を見上げると、そこには信じられない光景が広がっていました。
――カク! カク! ドドドドド……!
――カクカクッ!
東北家の頭上をぐるぐると、低空飛行で飛び回る小さな「おはぎ雲」。ずん子たちがその真下に視線を移すと――そこには、半泣きで逃げている少女がいました。
少女を助けるため、ずん子が背中から「ずんだアロー」を引き抜きます。
逃走している少女がものすごい脚力であちこちを駆け回るせいで、狙いをつけるのに苦労しましたが――今日は、本物の忍者たるしのびがいます。彼女の合図で射た「ずんだアロー」は、一発で「おはぎ雲」を射貫きました。
大量のずんだ餅に細分化したことで、「おはぎ雲」の雨は降り止み――地上へと落下してきました。残念ながら、日本全土を覆いつくした前回ほどのサイズの何万分の一のレベルで小さな雲だったので、落ちてきたずんだ餅は全て、めたんに回収されてしまいましたが。
そう言うと、よく日焼けした少女は腰にさげたひょうたんを掲げ――きゅぽん、とコルク栓を引っこ抜くと、おいしそうにラッパ飲みを始めました。
めたんが耳にしたのは、「にゃはははは……」という残響です。ほろ酔い状態になった褐色の少女はあまりに素早く、気付いたときには、口元にひょうたんを押しつけられていたのですから。
そう。お酒と見せかけたひょうたんの中に入っていたのは――ただの砂糖水だったのでした。そのはずだったのですが――。
めたんが悶える中、イタコ姉さまとしのびは油断なく目と耳を研ぎ澄ませています。
あくまで脳天気なスタンスを崩さないまま、あわもはずん子にずいっと詰め寄ります。日焼けした肌のなかで白い歯がきらりと光り、まるで、ずん子に狙いを定めた獣のような雰囲気です。
しかし――彼女の一挙手一投足に細心の注意を払っていたしのびたちであっても、あわもの次の言葉をどうして予想できたでしょうか。彼女は、まるで合コンで女の子に体重を尋ねる空気の読めない男性のような無遠慮さで――。
――ずん子の地雷を、踏み抜いたのでした。
――つづく―― (※今回もまとめのコメント欄にて感想をお待ちしています! また、まとめのコメント欄にずん子のイラストを投稿してくださる方も募集中です!)
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1443







































