好きすぎて「その人になりたい」って思っちゃうことあるよね――東北ずん子小説日常編15
理由は人それぞれ。
①その人が好きすぎてその人のすべてを知りたい「ヤンデレ」パターン。
②その人が好きすぎてその人みたいな容姿・性格に憧れる「憧れのお姉様」パターン。
③その人というよりその人のいるポジション(たとえばハーレムの女王になりたいとか)が好きな「不純」パターン。
あなたはどれ!?
①その人が好きすぎてその人のすべてを知りたい「ヤンデレ」パターン。
②その人が好きすぎてその人みたいな容姿・性格に憧れる「憧れのお姉様」パターン。
③その人というよりその人のいるポジション(たとえばハーレムの女王になりたいとか)が好きな「不純」パターン。
あなたはどれ!?
(――某所・護摩堂――)
護摩壇の炎がゆらめく、厳かな空間。そこに、ひとりのイタコと、ひとりの巫女と、ひとりのアンドロイドがいました。
アンドロイド――そらの申し出による、護摩壇体験会です。
ひととおりの儀礼を終え、いま、その部屋は清廉で静謐な空気に包まれていました。
アンドロイド――そらの申し出による、護摩壇体験会です。
ひととおりの儀礼を終え、いま、その部屋は清廉で静謐な空気に包まれていました。
そんななか、イタコが、重々しく口を開きました。
……………………は?
『イタコさま、ついに頭が……(涙)』
ち、違いますわ。
決してよこしまな心からではなくて、純粋に、イタコ学的好奇心から、ずんちゃんの日常を体験したいんですわ!ヽ(゚Д゚; )ノ
決してよこしまな心からではなくて、純粋に、イタコ学的好奇心から、ずんちゃんの日常を体験したいんですわ!ヽ(゚Д゚; )ノ
……………………。
この聖なる炎を見つめて瞑想しているとき、啓示が降りてきたんです!
今年度のあたしに必要なのは、ずんちゃん的なピュアさだと!
今年度のあたしに必要なのは、ずんちゃん的なピュアさだと!
……………………え。いまので納得したの?
『いやぁ~、それは偶然ですねぇ~♪
実はぁ、ここのところ話題のVR技術を応用してぇ、たまたま! たまたま、「ご主ずんさま体験げぇむ」を開発したところだったんです~(棒)』
実はぁ、ここのところ話題のVR技術を応用してぇ、たまたま! たまたま、「ご主ずんさま体験げぇむ」を開発したところだったんです~(棒)』
まあ! それは素敵ですわ!ヽ(゚∀゚)ノ
……………………ぼ、煩悩しかない……。護摩壇なのに……。
『というわけでぇ、このHMDをどうぞ~♪』
……………………これ、大丈夫なやつ?
『……たぶん……』
? なにか言いましたか?
『いえいえ~♪
ではぁ、めくるめくご主ずんさまの新学期にぃ、いってらっしゃいませ~♪』
ではぁ、めくるめくご主ずんさまの新学期にぃ、いってらっしゃいませ~♪』
――東北ずん子小説・日常編 15話――
(――朝・「ふるさと女学院」・校門――)
あら、おはよう。
ナレーションずん子「私、東北ずん子! ここ『ふるさと女学院』に通う高校2年生! 部活は弓道部で、好きな食べ物はずんだ餅!」
(おおおっ! これがずんちゃんの視界! 心なしか空がいつもより青く見えますわ!!O(≧▽≦)o)
(それに……)
タッタッタと、「イタコずん子」は軽くジョギングをしてみます。
(しかも! 下を見れば、ちゃんとローファーのつま先までストンと見え……あら?)
何かの影「――サッ」
(……? いま、足下に何かが……)
『漆黒の天罰掘削―フェイタル・パニッシュメント・スマッシャー―!!!!』(ギュルギュルギュルギュル
って、ぎゃああああああ!? ですわ!?!?。* ゚ + 。・゚・。* ゚ + 。・゚・。* ゚ + 。・゚・(ノД`)
イタコずん子が妙な気配に気を取られていると、そこに愛用のドリル「ハイド」を回転させためたんが突っ込んできました。
ナレーションずん子「この子は私の親友、四国……じゃなくて、『漆黒の』めたんちゃん! ちょっと変な言動も多いけど、本当はとっても優しい子だよ!」
ほうほう。
この世界では、私は園芸委員なんだね!(`・ω・´)
この世界では、私は園芸委員なんだね!(`・ω・´)
(お花を愛でるずんちゃん……。なんて可憐なんでしょう!!)
なに感慨に浸ってるのよ……。ほら、行くわよ!
はいはーい!! 行く行くー!!
(――「ふるさと女学院」・花壇――)
――カブ!(ジャン!
――ダイコン!!(ジャン!!
――枝豆!!!(ジャアアアン!!!
…………(`;ω;´)
あ、あの……。お花は……?
なに言ってるの?
「家庭菜園にして、枝豆育てて、ずんだにしよう!」って言い出したの、ずん子のほうじゃない。
「家庭菜園にして、枝豆育てて、ずんだにしよう!」って言い出したの、ずん子のほうじゃない。
『ナイスアイデア―天の恵み―』だったわ。
おかげで、わたくしの食生活にも彩りが出てきたし。
おかげで、わたくしの食生活にも彩りが出てきたし。
そう言いながら、めたんは小松菜を収穫しています。
――その時でした。
\話は聞かせてもろたでーーー!!/
……っ!?
イタコずん子が振り向くと、そこには、『風紀委員』の腕章をつけた三人の女子生徒が立っているではありませんか!
花壇の私的利用、および野菜の種の経費購入。
風紀委員として見逃すわけにはいかないな。
風紀委員として見逃すわけにはいかないな。
この「力士ロボ」で菜園ごと真っ平らにしてあげるねー☆
だ……「大都会」……!!
ナレーションずん子「彼女たちは『ふるさと女学院』の風紀を守る風紀委員、通称『大都会』!! アジトには今まで取り締まった生徒たちの個人情報(裏アカウントでやっているツイッターのつぶやき含む)がたっぷり隠されているとの噂だよ!」
(――い、イヤですわあああぁぁぁっ!!ヽ(゚`Д´゚)ノ ツイッターだけは、ツイッターだけは……!!)
か、花壇を菜園にして何が悪いって言うのよ!
その時々で咲いてる花を見れば、季節感も出るしなあ。
ちゃんこ的には、お花のほうがかわいくていっかなーって☆
くっ……!
こうなったら実力行使よ! ずん子も構えなさい!
こうなったら実力行使よ! ずん子も構えなさい!
いま完全に論破されてなかった!?∑(゚Д゚; )
ナレーターずん子「ミニゲーム・スタート! 襲い来る「大都会」の魔の手から枝豆を守り、無事にずんだの原料にしよう!」
ナレーターずん子「ずんだの敵は世界の敵!!」
ダメだー!? システム音声のくせにずんだ原理主義者ですわー!?(((´;ω;`)))
イタコずん子の手元に、「ずんだアロー」が出現します。
それを見て、「大都会」の面々も戦闘態勢に入りました。
それを見て、「大都会」の面々も戦闘態勢に入りました。
……………………(ダラダラダラダラ((((( ;゚Д゚)))))
いざ、尋常に――。
――勝負!
と、お互いが初撃を放とうとした瞬間でした。
『……おやめなさい……』
……!?
そ、空や!!
しのびの声を聞いて、皆が一斉に空を仰ぎました。
――空には、後光を浴びて、九州そらが浮いていました。
め、女神……!!
女神!?(゚ω゚; )
(……そらちゃん、自分のゲームだからって好き放題やってますわー!?)
で、でもでも女神さま。今回の件は完全にこいつらが……。
『…………ナスです…………』
……ナス?
『ナス……、ひまわり……、ネギ……、花が綺麗で、かつおいしく食べられる野菜を植えるのです……』
!!!!
……え、それでいいの?
さすがです、そら様!!
これからもうちらを見守っててください、女神様ー!!
『…………ふふふ…………』(スゥーッ
き、消えた……。
(――夜・東北家――)
た、ただいまー( ´・ω・)ノ
(つ、疲れましたわ……( ;´∀`)
ここはひとつ、ずんちゃんの写真を撮って癒やしタイムとしけこみますか!)
ここはひとつ、ずんちゃんの写真を撮って癒やしタイムとしけこみますか!)
(……って、いまはあたしがずんちゃんでしたわ(´・ω・`))
(! ってことは、この世界にはもうひとり「東北イタコ」がいる……!?∑(゚Д゚ノ)ノ
会ってみたいですわ!!)
会ってみたいですわ!!)
きりたん! イタコ姉さまって、もう帰ってきてる?
――……え、タコねえさまですか?
ちょっと話したいことがあってさー(´∀`)
――……?
きりたんと話しながら、イタコずん子はリビングへ行き、ダイニングへ行き、イタコの部屋へ行きました。
しかし、イタコの姿はありません。
しかし、イタコの姿はありません。
あれー? おかしいな、受験も入学も終わったし、イタコってこの時期は比較的ヒマなはずなんだけど、まだ帰ってない?
――…………?
しかし、きりたんはかわいらしく小首を傾げ、こう言うのでした。
ちゅっ……!?
――いるじゃないですか、タコねえさま。ほら、そこ。
……え?( ;^ω^)
きりたんの視線を追うように、イタコずん子が視線を足下に向けると――、
――ずんねえさまの、足下に……。
……………………!!( ゚Д゚; )
そこには――、
――カメラを構え、「ローアングラー」としてずん子のことを撮影しまくっている「もうひとりのイタコ」がいるではありませんか――。
ひっ……!
ちゅあわぁぁぁぁぁあああああっ!!!!
(――某所・護摩堂――)
……………………。
『……………………♪』
――パチパチと、護摩壇の炎が燃えています。
…………ざ…………。
……………………?
懺悔しますわ……今までの行いを……。
――その後、
「――VRこわい……。わたしはずんねえさまにはなれない……」
と虚ろにつぶやくきりたんも加わり、イタコときりたんが一緒に教会の懺悔室に通う姿が目撃されますが――それはまた、別のお話。
「――VRこわい……。わたしはずんねえさまにはなれない……」
と虚ろにつぶやくきりたんも加わり、イタコときりたんが一緒に教会の懺悔室に通う姿が目撃されますが――それはまた、別のお話。
――おわり――
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