ゾンビもののオチと言えば「俺たちの戦いはこれからだ!!」――東北ずん子小説日常編16
さて、ここで質問です。
ゾンビはノロノロ歩いてきた方が怖いでしょうか。それとも案外素早く迫ってきた方が怖いでしょうか。
世の中には色んなゾンビがいますが、みなさんがパッと思い浮かべるのはどんなゾンビですか?
最近は特殊メイクの技術もどんどん発達してきていて、ハロウィンの日に本物と見紛うようなゾンビに会ったこともあります。
盛り上がるハロウィン会場。
ゾンビの格好をした仮装者は、ふざけて他の参加者の腕に噛みつくなどしています。
会場中の人々が笑っている中、実はその特殊メイクの絵の具の中にゾンビウイルスが紛れ込んでいて――!?
ゾンビはノロノロ歩いてきた方が怖いでしょうか。それとも案外素早く迫ってきた方が怖いでしょうか。
世の中には色んなゾンビがいますが、みなさんがパッと思い浮かべるのはどんなゾンビですか?
最近は特殊メイクの技術もどんどん発達してきていて、ハロウィンの日に本物と見紛うようなゾンビに会ったこともあります。
盛り上がるハロウィン会場。
ゾンビの格好をした仮装者は、ふざけて他の参加者の腕に噛みつくなどしています。
会場中の人々が笑っている中、実はその特殊メイクの絵の具の中にゾンビウイルスが紛れ込んでいて――!?
(――東北家・リビング――)
きりたんがぐったりしてる……( ゚∀゚; )
五月病の季節に恒例の光景ですわ……。
でも、ゲームすらやってないのは珍しいですわね( ;^ω^)
でも、ゲームすらやってないのは珍しいですわね( ;^ω^)
リビングのソファのうえで、きりたんが溶けています。心なしか、その瞳には生気がありません。
――……実は最近、どのゲームをやっても楽しめなくて……。
え、えええっ!?∑(゚Д゚ノ)ノ
――なんていうんですかね……。
何をやっても昔やったことがある気がするし、先の展開が読める気がするしで、いまいち熱中できないんですよね……。
何をやっても昔やったことがある気がするし、先の展開が読める気がするしで、いまいち熱中できないんですよね……。
あー、それはつらいね……(´;Д;`)
ちゅっちゅっちゅ……。
何を隠そうこのイタコ、そういうお客さんの相談を受けたことがありますわ!!(≧∀≦)ノ
何を隠そうこのイタコ、そういうお客さんの相談を受けたことがありますわ!!(≧∀≦)ノ
ずばり原因は、「同じことをやりすぎて刺激に慣れちゃったこと」ですわ!(`・ω・´)ノ
――うう……。そうかもしれません……。
きりたん、学校以外の時間はだいたいゲームしてるもんね……( ;´∀`)
色んな刺激があるからこそ、ゲームも飽きずに楽しめるってことですわ!
たまには目先を変えて、未知の分野に飛び込んでみましょう!(゚∀゚)ノ
たまには目先を変えて、未知の分野に飛び込んでみましょう!(゚∀゚)ノ
――と、とはいっても、具体的にはなにを……。
そうですわね……。
きりちゃんとは正反対の趣味の子と一緒に過ごしてみるとかどうでしょう?
きりちゃんとは正反対の趣味の子と一緒に過ごしてみるとかどうでしょう?
きりたんと正反対かー……、
活発で、オタクじゃなくて、外で遊ぶのが好きな子……。
――あ!∑(゚Д゚)
活発で、オタクじゃなくて、外で遊ぶのが好きな子……。
――あ!∑(゚Д゚)
――東北ずん子小説・日常編 16話――
(――朝五時・秋田・某山中――)
――……寒っ!! 帰りたい!!
早いよ!?∑(゚Д゚ノ)ノ
……もう五月末だけど、さすがに早朝は寒いねー(´・ω・`)
……もう五月末だけど、さすがに早朝は寒いねー(´・ω・`)
――まあ、これもゲームを楽しむためと思えば……。
で、誰にお願いしたんですか?
で、誰にお願いしたんですか?
ボクだよー!
きりたんの言葉に応えるように、広葉樹のうえから人影が飛び降りてきました。
――あ。あわもさん……。
ふたりの目の前に着地したのは沖縄あわもです。
まだこの季節なのに、彼女はかりゆしにホットパンツのワイルドスタイルです。
まだこの季節なのに、彼女はかりゆしにホットパンツのワイルドスタイルです。
――……寒っ!! 見てるだけで寒い……。
こらこら。インストラクターの先生なんだから、ちゃんと挨拶しないと( ;^ω^)
そうだよー。ふふふ……。
――すでに嫌な予感がするんですけど……。
ほら、ちゃんと挨拶しよ?
――あいさつですか……。あいさつ……。うう……。
――こ……今期、何見てますか……?
……今期???
あっはっは! これは深刻っぽいねー!
でも大丈夫! ボクの手にかかれば一日で野生に帰れるよ!
でも大丈夫! ボクの手にかかれば一日で野生に帰れるよ!
――一日でそこまで!? いったいなにをするんですか……。
決まってるじゃん!
――渓流釣り……だと思うよ?
――渓流釣り……だと思うよ?
……思うよ?
ま、いっか。じゃあ私は家に帰るねー。
はい、これ。お弁当v(`ゝω・´)
はい、これ。お弁当v(`ゝω・´)
――え!? ずんねえさまも一緒じゃないんですか!?
夕ご飯は塩焼きだね!O(≧▽≦)o
さあ、しゅっぱーつ!(ズルズル
(――朝五時半・某渓流――)
エサの流し方を一通り教わったきりたんが川に竿を出しています。
「魚を驚かさないように」と、あわもはきりたんの十メートル後方で釣っていました。
「魚を驚かさないように」と、あわもはきりたんの十メートル後方で釣っていました。
――なるほど。釣るときはひとりになれるんですね。案外引きこもりにも優しい趣味ですね……。
…………。
――おっ、ヒットしました!(グイッ
――ぐぐっ……! 結構重いですね。これは大物…………え?
釣れたのは――ソンビになった、そらの生首でした。
――ぱっ……!?
おばけ等に弱いきりたんです。
彼女は思わず釣竿を取り落とすと――、
彼女は思わず釣竿を取り落とすと――、
一目散に、その場から逃げ出してしまいました。
(――山の中・とあるお修行所――)
――……はあ、はあ……。
い……タコねえさまー!!(がばっ
あらあら。きりちゃんがこんな素直に(´∀`)
――ぞ、ゾンビ! ゾンビが出ました! ゾンビ!
ゾン……!?∑(゚Д゚; )
イタコも、イタコのくせに怖いものは苦手です。
だだだだいじょうぶですわ!!
あ、あたしのイタコパワーでゾンビなんてあっという間に除霊して……。
あ、あたしのイタコパワーでゾンビなんてあっという間に除霊して……。
――がさがさっ!
――うおぁっ!?
きりたんは、どちらかというとイタコの声の方に驚きました。
さて、揺れた草むらから出てきたのは――、
ちゅああああああああああああっ!!??。* ゚ + 。・゚・。* ゚ + 。・゚・。* ゚ + 。・゚・(ノД`)(ダダダダダダダ
――え、ちょっ、どこ行くんですかタコねえさま!? タコ!?
……………………ぞーーーー。
――……わ、わたしも逃げよう!(ダダッ
(――山中・洞穴の中――)
――……うう……。なんでこんなことに……(もそもそ
きりたんは涙目になりながら、ずん子のお弁当を食べていました。
ずん子のお弁当の効果はばつぐんです。きりたんは冷静になりました。
――思い返せば、アンドロイドのそらさんがゾンビ化するわけないし、さっきの貞子みたいなゾンビもうさぎさんみたいだったし。
あわもさんならやりかねないような……(もぐもぐ
あわもさんならやりかねないような……(もぐもぐ
……きりお姉さん?
――……ぴゃあっ!?
……って、ちゃんこさんじゃないですか。
……って、ちゃんこさんじゃないですか。
洞窟の奥から現れたのはちゃんこでした。
彼女はいつもの「力士ロボ」には乗っておらず、心細そうに近寄ってきます。
彼女はいつもの「力士ロボ」には乗っておらず、心細そうに近寄ってきます。
――え、ええっ!? ど、どうしたんですか!?
ううっ……えぐっ……。しのびとつるぎが噛まれて……ゾンビに……。
――え? これもドッキリ?
……(うるうる)。
――うっ……。ご、ごめんなさい。
――と、とりあえず、ずんねえさまのお弁当を食べて落ち着きましょう。
……ずん子お姉さんの!? でも、いいの?
……ありがと、きりお姉さん!☆
と、ちゃんこがお弁当のずんだ餅に手を伸ばしたとき、
……………………ぞーー。
『ん~~~♪』
ビ~~~~ですわ……。
――げっ……!
三匹のゾンビが、洞窟に入ってきたのです!
――タコねえさま……。お前もか……。
き、きりおねえさん……!!
――……っ、どうすれば……!
洞窟の奥は行き止まり。
ちゃんこを庇いながらゾンビの群れを避けて出口へ向かうのも困難です。
ちゃんこを庇いながらゾンビの群れを避けて出口へ向かうのも困難です。
(――こうなったら、わたしが囮になって……)
自分の袖を握るちゃんこの小さな手。それを見て、きりたんは決意しました。
――しかし、その瞬間!
あっはっはっはー!!
ぐえー!
……………………ぐえー!!
あ……あわもさん!!
ゾンビたちの背後から颯爽と現れたあわもが、あっというまに三匹を始末してくれたのです!
ふう……。間に合ってよかったよー。
――あ、ありがとうございます! ありがとうございます!
きりたんはあわもに駆け寄り、何度も頭を下げました。
あー、いいっていいって。自分のためにしたことだし。
――……?
だって……、
と、きりたんを見たあわもの顔は、まさに――。
実はボクも、もうゾンビなんだよね……!!
――ひっ…………!!
「きりたん砲」が見事命中したあわもは、『ドッキリ大成功』のプラカードとともに吹っ飛んでいきました。
――た、倒した……!! 第一部完!!
(ドッキリだったけど、ナイショにしとこ☆)
(――後日、東北家――)
(きりたんがホラーゲームできるようになってる……。いったいあの山で何が……?( ゚∀゚; ))
――その後、ドッキリ企画を初めて知らされたずん子は、「小学五年生を脅かしすぎ!」と激おこ。
あわもたちを一日中お説教しますが――それはまた、別のお話。
あわもたちを一日中お説教しますが――それはまた、別のお話。
――おわり――
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