ボカロ/ボイロ

女の子に汗をかかせたらそのあとどうなる?

高校を卒業して大学生以上の年齢になると、なかなか「女の子が汗をかく姿」というものを見かけなくなります。例えば、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車の中でも、男の人は額に汗の玉を浮かべているのに、女の人は(少なくとも顔周辺には)汗をかいていない、という不思議に出会ったことはないでしょうか。今回はこの謎に迫ります。

タグ:東北ずん子 SS アイノベ アニメ

なれーたーずん子
女の子に汗をかかせたらそのあとどうなる?
本文画像
東北ずん子
ぐ、ぐぬぬ……(;゚∀゚)
本文画像
なれーたーずん子
ずん子はいま、人生最大の危機に直面しています……というのは大げさかもしれませんが、自分の優柔不断が招いた業を噛みしめているところです。
漆黒のめたん(四国めたん)
ほーれほーれ。ずん子、わたくしの芋と『契約――イートイン――』しなさい。
本文画像
九州そら
『どうぞ~♪ 「あーん」をするのは初めてなのでぇ、ご主ずんさまに捧げますね~♪』
本文画像
東北きりたん
――わたしのを食べてくれますよね、ずんねえさま。幼いころはあんなに優しく「あーん」をしてくれたではありませんか。
本文画像
なれーたーずん子
差し出されているのは、三膳の箸――によって突きつけられた、里芋。寒風が吹き始めた東北地方の河原で、ずん子たち五人は、芋を中心にした鍋を囲んでいました。
なれーたーずん子
そう。今日は芋煮会。10月や11月初旬にかけて、東北で盛んに行われる伝統行事の日です。
東北ずん子
あ、あの~。みんな、自分の食事に集中した方がいいんじゃないかな……?(;゚∀゚) 私はほら、自分の分は自分で食べられるし?
東北きりたん
――まあまあ。これっきり、これっきりですから! 一回だけですから!
東北ずん子
(なんというオヤジっぽいセリフ……。別に食べる分には問題ないんだけど……(´;ω;`) もう少し引き延ばさないと、間違いなく舌を火傷する気がする……)
なれーたーずん子
差し出されている三つの里芋から、ほくほくと蒸気が立ち上っています。そうです。おでんの大根や巾着袋を食べたことがある方はご存知かと思いますが――鍋の芋は、注意して食べないとものすごく熱いのです。
東北ずん子
(口の中やけどしちゃったら、せっかくの鍋が台無しになっちゃうし……(゚´ω`゚) せめて丸々一つじゃなくて、半分に割って差し出してくれれば挑戦できるんだけど)
九州そら
『ご主ずんさま、焦らすのはよくないですよぉ~♪』(ホクホク 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
そうよ? 別に、誰か一人だけを選べってわけじゃないんだから。(ホクホク 
本文画像
東北ずん子
あー、いや……。問題はそこじゃないというか、その立ち上ってる蒸気が問題だっていうか……( ゚ω゚;)
なれーたーずん子
はっきり言えないずん子にも原因があります。「冷ましてね」という一言が言えれば、それで済む問題なのですが――あまり直接的に言うのもどうかと思い「三人が気付いてくれるまでは」とのらりくらりと躱しているうちに、三人とも意地になってしまったのです。
東北きりたん
――ずんねえさま……昔はあんなに仲良く食べさせあったのになぜ……? はっ!? まさか!
なれーたーずん子
すっ、と、きりたんが箸を引きます。「蒸気」という言葉を言えたおかげで、やっと気付いてくれたのでしょう。彼女は自分の器で里芋を半分に割ると、真ん中付近に向かって念入りに「ふー、ふー」と息を吹きかけました。
東北ずん子
(そう! それだよきりたん!ヾ(*'∀`*)ノ さすが、伊達に背中にきりたんぽ背負ってないね! 鍋のことよく分かってる!)
東北ずん子
めたんちゃん、そらちゃんも!(o'∀'人) 里芋ってそのままだと熱すぎるから、冷ましてくれれば……。 
本文画像
東北イタコ
『そこまでー!! だにゃ!!ヽ(*`ェ´*)ノ』 
本文画像
東北ずん子
!?∑(゚ω゚ノ)ノ
なれーたーずん子
言うなら今だ! と畳みかけようとしたずん子の言葉は、ただ一人、黙って様子を窺っていたイタコ姉さまによって遮られました。プライベートな場では久しぶりに聞く、語尾に「にゃ」をつけた姉さまの姿です。
九州そら
『あれ~? イタコさまってこんな口調でしたっけ~? 興味深いです~♪』
漆黒のめたん(四国めたん)
口寄せ中ね。そういえば、そらは見たことがないんだっけ? 
本文画像
なれーたーずん子
イタコ姉さまの口寄せを初めて見るそらさんが首を傾げます。語尾に「にゃ」がついているということは、彼女がその降霊能力で、誰かを召喚している証拠。ですから、目の前にいるのはイタコ姉さまの姿をした誰かであって、イタコ姉さま本人ではありません。
東北イタコ
『控えおろー! だにゃ! この事件、ワシが裁くにゃ!(*'Д'*)ノシ この紋所が目に入らぬか!!』
東北ずん子
は、はは~っ!(;´Д`)
なれーたーずん子
ハリのある声を聞いて、ずん子が思わずひれ伏します。現物がないので「この紋所云々」のくだりはよく分かりませんでしたが、自分のことを「ワシ」と呼んだ「彼」の霊には不思議なカリスマ性があるようでした。
東北イタコ
『うむ! では判決を述べるにゃ! 愛する者に「あーん」をしたいというのは当然の衝動! しかし、真に愛する者であれば、困っている彼女を見てすぐに箸を引くと考えるのが自然のことわり!』
東北イタコ
『――よって、一番に箸を引いた東北きりたんにその資格があると認める!(≧▽≦)ゞ』
漆黒のめたん(四国めたん)
な、なるほど……。負けたわ……。 
本文画像
九州そら
『確かにぃ、仰るとおりです~……。ご主ずんさま、ごめんなさぁい~』 
本文画像
東北きりたん
(――え。いやそんなつもりじゃなかったんですけど……)
東北きりたん
――まあいいか! やりました! はいずんねえさまあーん! 
本文画像
東北ずん子
あ、うん。あーん。(モグモグ ……ごっくん。とりあえず、場を収めてくださってありがとうございますヽ(*^ω^*)ノ この見事な裁き、小学校の時に国語の授業で習いましたよ! あなた……もしかして!
東北イタコ
『その通りだにゃ!(* 'ω')ノ ワシは大岡越前であーるにゃ!』
なれーたーずん子
大岡越前と言えば、「自分がその子の母親だ」を主張する二人の女性に子どもの両腕を引かせて、先に手を放した方を本当の母親とする判決を下したという伝記が残っているあの人です。今の里芋の判決も、その応用なのでしょう。
東北ずん子
わーい!ヾ(*'∀`*)ノ 大岡さん、サインください! 
本文画像
東北イタコ
『サインってどこの国の言葉だにゃ!?(`ε´*) そんなことより、おぬしらが押し合いへし合いしてる間に鍋がだいぶ煮詰まってきおったわにゃ! ほれそこの里芋! 早く食べないと形が崩れてしまうんじゃないかにゃ!?』 
本文画像
東北ずん子
え? あ、本当だ! 食べますっ!Ε=ε=ε= ┌(;´゚ェ゚)┘ 
本文画像
東北イタコ
『鶏肉にもいい感じで火が通ったであろう! おっ、あとから入れた人参も食べ頃じゃにゃ! ああそういえばネギはどうしたにゃ!? 早く入れるにゃ!(`・д・´)』
漆黒のめたん(四国めたん)
ちょ……ちょっとそんないっぺんに言わないでよ! えーっと鶏肉取って、次はネギ?
東北イタコ
『ほれほれ、人参を忘れておるぞ。相当急いで食わないとまずいにゃあ(・∀・)』
なれーたーずん子
大岡さんの口から、次々と指示が飛び出してきます。ずん子、きりたん、めたん、そらさんの四人は、彼の指示を聞き届けて実行するのに精一杯で、考える暇もありません。
東北きりたん
――さ、さすが名奉行……。鍋奉行っぷりも見事ですね……。 
本文画像
東北イタコ
『なにをぼーっとしてるんだにゃ! つゆも飲め! 水も飲めにゃ! なんならワシがよそったげるにゃ!(´ω`)つ』
東北ずん子
あ、どうもです!ヽ(*^ω^*)ノ おつゆもダシがきいてておいしいですね~!
東北イタコ
『お、そこのきりたんぽ背負ってるの!(*`ロ´ノ)ノ 水がなくなったかにゃ? 継ぎ足してやるにゃ! この大岡直々の盃にゃ! 飲めにゃ飲めにゃ!』
東北きりたん
――あ、ありがたくちょうだいします。
なれーたーずん子
それにしてもこの大岡氏、つゆやら水やら、やけに水分を摂取させます。それに加えてこの熱々の鍋と、鍋を加熱するための火を囲っているわけですから、いくら寒くたって、身体は自然と温まってくるというものです。
東北ずん子
……ふう。なんだか身体がぽかぽかしてきたよ(ノ∀`;) あったまれるって素敵だね~。
本文画像
東北きりたん
――わたしも、なんだか火照ってきました。ずんねえさまの火照り顔を見たせいかもしれませんね……。 
本文画像
なれーたーずん子
ずん子たちの額に、じわりと汗が浮かびます。ハンカチで汗を拭き取りながら、どんどん鍋をかきこむずん子たちの姿を見て、大岡氏の顔に悪い笑顔が浮かびましたが――彼女たちは、気付いていません。
九州そら
『まーくつーも暑いです~……。鍋ってすごいですね~♪』 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
アンドロイドなのに、熱とか感じるの? 宇宙だと致命的な気がするけど……。
九州そら
『ええ~♪ 身体の外表面に照射される光線に含まれる熱には強いんですよ~♪ ですけどぉ、今回みたいに体内に直接摂取した熱はぁ、汗を使って放出するしかないんです~』
なれーたーずん子
幸いなことに(?)そらさんも、汗をかけるようです。人一倍露出の多い肌がしっとりと湿っている姿はなかなかに扇情的でしたが、みんな暑さと鍋奉行に翻弄されて、それをじっくりと観察する余裕がありません。
東北きりたん
――ぽわ。暑い……(パタパタ
東北ずん子
ハンカチハンカチ……(;-ω-)ゞ(フキフキ
なれーたーずん子
ずん子が着物の合わせ目を持ち上げて、ハンカチで胸元を拭います。こういうときに着物は楽です――と、言いたいところですが、逆に無防備でもあります。今この場にも、その姿をしっかり観察している人が、一人。
東北イタコ
(……ふふっ。計画通りだにゃ……)
東北イタコ
(……ふふふふふ、にゃ。ワシをただの名鍋奉行だと思うなにゃ。ワシが最も得意とするのは、鍋を通して女の子に汗をかかせ、無防備な状態にさせることなんだにゃ。汗をかき、上気した頬で薄着になる女の子!(。・∀・)ノ 最高だにゃ……)
なれーたーずん子
大岡さんの顔に、しめしめといった笑顔が浮かび上がります。鍋奉行の人にありがちですが――大岡さん自身は鍋を食べていません。そのため、ずん子たちが暑さに喘ぐ姿を余裕たっぷりに観察できるのでした。
九州そら
『暑いですね~ぽかぽかですね~おなかもいっぱいです~♪』
東北ずん子
……なんだか、眠くなってきたねえ(ノω=`)……。
本文画像
なれーたーずん子
ずん子たちが瞼を擦ります。暖まった身体、満腹のお腹。これで眠くならない方が不思議というものでした。キャンプ用の椅子でうつらうつらと身を揺するずん子たちの姿は、まさに大岡さんの狙いどおり、無防備そのもの。
東北イタコ
『……よし、だにゃ。この状態まで持っていけば、あとは彼女らをじっくり観察するのみ! まだまだそこらの若い衆には負けないんだにゃ!』
東北イタコ
『――この、大岡越後の力をもってみれば、にゃ!』 
本文画像
なれーたーずん子
『にゃーっはっはっは!!』と高らかに笑う「大岡越後」さんでありました。今さら言うまでもないかもしれませんが、大岡越前さんとは、別人のようです。
東北イタコ
『ふふふ……。じ~っくり、じ~っくり……』
なれーたーずん子
「…………そこまでよ!」
なれーたーずん子
しかし、今からお楽しみタイムだ! とばかりに下卑た笑みを浮かべる大岡さんの耳を、勇ましく凛とした声が貫きます。自分の作戦が成功したものだと確信している大岡さんは、その声を聞いて、ついとっさに一歩、後ろに後ずさりました。
東北イタコ
『にゃ……なにィ!? 誰だにゃ!?( ゚ω゚;) ワシの鍋奉行攻撃を受けて、起きていられるものなど……!!』 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
――ふふ。よくぞ聞いてくれたわね!!
漆黒のめたん(四国めたん)
――天に十二宮、地に四神。魔を穿ちて闘を断つ――地脈揺すりし輪廻の聖霊!! 我が名は、「漆黒の」めたん!!(ババァーン 
本文画像
なれーたーずん子
いつの間にか大岡さんの背後に回っていためたんが、すちゃっ、と、愛用のドリル「ハイド」を、彼に向かって突きつけます。彼女も同じくらい鍋を食していたはずなのに、なんと、その額には汗の一滴もかいていません。
東北イタコ
『き……貴様!? 貴様も同じペース……いや、むしろあの中で誰よりも早いペースで鍋を食べていたはず! なのになぜ立っている!?』
漆黒のめたん(四国めたん)
ふふっ……。甘く見てもらっては困るわ。毎年毎年、たとえどんな真夏日であっても、ずっとこの白ロリで過ごしてきたわたくしの、『深淵――暑さ耐性――』を!
東北イタコ
『服のおかげだと!? バカにゃ! 貴様の厚ぼったい服……それはデメリットにはなっても、メリットにはなりえないはずだにゃ!』
漆黒のめたん(四国めたん)
――何も分かっていないようね……。いいかしら、覚えておきなさい! わたくしたちロリータ服の愛好者はねぇっ……!!
なれーたーずん子
めたんの口元に、ニヤリと笑みが浮かびます。彼女は渾身のドヤ顔を見せつけたあと、大岡さんに突きつけていたハイドをクルクルと回転させて、ビシィッ! と、カッコイイポーズを決めてみせました。
漆黒のめたん(四国めたん)
――身体の代わりに、心で汗をかくのよ!
なれーたーずん子
それでは、説明してもらいましょう! 四国……もとい『漆黒の』めたんが汗をかかなかった理由は、大きく分けて三つあるのです!
漆黒のめたん(四国めたん)
一つ! わたくしは普段からサバイバル生活をしていて、体内に摂取したエネルギーをどの程度熱に変えるかを自在にコントロールできる! 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
一つ! わたくしはメタンハイドレートを司る化身! エネルギー操作などお手のもの! 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
一つ! わたくしはは誇り高きロリータファッションの信奉者! そんな簡単に汗をかいているようでは、あの服を着る資格などないのよ! 
本文画像
東北イタコ
『ま……まさか、「心頭滅却すれば火もまた涼し」体得しているとでも言うのかァッ!!』
なれーたーずん子
自分の作戦を自画自賛していたはずの大岡さんが戸惑います。すべてを見透かすようなめたんの瞳に見据えられた彼は、逃げることも、抗うこともできずに、その場に凍り付いていることしかできませんでした。
漆黒のめたん(四国めたん)
どうやら、『裁きの日――ジャッジメント・デイ――』はアナタに訪れたようね……。
東北イタコ
『や、やめろォ! ワシと交霊しているこの娘の身体がどうなってもいいのか!!』
漆黒のめたん(四国めたん)
依り代の身体を人質に取るなど言語道断! 自らの名を偉人に仮託し、自らの肉体をも他人に委ねるような小物にかける情けなんてないわ!
なれーたーずん子
なんだか妙に生き生きとしているめたんは、その手に構えた「ハイド」を振り上げると、偽りの大岡さんを眼光鋭く睨み付け――、
漆黒のめたん(四国めたん)
――はあっ! 
本文画像
なれーたーずん子
――全く躊躇することなく、イタコ姉さまの身体に向かって、一直線に振り下ろしました。
東北イタコ
『ぐ……ぐああああああああああああああああっ!!』 
本文画像
なれーたーずん子
(――5分後――)
東北イタコ
……っは!?
なれーたーずん子
イタコ姉さまが目を覚まします。その頭にはギャグマンガのような巨大なたんこぶができていますが、意識そのものはハッキリとしているようです。
東北イタコ
いたたたた……。めたちゃん、何も本気で殴らなくてもいいのにですわ……。゚(PД`q*)゚。 その気になれば、あたしが自分で追い出せましたのに……。
漆黒のめたん(四国めたん)
まあ、変な口寄せをした罰ということでいいじゃない。それにしても、どうすればあんな絶妙なパチモンを口寄せできるのか謎だけど。
東北イタコ
あー、それはまあ、なんというか……(`д´ノ)ノ 最初は本当に大岡越前さんを呼び出すつもりだったんですけど……。鍋のおいしそうな香りが鼻を刺激してですね……。
東北ずん子
つい雑念が混じってしまったんですね……(´ω`;) 口寄せって失敗しやすいんですねえ……。 
本文画像
なれーたーずん子
「ごめんなさいですわ」とイタコ姉さまが反省しています。集中できる仕事場での口寄せとは異なり、日常での口寄せは難易度が高いのでしょう。しゅん、と頭の耳を垂れるイタコ姉さまの姿はなかなかにレアな光景でしたが、被害もなく、誰も怒ってはいるようすはありません。
東北きりたん
――ま、結果としておいしいお鍋が食べられたということで。
九州そら
『助平でしたけど、鍋奉行っぷりは見事でしたからね~♪ 食べ頃に茹でられた具材がもりもりよそわれて、お箸がどんどん進んじゃいましたよ~♪』 
本文画像
漆黒のめたん(四国めたん)
わたくしも、一ヶ月分くらい食べたわ。食欲が満たされるって幸せね……。 
本文画像
なれーたーずん子
和気藹々と鍋の感想を語り合うずん子たちは、イタコ姉さまの非を問うつもりはないようです。どの具がおいしかっただの、たまにはつゆまで飲んでみるものねだの、そんな話で盛り上がっている彼女らの姿に、イタコ姉さまのお腹が大きな音で答えました。
東北イタコ
お、おなかすいたですわ……(ノ∀`;) さあ、芋煮会の続きをしましょう! ですわ!
なれーたーずん子
「おー!」と一人腕を突き上げるイタコ姉さまです。その顔は生気に満ちていて、まさに色気より食い気の雰囲気を纏っていました――が。
東北きりたん
――芋煮、全部食べちゃいましたけど。
なれーたーずん子
ふい、と、ずん子たち四人が気まずそうに目を逸らします。
東北イタコ
ちゅっ!?∑(゚д゚*) い……芋煮鍋に! 芋煮鍋につゆの一滴も残っていませんわ!?
 
本文画像
東北ずん子
……ごめんなさい。大岡さんがつゆばっか飲ませるせいで……(´;д;`)ウッ・・
本文画像
なれーたーずん子
――名鍋奉行、とはまさに彼のことを言うのかもしれません。
なれーたーずん子
動機は不純だったとはいえ、大岡氏によって仕切られたずん子たちの芋煮会は、食する四人を全員満足させたうえで、過不足無く、鍋の全てを平らげることに成功しているのです。
なれーたーずん子
――ただ一人、仕切る側に回ったイタコ姉さまを除いては。
東北イタコ
お……大岡許すまじですわああああぁぁぁぁぁっ!!!ゥワァ───ヽ(゚`Д´゚)ノ───ァァン!!
なれーたーずん子
――その後、怒り心頭のイタコ姉さまが何度呼び出しても、肝心の大岡さんが『白ロリこわいにゃ……』と呟いてすぐに帰ってしまうので話すらできませんでしたが――それはまた、別のお話。
なれーたーずん子
――おわり―― (※今回もご感想をお待ちしておりますー! まとめのコメント欄にて、よろしくお願いします!)
なれーたーずん子
次回はこちら http://inove.jp/ivsid1414