サークルクラッシャー VS オタサーの姫――東北ずん子小説魔法少女編:第3話
似たような概念というものは使われ続けていくうちに定義が似通ってくるものですが、昨今の「サークルクラッシャー」と「オタサーの姫」の用法にもその傾向は認められます。個人的な経験から言うとサークラは男女関係なく見たことがありますが、オタサーの姫は会ったことないですねー。目撃報告お待ちしています(ツチノコ風)
(――東北家・居間――)
ずん子とあわもが向かい合い、今にも暴れ出しそうな雰囲気をかもし出しています。
イタコが慌てて止めに入りますが、二人の目はどこか虚ろです。
というのも――。
イタコが慌てて止めに入りますが、二人の目はどこか虚ろです。
というのも――。
あはははは! ずんだアロー!(≧▽≦)ゞ(ブンブンブンブン
ふはははは! あわ銛バリアー!(グルグルグルグル
ぎゃああ!・゚・(*ノДノ)・゚・ 居間が! 居間がですわ!!
――どうしてこんなことになったのか、時間を少し巻き戻しましょう。
(――一時間前――)
そらが不思議そうに首を傾げます。
先日あったことを説明してみたずん子でしたが、確かにこうやってまとめられてみると、夢でも見ていたかのような気持ちになってきました。
先日あったことを説明してみたずん子でしたが、確かにこうやってまとめられてみると、夢でも見ていたかのような気持ちになってきました。
で、うさちゃんとめたちゃん、それにずんだもんちゃんまで同じ経験をしたと訴えてる……と(´・ω・`)
うーん、それは集団幻覚の可能性がありますわね。
うーん、それは集団幻覚の可能性がありますわね。
――集団幻覚ってありえるんですか?
『学説では否定されていますね~。でもぉ、みんなが一斉にこしあん派になっちゃうような能力も確認されてますしね~』
じゃあ、もう一度変身できれば何かの手がかりになるかな?ヽ(´∀`)ノ
っていう話になりまして。あわもちゃんに来てもらったというわけなの。
っていう話になりまして。あわもちゃんに来てもらったというわけなの。
つまり! ずんちゃんをうまい具合に催眠状態に持っていかないといけないんですわ!(`・ω・´)
『そこでぇ、あわもさまの酔っ払い能力のお力をお借りしようと思ったわけです~♪』
め、面目ない……( ;∀;)
うーん、そんなにうまくいくかなあ。
そもそも、催眠状態と酩酊状態って似て非なるものなんじゃ……。
そもそも、催眠状態と酩酊状態って似て非なるものなんじゃ……。
とにかく、やってみましょうですわ!(`・ω・´)
はいはい。じゃあ、砂糖水飲みまーす!(ゴクゴク
(――三十分後――)
『……見事に酔ってますね~(汗)』
――……ここまで単純だと、さすがに心配になりますね。妹として。
そう。ここまではイタコたちの思惑どおりに進んでいました。
「事件」が起こったのは、この直後のことです。
「事件」が起こったのは、この直後のことです。
では、ずんちゃん。イタコを生業とするものとして、あたしの話術でずんちゃんの深層心理に眠った情報を引き出していきますわ!(。・ω・。)ノ
まずは椅子に深く腰かけて……。
まずは椅子に深く腰かけて……。
あ~っ、その前に~、ずんだ餅食べていいですか~?(´>∀<`)ゝ
えっ? あ、はあ。もちろんですわ。(;´・ω・)
わーい!ヽ(≧▽≦)ノ
じゃあ~、いただきまー……!!
じゃあ~、いただきまー……!!
……もらったよ~ん!!!
そうなのです!
それは――前代未聞の事件でした。
それは――前代未聞の事件でした。
……………………(´・д・`)
――……うっ!?
わ、わたしも昔……、まだ背中のものが「切り」たんぽじゃなかったころ――はるか昔に同じことをした記憶が……!
わ、わたしも昔……、まだ背中のものが「切り」たんぽじゃなかったころ――はるか昔に同じことをした記憶が……!
ふ、封印されていた記憶が甦ってきましたわ……!((( ;゚Д゚)))
私の手からずんだ餅を取っちゃうなんて……!(*´∀`*)
これは、布教が成功したって考えればいいのかな!?ヽ(´∀`)ノ
これは、布教が成功したって考えればいいのかな!?ヽ(´∀`)ノ
――ひぃ!? 忘れもしないあの笑顔!
『?
ず、ずいぶんポジティブな発言のように見えますけどぉ……』
ず、ずいぶんポジティブな発言のように見えますけどぉ……』
布教成功……(。・´_`・。)
でも、私自身がずんだ餅を食べる悦びを逸してまで得られた成功に、意味などあるのだろうか……(´・д・`)
でも、私自身がずんだ餅を食べる悦びを逸してまで得られた成功に、意味などあるのだろうか……(´・д・`)
『あ、あら~? 今度は難しい顔になって……(汗)』
――そう……。
自分の夢とずんだへの想いの狭間に立って、ずんねえさまは永久に問い続けるのです……!
自分の夢とずんだへの想いの狭間に立って、ずんねえさまは永久に問い続けるのです……!
――ぼんっ!!
そして――、ずん子は我を失ったのでした。
(――東北家居間・現在――)
おっ! いい具合に酔いも回ってきたねーずん子ちん!///
いい表情だよ~!
シャッターチャンスだよ~!
いい表情だよ~!
シャッターチャンスだよ~!
――ああ……。ずんねえさまの端正なお顔がゆるゆるに……。
ずん子とあわもが楽しそうに遊んでいます。そんな彼女は隙だらけだというのに、イタコもきりたんも神妙な表情を崩しません。それだけで異常事態だと分かります。
『はい~♪ まーくつーの掃除機はいつでもどこでもぉ、お手軽に女子力の阻害要因を吸収することができますよ~♪』
――それだ!
そらさんお願いします! わたしたちのずんねえさまを取り戻してください!
そらさんお願いします! わたしたちのずんねえさまを取り戻してください!
……はっ!?∑(゚ω゚ノ)ノ
おわーっ!? なんだなんだ!?
――やった! 効いてますよ!
そらの掃除機の効果は抜群でした。
公園で遊ぶ子どものような振る舞いをしていたずん子とあわもでしたが、慌てて両脚をきゅっと閉じ、乱れていた衣服を整えます。
公園で遊ぶ子どものような振る舞いをしていたずん子とあわもでしたが、慌てて両脚をきゅっと閉じ、乱れていた衣服を整えます。
そんな二人を見て、イタコときりたんがホッとしたのも束の間――、
むふふ~(〃ω〃)
――今度は、ずん子の声が妙に艶っぽくなっていったのです。
ず、ずんちゃん?(;゚∀゚)
ちょっ……肩にもたれかからないでくださいな!
ちょっ……肩にもたれかからないでくださいな!
ふふっ。このままじゃ、終電に乗り遅れちゃうね(〃ω〃)(耳元で囁く)
――こ、この言動は……!
一度に複数の相手と関係を持ってサークルを壊滅させるというあの伝説の――サークルクラッシャー!?
一度に複数の相手と関係を持ってサークルを壊滅させるというあの伝説の――サークルクラッシャー!?
『な、なるほど~(汗) ほろ酔い状態はぁ、むしろ女子力を上げるチャンスだってことですかね~?』
――なんで他人事みたいに言ってるんですか!? そらさんの掃除機のせいなんですけど!?
うふふ。私がこうやって寄りかかるのはイタコ姉さまだけだよ……?(*'ω'*)
グアアアッ!?(´ω`;)
ど、どうせみんなに同じこと言うくせにですわ!
どうせみんなに同じこと言うくせにですわ!
ど、どうせみんなに同じこと言うくせにですわ!
どうせみんなに同じこと言うくせにですわ!
……はぁ……。ホント自己嫌悪だなー……。
あ、あわちゃん……?(;゚∀゚) あたしの着物の裾を掴んで、いったいどうしたんです……!?
――こ、これは、まさか……!?
周囲が男社会なのをいいことにチヤホヤされまくるというあの……!!
周囲が男社会なのをいいことにチヤホヤされまくるというあの……!!
そ、そんなことないですわ!( ゚ω゚;) あわちゃんは十分にかわいいと思いますわよ! それに男の子っぽさもほら! 気軽に話せるというか!
えー? そうかなー? もー、イタコちんったらー!(鼻にかかった声)
――オタサーの姫!?
右手にずんちゃん、左手にあわちゃん……(¬_,¬)
こ、これはこれで……!!
こ、これはこれで……!!
――そんなGoogleIMEみたいな機能なんですかその掃除機!? ダメな例ばっかり拾ってますよ!?
イタコ姉さま、今日のことは二人だけの秘密ですよっ☆
イタコち~ん、構ってほしいにゃ~(涙)
――い、イタコ専門学校で色恋に縁のない生活を送ってきたタコねえさまの顔が放映禁止レベルに……。
どうせならわたしにもたれかかってくれればいいのに!!!!
身長か!? 収入か!? 昨今の厳しい婚姻市場の暗喩か!?
どうせならわたしにもたれかかってくれればいいのに!!!!
身長か!? 収入か!? 昨今の厳しい婚姻市場の暗喩か!?
『でもぉ、このまま二人でイタコさまを取り合ってるとぉ……(汗)』
――確かに、サークルクラッシャーもオタサーの姫も本来はライバルがいないからこそ成り立つものですからね……。
このままだと……。
このままだと……。
(――きりたんの妄想――)
あー、私のずんだ餅に横恋慕してさらってったあわもちゃんだーヽ(`Д´)ノ
やーん、ずん子ちんこわいにゃー! イタコちーん、助けてー!
(――妄想おわり――)
『はーい♪』(ズオオオォォォ
わっ、わっ!?∑(゚◇゚ノ)ノ
再び、そらの掃除機が唸りを上げます。
小型のブラックホールを搭載したその掃除機は威力抜群――の、はずでしたが。
小型のブラックホールを搭載したその掃除機は威力抜群――の、はずでしたが。
お、おおお?
これ、またあの時の感覚だ!ヽ(≧▽≦)ノ
これ、またあの時の感覚だ!ヽ(≧▽≦)ノ
――えっ!?
『へ、変身しましたよ~!?(汗)』
ひゃ、ひゃい!(〃ω〃) いい声ですわね!
お持ち帰り、いかがですか?(¬_,¬)b
……ぽっ///
え、ええ! 喜んで!
え、ええ! 喜んで!
――肉食系女子だー!?
手を差し出してエスコートとかしようとしてますよ!? わたしにやってください!!!
手を差し出してエスコートとかしようとしてますよ!? わたしにやってください!!!
――その後、イタコが自分で自分を占ったところ、
「二人の子から同時にモテた時期を忘れられずに婚期が3年遅れる」
という結果が出ましたが――それはまた、別のお話。
「二人の子から同時にモテた時期を忘れられずに婚期が3年遅れる」
という結果が出ましたが――それはまた、別のお話。
(第1話はこちら!→ http://togetter.com/li/320198 )
(前回:第80話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=58 )
(次回:第82話はこちら!→ http://inove.jp/sectionview.php?sectionid=84 )
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